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医療者は正論に走りやすい

結論はタイトルのまま。

患者さんや本人に対して
病状を説明したり
告知するときは
どれだけ正確に事実を伝え
曖昧な表現を避け
相手が理解できるように
こちら側が出来ないことを
正確に伝えるかに重点を置いている。

医療事故や齟齬を防ぐためだろう。

そして医療者としての当たり前を
患者さんやその家族に向けてしまう。

アルコール依存症の患者が
お酒を飲んでる時には
話してはいけない。
世話をしてはいけない。
そして本人の課題と
家族の課題を分離して
そして家族教室には行きましょう。


患者さんの家族は
そんなことを病院のスタッフに
言われたかったのだろうか?
言われたいであろう言葉を選んで言うばかりが
能じゃないが
選ばれる看護師、病院になるという
視点で言えば
二流感がある。

患者さんや家族のニーズに対して
共感することが必要だったり
解決策を考える姿や時間が
安心信頼に繋がる。

病院をより必要とされる場所に近づけるために。
自分は何を勉強して
考える必要があるのか。

安心や信頼を
与えられることが
病院や医療者の役割と考えれば
医学的な正論は聞かれたときのみ
話せば良いぐらいにしか思わない。

・アルコール依存症は治りません。
・糖尿病だから間食してはいけません。
・寝たきりにならないように昼間は歩いて下さい。
・痛み止めは6時間空けるようになってるのでそれまで待ちましょう。
・自傷行為をしてはいけません。

正論を言われたって
患者さんもそんなことはわかってる。
それでもどうしようもなく
我慢に耐えられなかったりするから
言葉や行動で訴えたりするわけです。

行動に至った心境に寄り添ったり
我慢したり治療に一生懸命取り組む姿勢を
承認したりすることで
患者さんは無意識に
病院やスタッフに安心を感じて
前向きに病気と向き合うことができるかもしれない。

正論が知りたければ
ネットでもある程度は出てくる時代に
医療者がそこばかり強化していたって
必要とされる存在になるはずがないですよね。

仕事がAIに取って代わられる時代に
安心や信頼をどう与えていけるかを
医療者が考えていけば
この仕事は生き残る仕事になると思います😉

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玲/精神科ナース
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