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看護師国家試験の日の寄行エピソード

私の父親から聞いた話なんですけど

10年前の2月
父は用事を終えて夜11時頃帰宅すると
家の玄関の前に
片足の靴が脱げて
片足裸足の男性が
自転車に覆い被さるように
眠っていたんですって。

父親は恐る恐る声をかけたら
その男性は
なんと私だったそうです…(笑)


今から10年前の今頃。
2月の第2日曜日は
看護師国家試験の日。

そう。
私がその試験を受けた日です。


看護師国家試験は
誰でもいつでも受けられるものではなく
3年or4年制の大学で
単位を取得して
年に1回受けられる
国家試験なのですが

この試験に合格するために
看護学生は
日夜勉強するわけです。

大学入試試験などと違って
この日落ちてしまえば
次のチャンスは1年後ということで

結構緊張感のある試験なんですよね。

さすがにどんな学生も
最低でも数ヶ月前から
勉強をせざるを得なくて

その間は遊びに行けず
学校や家
カフェや図書館などで
勉強するんですよね。


浪人するお金ももったいないですし
不安を打ち消すように
勉強をしていたものですが

試験が終わるとほら、
その抑圧されていた分
開放的な気分になるじゃないですか。(笑)


その日だけは
同級生みんなで参考書を上に投げて

「おつかれー!!」

ってやろうね!

なんて言ってたんです。

そして丸1日の
看護師国家試験を終え
久し振りに街に出て
試験を終えた仲間たちと
飲むわけですが

誰がこの溜まりに溜まったストレスを
発散させずにいられようか。
#反語


気がつけば2軒、3軒と出歩き
なんとかタクシーで帰りつき
最後、玄関を開けるだけの力は
残っておらず

そのまま地面に寝るのは
痛そうだからと
自転車を敷布団代わりにして
少し横になろうと
思ったわけです。
#判断ミス
#2月の自転車はかなり冷たい


そしてそのタイミングで
父親は玄関で
私を発見したわけですが

目が覚めた私に対して第一声

3000円くらい貸してくれん?

と言ったのをいまだに覚えています。
完全にTPO無視ですよね。

そんな天然すぎる父親は置いといて

毎年この日になると
あの頃の自分を思い出して
少しセンチメンタルな気分になる。

あれから10年経ち
看護師として
多くの患者さんに出会い

学ばせてもらったことを
noteやInstagramで
発信して
共感してくれたり
学んでくれる人がいる。


人生は本当によくわからないものです。

看護学生の皆さん
お疲れ様。

今日はしっかり息抜きをして
今までの自分を褒めてあげてくださいね。

素敵な看護人生になるよう
共に学んでいきましょう😌

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玲/精神科ナース
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