見出し画像

【ゴール設定】『進化する構想』と『心理的ゲシュタルト』【宇宙を乗りこなす喜びシリーズ】

※ 今回のテーマは過去一大事なテーマかもしれません。【ゴール設定】の1話目です※
※ 腑に落ちるまで何度も読み返すことを推奨!※

今回は【ゴール設定】の前話としまして、そのために重要な(ゴール設定を自分で出来るようになるための)【ツールキットの解説】をします。

『進化する構想』と『心理的ゲシュタルト』についてです。

それではどうぞ~


引用

少し長くて難しいですが次の引用から説明します。

〇フィリップ

進化する構想は、あなたが何になるべく創られたか、あなたが何ものであるかを告げます。あなたが何に向かって進化しているのかを告げます。あなたがたは神、エンティティ、あるいはどう呼んでもいいのですが、それに向かって進化しています。一歳児には意味がまったくわからなくても、神の視点から言えばこれほど容易なことはないわけです。あなたは何をしてもいいのです。まったく何の制限もないのです。

(中略)

基本的構想は、あなたがたは喜び ーー それはフィーリングでした ーー から創られた存在であり、喜びのために創られた存在だということです。それだけが、存在する唯一の無制限さです。生きた創造であり、生命です。唯一あなたが無制限でいられるのはその状態にあるときで、あなたは生命、生ける創造に行き着くのです。生命は一つの心理的ゲシュタルトであり、それはすべての創造について言えることです。生命を生きながらあなたはそれとなり、生命を生きることでストーリーの全容を理解するのです。

より大きなスケールで言えば、肉体は一つの心理的ゲシュタルトです。このリアリティはエンティティ心理学の幾つかの形態を理解するための一つの枠組みに週ぎません。あなたがたはいま、心理学のクラス、つまり肉体という心理学のクラスを取っているわけです。

(中略)

こうした構想、心理的ゲシュタルトは、すべて一人で苦労してやるとなったら大変なところをもっと早く進化できるようにしてくれます。

宇宙を乗りこなす喜び 1 P304-305

上記引用の解説に取り掛かります。要点は以下の2つです。

  1. ツールキットの説明 (※今回の記事です)

  2. ゴール設定 (※次回の記事です)

について言われていますよと言う、ただそれだけのことだと思って読んでください。かなりかみ砕いて端折るので長い話もこれなら簡単ですね。

2.ゴール設定の解説がメインディッシュなのですが、長くなるので記事を分けます。今回は前菜として1.ツールキットの解説までです。

『進化する構想』と『心理的ゲシュタルト』は時短ツールなんですよ!と教えてくれていますよ。どういうことなのか見て行きましょう。



人生のツール群

パラダイムシフトについて


ところで、生まれた目的が何かわかりますか???
今絶賛それを探してます!と言う方も多いかもしれませんね。

生まれる目的は人によりけりで全員一致してないかもしれません。
人生の目的は幸せになることだとしていたり、夢を叶えることだとしていたり、人によりけりだと思いますが、中でもフィリップが教えてくれますのは進化するということについてです。

進化できることと比べてみると、幸せになったり、夢を叶えたりすることは、取るに足らないことかもしれません。幸せや喜びは今いる地点ではレアな経験かもしれないけれど、例えば、上の次元に行くほどベースとして常にあるからです。求めてゲットするような価値観じゃなくて、いつも今もどこにでも見れば溢れている価値観になるからですよね。色々な目的の上位互換が実は「進化できる事」です。

進化の方法がわからずに、停滞を生んでいるからこそ、そこから出たいともがいて苦しんでいませんか?じゃあそこから自分を出してあげましょう。自分で自分をヒョイっと持ち上げて次にコマを進めます。

なのでここでは進化するため、という目的で話を進めさせていただきたいと思います。進化するというのはパラダイムシフトを選び、今いる次元を1つUPするという事についてです。その小さな歩幅の積み重ねです。

水平方向が『拡張※』で、垂直方向が『進化※』です。両方できれば『(進化)拡大』できたよね、と言う事にします。

※バラエティ/種類の豊富さという価値観と、そのバラエティをそもそも生み出せる属性のアンロックは別の視座です。進化上方(情報)するほど使えるようになるパラメータが増えなおかつ、横への広がりも増えます。到達点はゆくゆくは結局は無限大です。

さらに言うなら、
ゆっくりマイペースでも進化しているんだとみなせば進化しています。進化すると言いましても、何を基準に進化できていると言えますか?

