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嘘の対になる言葉は本当だったり真実だったりします。

でも実際には全部が全部そういうわけではありません。

嘘の反対は嘘じゃないってだけで、嘘じゃなければ全部本当ってわけではないんです。

嘘はついてないけど本当のことも言ってないっていうのはよくあります。

それは優しさかもしれないし、保身のためかもしれない。

どっちにしたって、嘘の反対が本当で、本当の反対が嘘だなんて、全部を白か黒かに分けないで欲しいんです。

そんなうまく割り切れるはずないんです。

そんな全てを切れるような強い刃は、持ち主もさえも切ってしまうでしょう。

だから、二つに一つになんてしないで欲しいんです。

どっちがいいか、何が理由で、何が本当なのかなんて、こっちが一番知りたいんです。

嘘も、本当も、言えるには言えるんです。

愛することも、傷つけることも、できるんです。

ただ、嘘に似た愛を、本当に似た傷を、受け入れて欲しいんです。

世界が2つに分かれて見えたのは、僕たちの目が白黒だからじゃないでしょう。

見てください。

知ってください。

分からなくていいから想ってください。

無理して言葉にしないでください。

世界に、あなたに、色は溢れています。


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