こんなに遅い進化はもう嫌だ~!!!と言う場合に、さらに進化を速めたいとすれば、どういう風にすればうまくいくのでしょうか?

劇的な進化、例えば、それまでと物の見方が180度入れ替わるような『アセンション(次元上昇)する』とか『パラダイムシフトを経験する』かのような大きな進化について言っています。

※注意 劇的な変化を望むならしてもいいのですよと言うご紹介です。それを紹介されたからと言って達成しなくちゃならないノルマじゃないですよ。

パラダイムシフトと言うのは、『古いパラダイム』(これまで生きて来た尺度)から『新しいパラダイム』(全く新しい生き方の尺度)に進化して移動します、という事ですね。

パラダイムと言うのはもっと複雑で大きい枠組みで使うための用語です。
実際には今も「今使っているパラダイム」の中にいます。なのでパラダイムシフトを絶賛経験中です。今日明日の短期的な結果が出せてないと思っているだけで、それぞれがそれぞれのペースでパラダイムシフトを経験しています。社会的に見れば進化は結構早いですからね。

パラダイムシフトは幼虫がさなぎになって蝶になる例えが使われますが、大変革なんですよね。別人になり得ます。別社会になり得ます。それをアセンション(次元上昇)と言ったりもできます。人生と言う大きな意味でのパラダイムを経験して解釈して生きています。




パラダイムシフトというワードは使う人によりその言葉に含めた意味合いが若干異なりますので、ここではぼくが使っている意味で以下の図を見ながら説明をします。

▽パラダイム1 (1~9)
パラダイム(価値観)と言うのは上図で言う所の1~9次元のワンセットを指しています。古いパラダイムが1~9次元の中での価値観です。灰色のゾーンのことです。(光と闇の白黒で示す場合にはグレーゾーンというみたいです。)またさらにこのゾーン内でもパラダイムが上下に2分されていますが、ここではあまり取り上げません。(1~5と5~9です)

▽パラダイム2 (1~17)
パラダイムシフトするというのは1~17次元の非二元をとらえた視座に移動するという事についてです。灰色のゾーンと緑色のゾーンを都度行き来する価値観です。9~17はまだ未知の領域で適当に連番を振っただけなので実際には異なるかもしれません。わかり次第修正します。

パラダイムシフトすれば、次の視座が見えて来て、その視座を使い続けて慣れるとそのパラダイムになじんできてそれが当たり前になります。

もっと細かい意味で使われているパラダイムシフトもありますが、とりあえずはこれで進めます。パラダイム1からパラダイム2に移行することと覚えてください。

話は飛躍しますが、何を指しているのかわかりやすくしますと、
1~9次元のパラダイムでは上限MAXが物理的な最上位の存在を拝むことまで※だったのですが、1~17次元の新しいパラダイムでの上限MAXは自分自身が現象の起点であるという理解、つまりは無制限なエンティティになるという理解まで含みます。

これが今回のパラダイムシフトの全貌です。

※霊的な存在も精妙ではあっても十分物質的です。1~9次元の範囲の最高は神と言う価値観です。神はその精妙な霊的な存在を指してとらえる時に使っている価値判断や概念ですよね。でもさらにその先があるというお話です。
そう言う話は私の信ずる神への冒涜だ、と捉える人は古いパラダイムにしがみついて振り落とされないように握りしめています。新しいパラダイムに移ってしまうといきなり自分の価値が減じられたと解釈するからです。神の上位があってはこれまで頑張ってこさえた立場が揺らいで困ってしまうからです。それも自由意志で各自がそのように決めれています。解釈が及ぶ範囲で現実を切り取って解釈して過ごすのですね。



どうやってするの?


次に、いくつかの面白い価値観の用語解説をします。

どうやってパラダイムシフトするの?
何のためにパラダイムシフトするの?

1.『進化する構想』

▽ 人生という基本の流れ

ぼく達は、進化と言うか成長と言うか『子供が大人になる』という基本ルールに従って生きています。『親から子が生まれる』『赤ちゃんが成長して保育期になる』『幼少期が進むと進化して青年期に入る』等々。

まだ何物でもない無垢な赤ちゃんとして生まれて、小さな子供になり、学校に行きだして友達が増え、出来ること行けるところが増え、進学します。勉強と運動をして成長して、卒業してさらに進学をします。いつしか学業を終えて進路を決めて社会に出ます。社会に出てからも仕事をしてノルマを達成し、夢をかなえ、欲しい物を買い、旅行にも行きました。結婚をして子供を授かり育児をし、今度はまた子供が上記の流れを進みました。

という一連の流れを経験しています。面白いですよね。

このステップを無限に繰り返すのがぼく達の意義と言いますか、存在様式なんですよね。この基本ルールからは逃れられませんし、逃れなくてもいいわけでした。この理由はフィリップ以外から聞いたことないですが『進化する構想』だからだという事です。『進化する構想』って何ですか?これについて深堀して行きます。

すごく簡単に言うと、時短ですよね。

誰かが通った道をまた通るのは、整備されていて通りやすいからです。実家暮らしで就職すると家賃をうかせられたりします。親の跡を継ぐと0から立ち上げるよりも信頼と実績があります。

誰かと同じ町で暮らすのは施設やインフラを共有資産として使えるためです。整備したり運営してくれたり管理したりしてくれている人たちがいるので手間が無く、いつでも安心して使えます。

誰かと同じ科目を学ぶのはあとで教え合いたいからです。テストの前に友達に教えるという意味だけじゃなくて、世代が違う人とか場面で教え合う事も含まれます。

『進化する構想』と言うのは、進化を速めたいから、物、事、経験、知恵、等々をシェアしているよと言う事です。

でもそんなことは言われなくても知っていましたよね。まだ知らない何を言わんとしているのでしょう?さらに深ぼっていきます。

▽ ストーリーライン

ストーリー(物語)と言うのは個々に夢見ている物語のことです。パーソナルスペース(個人の宇宙)とか個人の解釈、個人の経験の総称のことです。

  • ストーリー=物語=眼前に広がった起きてる時に見ている夢

  • ストーリーライン=構想=大枠=秩序のある筋道

ストーリーライン(構想)と言うのは、じゃあその個別のストーリーをどうたどれば目的を達成するんだろうという1枠大きな見方です

何の構想も無い単発のストーリーだけだとぶつ切りの経験をするまでなので、それをタイムライン上につなげて経験からより大きな意味や価値を見つけ出したいのですよね。そうすればその価値観が進化に繋がります。

ストーリーがある理由は経験から解釈を得てストーリー仕立てにしてあとでみんなに話したいからです。(共有願望=他者への時短提供)

ストーリーラインは、その単発の共有知をさらに入り組んだ複雑な物にしてパスできるところにあります。

(動画編集で例えますと、細かく切った素材が単発のストーリーで、その全部が合わさったものがストーリーラインです。編集技術を習得することによって、ある見え方を上乗せることができるようになるので、視聴者を導けます。感動させたり、泣かせたり、お祝いしたりと、そのことですね。)



話は飛躍しますが、この合わさったものが上記の「人生という基本の流れ」で書いた物です。全員が『ザ・人間の生涯』と言うテンプレのシナリオ通りに進むことで、次自分が人生でどうすればいいのかの指針を、周りを眺めるだけで手に入れることが出来ます、という仕組みです。

「人生という基本の流れ」=『ザ・人間の生涯』=『一つのシナリオ』

1億人とかの大勢の人間が『一つのシナリオ』の中で並列して同時進行で『個々のストーリー』を生きています。すると、どうなるでしょう?

自分がある時、人生の転換時期に差し掛かると、すでに先を生きているお手本の中からいくつか選んで見せてもらうことが可能になります。(例:先輩、親、姉、友達の兄、いとこ、テレビとか雑誌とかの同世代の悩み相談記事とか特集)

社会人一歩手前のある時期に、自分が将来どの方向に進めばいいのか悩んだ時期もあると思いますが、その時に周りの大人たちをよく見て指針に出来たのではないですか?そういう分岐点での情報収集も含まれます。

ここで述べている『一つのシナリオ』とは人生の流れはテンプレに沿っています、ということです。その恩恵は何かと言えば、周りの人みんなが同じテンプレ※を自由に生きることで情報共有がなされています。ということです。

※親から子が生まれて、成長して学業に励み、勉強してテストをパスして卒業して進学して専門を学び就職して仕事をします。人生にはある程度決まったパイプラインがあり、そのことを指して言っています。そういう流れ自身のことをシナリオと書かせていただきます。他の生き物には備わっていないシナリオだから少し特殊ですよね。それはなぜでしょうか?

※手は2本、足は2本、鼻は1個で目が2個とかのテンプレがそろえてあります。身体タイプのバリエーションが増えすぎないことで合理化でき、服のサイズがXS,S,M,L,XLとか大量生産でき得ます。目が3つ4つ無いのでメガネは基礎パターンが2つ目用の1種類で合理化できます。股が1つなので乗り物とか座席のパターンが合理化できます。それはなぜでしょうか?

ついてこれていますか?新しい視座に挑戦中なので何度か練習する必要があります。

結構当たり前のことを書いてますよね。このことを分け入ってもう一歩踏み込んで少し別の角度から書きます。




2.『心理的ゲシュタルト』

日本人だけで言いますと、『ザ・日本人の生涯』というキャッチコピーのシナリオを全員で生きていて、各自がそれぞれに解釈をして生きます。すると、年代も違う、性別も違う、趣味、思想、思考法も違うのでみんなバラバラになりがちですが、それはコアである『ザ・日本人の生涯 (副題:由緒正しき日本人の真心)』という決着点に収まり雲のようになんとなくの集合意識が形作られます。

すると、人生でつまづいたり分岐点に入ったときに、その集合意識に立ち戻り、「次どうしようかな~」とか「何が自分にとっての今の最善なのかな?」と言った情報を拾ってくることが出来ます。しかも、それは単に記憶とか常識とかのすでに古くなったようなパターンを持ち帰ってくるんじゃなくて、今実際にそれを生きている人に繋がって情報をゲット出来ている、というポイントがすごい所なのです。なぜなら今、みんなしてその『共通シナリオ』=『心理的ゲシュタルト』を生きているからです。

『心理的ゲシュタルト』とは、ざっくばらんに言いますと、
心理的と言うのは『心の状態を現す』ということです。
ゲシュタルトとは『集合知/集合意識/集合無意識』のことです。

2つかけ合わせると心理的ゲシュタルトとは「今その気持ちを実際に体現/体験している、成り切っている。集合的価値観を生き様に現している。アクセスして補完している。」ということです。

心理的ゲシュタルトとは「生きた図書館」という言い回しがしっくりくることです。つまり、『日本人の真心』という生き様を体現できている生きた図書館のように貸し出せるのが『心理的ゲシュタルト』です。言い換えると『日本人の真心』というテーマのDVDをレンタル屋さんで借りて来てVRヘッドセットで見ると、没頭して中に入り込んでしまいそのDVDの経験をできていると捉えましょう。



ここまでだけだと単に紹介しただけですので、もう一段二段三段深く、さらに踏み込んで理解につなげます。

単に『日本人の真心』とは何かを知りたければ、ググれば出てきますがそうじゃなくて、
実地に自分でそれを生きれたかどうか?で見るならば『日本人の真心』を取り扱う『心理的ゲシュタルト』に繋がってそれがもたらす情報とか理解とか解釈で思考回路が走らされればそれを次第に体得出来ます。これが心理的ゲシュタルトのキモ中のキモと言えます。


そんなことを10年も続けたら『ザ・日本人のお手本』みたいな人におのずとなれてしまいます。特殊な訓練を受けたわけでもないのに日本人とはこういう習慣で、他の国の風習とはまた違った存在形式に知らないうちに染まる、という事がここでのポイントです。すでにそういう仕組みの中で知らない間に補って効果を受けて成長して来ています。

それで何かの折に小テストをして、ちゃんと日本人のお手本に成れているのかどうか?を確認するのですよね。一例ですがたとえば、クイズ番組を見たりとかです。日本人なら答えられますよね、とか大喜利とかコントを見て、日本人ぽいツボを押さえてるかの確認が取れそうだという事です。あるいは心が痛む経験をして、日本人の和の心が出せるかどうかを適宜見せ合ったりもしたいのです。ある日本人にとっては小さなテストでありえ、別の日本人にとってはお手本として学べます。親から子に受け継ぐがごとしのそんなパスワークも含みます。



長い解説でしたが、なぜこんな解釈をするのかと言うと、地球にログインした瞬間からすでに地球で使われてきたルール(知的な遊び方)についての前提一式がダウンロードされます。それが無いと地球の仕様が理解できなくて楽しめませんからね。その中でも日本人として生きるならば、周りの日本人みんなが使っている常識をインストールした方が無難なので、そう出来ますよ、それがここで言う難しい言葉ですが『心理的ゲシュタルト』です。『心理的ゲシュタルト』に沿って生きると楽だし便利なのです、とそういう話です。


引用元のフィリップは地球だけを見ているわけじゃないし、地球をゲームだとも扱いませんし、ぼく達が認識するように物が物としてあるわけでもないし、人生が人生としてあるわけでもないので、こういうあやふやな例えを使いませんと言う事でしょうね。

フィリップの立場からはより適切なのは『心理的ゲシュタルト』という枠組みです。

実際のところ、本を読めばわかることですが心理的ゲシュタルトだという意味でいろんな別の解説がされているので納得感が違います。でもここでは専門用語の説明チャンネルじゃないのでこのぐらいにしておきます。わかればいいポイントをおさらいしましょう。


『進化する構想』と『心理的ゲシュタルト』は説明されると長くて何言ってるかわかりにくいかもしれませんが、そうではないですよ。すでに自分たちが使っていて、生きているその生き方に『別の解釈』を付けただけのことなのです。何か真新しい概念を1から覚えなきゃならないことじゃないんです。実はすごく簡単です。前提過ぎて盲点になっているだけです。

1度読んで「完全に理解した!」というツワモノは居ないと思いますので、まだよくわからないよと言う場合には上に戻って何度か読み返して、自分に当てはめてみてほしいと感じます。



次に引用の解説をします。またゲシュタルトの話です。

生命は一つの心理的ゲシュタルトであり、それはすべての創造について言えることです。生命を生きながらあなたはそれとなり、生命を生きることでストー リーの全容を理解するのです。

(中略)

より大きなスケールで言えば、肉体は一つの心理的ゲシュタルトです。このリアリティはエンティティ心理学の幾つかの形態を理解するための一つの枠組みに週ぎません。あなたがたはいま、心理学のクラス、 つまり肉体という心理学のクラスを取っているわけです。

ゲシュタルトと言うのはなじみが薄いでしょうが、集合意識と似たものだと思ってください。実際には集合意識を包括したより大きなもので、完全上位互換なのですが、専門家じゃないならその程度でいいと感じます。ぼくも大して理解してません。

『心理的』ゲシュタルトと言う特徴的な意味は、それが置きものとして本の中だけに置かれている価値観なのではなくて、それを解釈することと体現する事が一致しているという事があげられます。それを生きることでそれを示す、生きた図書館だという言われ方をしています。

例えば、大工って何ですか?と言う疑問には本で学ぶよりもその道50年のベテランについた方がちゃんと学べますし、より分かりやすく言えば、『その人』になった方がさらにわかる、と、そういうことです。自分でベテランの大工になることで、ベテラン大工の心理的プロセス全部を引き受けます。自分がその人なんだからベテラン大工の気持ちが全部わかるという事ですね。

子供時代を経て大人になった後、子供の心理的プロセスが全部わかるのもこういった事情からです。


さらに言うと、『本質的な問い』は言論の的にして話し合いで決着を付けられる幅の物事じゃないので、実際にやってみてそれを全部現わしていくみたいな内的プロセスのことです。

例えば、一番よくある「生命って何ですか?」と言う問いかけに、それはこれこれこういうことだよと言葉とか価値観で説明を受けたいのではなくて、それを実際に生きてみることでそれが何なのかを自分の中に表現していくプロセスだという事です。

自分は生きていますから生命ではありませんか?「生命とは何か?」を他人に聞かなくても、自分に尋ねればわかり得るということがここで述べている真相です。

それから心で感じ取ります。心で感じ取れると腑に落ちて理解が積み重なります。で、その時に理解がまだない部分をゲシュタルト(集合知)から補います。つまり、1から自分で用意しなかった価値観を一旦間借りしてとりあえず先に進めるようにして用事を済ませます。




では、『肉体は一つの心理的ゲシュタルト』ですよ、とフィリップはおっしゃっています。肉体にまつわるエトセトラを自分で解明して自分で学んで自分で知恵を付けなくてもググれば出てくるかのような感じで、肉体自身が保持しているエモーションの感覚から知ることが出来ますよ、という話がここでされていることなのです。肉体を生きることで肉体情報をすべて知覚出来ます。

実際のところ、肉体の英知とはものすごいことです。遺伝子と言うものは自分がおぎゃーと生まれた時からいきなり発生したものではなくて、先祖代々受け継がれたものです。一つの遺伝子を脈々と受け継いできた秘伝のたれのようなものです。

太古の昔に肉体創成された時から全部の英知の集合知にアクセスできるので、そんなもの情報過多で困るから普段しませんが、実際にはぼく達には理解のとうてい及ばない遺伝情報とかでも肉体自身にとっては全部利用できる情報だからこそ、細胞分裂したり血を作ったり体温を維持出来たり健康に生きていられます。単に膨大なので、知らなくていいことを知らなくていいから今知らないでいられていますよね。コンパクトに収まっていますが、実際には肉体自身の情報はイメージするだけでもとんでもなく膨大です。



この話が腑に落ちてきますと、なんでもかんでも物とか機会とかで見るのではなくて、現実の見方を物質的な物から情報的な物へ、心理的な物へと変化させて、心理的ゲシュタルトとして知覚することができます。

心理的ゲシュタルトという枠組みはとても分かりやすくて優秀な秀でたツール群です。

枠組みというのは、人とか物と言う枠組みで見てももちろんいいのですがそうじゃなく、心理的ゲシュタルトと言う枠組みなんだと置き換えて見ると言うことです。人とか物にはある決められた制限がどうしてもありますが、別の枠組みで捉え直して見るとすんなり事が運ぶ時があります。

〇例え話:車文化 =================
かなりかみ砕いて言いますと、車文化はそういう心理的なゲシュタルトを表しています。車に乗ることが生きがい、仕事に使う、子供が憧れる、整備士が夢、モータースポーツが好き、高級外車100台所有の大富豪、そのほかなんでもかんでも車にまつわるすべての信条が含まれていそうです。

その車文化という心理的ゲシュタルト(そういう信条パックで走っている人の群れ)にマッチすると、その信条の一式をダウンロード出来て便利な反面、そのゲシュタルトに走らされる都合で自分軸と無関係な事実とも向き合わなくてはなりません。

例えば、今世の自分の経験に直接関係のない「高級外車100台所有の大富豪」のイメージにつまづいてもがいて時間を大幅ロスします。

要するにゲシュタルトは時短のためにあるツールなので、時短に出来ればSounds good.遅延になればso bad.です。自分の置かれている現状とゲシュタルトに潜在する問題との切り分けの取捨選択がカギです。
==========================

何かをしたいならそこに心理があるんですね。それを行える心理があります。

心理があり、そして0から作らないでいいようにすでにある集合知とか集合無意識につながってパーツとかお相手をお借りして補えるからこそ、そういう現実創造ができています。そこで行われていることは『心理的ゲシュタルト』だと一言で解釈されうるのですね。そんなシンプルな事なのです。

『心理的ゲシュタルト』はシンボルであり、ツールなのです。だから使って学んで卒業出来たらもうそれでおしまいでいいんですね。

現実に現われてくるなんでもかんでもは全部、『心理的ゲシュタルト』だと思って間違いないと思います。それはツールです。学んだら次はテストです。心理的なテスト。どこまで今自分が進んできたかなというテスト。自分に知らせるためのチェックポイント。見える化して学んだあとの、見せる化して確認している小さなテストなのでした。鏡ともいえますし、ブーメランともいえます。『心理的ゲシュタルト』は使い方次第で抜群に進化できるチャンス、ツール群なのです。




感想

今回はとてもボリューミーな内容を要点をぐっと絞って説明させていただきました。ぶっちゃけこの内容が理解できれば、フィリップの本で伝えてることの5分の1ぐらいは理解できそうなんじゃないかな?


『心理的ゲシュタルト』をちゃんと理解できたのはここ数か月のことなので、ぼくもまだ初心者ですが、このとらえ方はなかなか素晴らしいと思います。言葉が哲学的過ぎて激ムズなのが玉にきずですけどね。ちなみに、一般的に言われているゲシュタルトとは意味が全然違うんじゃないかなと思っています。フィリップは地球のルールに束縛されていないので、地球由来のルールは地球の中だけのローカルに束縛されていると思います。どちらを使うかはその人の正解なのでどちらも正解ではありますけどね。

自由意志が有るおかげで正解は人の数、意思の数だけあっていいからですよね。逆にいうと、自由意志が有るおかげで、その人の正解はその人だけの正解にもなり得てしまい、だれも止めることが出来ない、本人しか選択権が無いというのもまた自由意志の特長でもあって面白いのですが。

個人的にはこういった、『自由意志』、『ゲシュタルト』、『構想』とかのキーワード類は高次元ほど有効になって来る概念だと思います。要はグローバルルールですね。

ローカルにはもっとこまごましたその場での価値判断に据え置かれていくと思いますが、上に上がれば結局はいくつかのルールに包含されて行き得ます。それが『自由意志』、『ゲシュタルト』、『構想』とかまだあると思いますが、そういういくつかになるんだと感じますね。

では後半に続きます。後半は、本題である人生のゴール設定についてです。このなが~い解説はそのためにありました。

つづき


いいなと思ったら応援しよう!