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中堅看護師が陥りやすいワナ

私はかれこれ7年くらい看護師をしていて
ベテラン看護師さんからすれば
まだまだ未熟な立場ではありますが
とはいえペーペーでズブの新人と
いうわけでもない。

そんな中堅の立場となると
陥りやすいワナって600個くらいあるんですが
今日はいくつかに絞ってお話ししたいと思います。

相手の話を聞かなくなる

精神科に限らずですが
新人・若手看護師が患者さんの対応に
苦慮していると
出番が回ってきますよね。


もちろんしっかり患者さんの意見をヒアリングして
話をできればいいのですが
中堅になるにつれて
話をまとめる力がやたら上手くなるんですよね。

だから患者さんが自分の話を
聞いてくれているのではなく
無意識に話をまとめているだけって話です。

これの何が悪いかというと
中堅が1番相手の話を聞いてない
私は思うんですよね。

新人の頃は精一杯だし
相手の話を聞こう聞こうと意識する。

それを繰り返していくにつれて
良くも悪くも〝慣れ〟が生まれる。

そして患者さんの話を少し聞いただけで
すぐに頭の中に答えが浮かんでくる。
そしてどういったところで落とし所をつけるかの
見通しがつく。

患者さんが〝こうして欲しい〟と
言ったことに対して
なんで患者さんは
〝こうして欲しい〟と思ったのか?
という部分に関心が向かなくなる。

そして雑務が多くなってくるのが
中堅の特徴なので
そういう新しい仕事を裁くことに
新鮮さを感じてしまって
肝心な患者さんの思いに寄り添うことが
おざなりになる。

そういう傾向にあるって話です。

新人に厳しくなる

新人は常に先輩の顔色を伺うものです。
話しやすい先輩を作ることが
至上の命題だからです。

そこで新人は誰に話しかけるか?

答えは2年目の看護師です。
新人の気持ちが痛いほどわかるから
新人に対して1番優しくできるのが
2年目で
私はそれが2年目の看護師の
1番の役割とも言えると思います。

「自分だけはいつまでも新人の看護師に優しくしよう!」
という決意を新人看護師は全員肝に命じるのですが
5年も経てばそんな思いも
三角コーナーにポイッと捨てられてるもんです。
#SURFACE好きだったな

新人からもちょっとずつ話しかけられなくなるし
ちょっとした齟齬から
新人から陰口も言われることも出てきて
距離ができてしまい
新人だった頃の感情も
忘れてしまう時期なんですね。

要は傲慢になってしまうよ?
って話です…。

後輩から信頼されていると勘違いする

本当に尊敬されている人もいるでしょうが
大体は思い上がりです(笑)
先輩になると後輩が
できないことをしてあげたりすることも
増えますよね。

その時に〝ドヤっ!〟と言いたくなると
思うんですけどね、
案外若い子は〝へぇー〟くらいにしか
思ってなかったりするもんです。

自分たちも若い時振り返ってみてください。

〝先輩だから当然なんだ〟
って思ってませんでした?

もちろん先輩の姿を見て
「スゲー!」
と思うこともあるんですが
先輩となった今
後輩が思っている以上に
先輩っていろんなことを後輩のために
頑張っているものです。

しかしその多くが報われることではない

つまり先輩が10ぐらい頑張ってることは
4〜6程度しか伝わってないものって話です。

それがいいとか悪いではなく
そういうものなので
後輩のために頑張ってることも
全てが伝わってると勘違いしないことです。

頑張ってる分だけ
信頼されるわけじゃないんですよね。


結論、中堅は改めて新人の頃の立場を思い出して
患者さんのために何かをしてあげたいという
当時の気持ちを忘れちゃダメだよねっていう
ベテランナースが言いそうなことに落ち着くって
お話でした😌

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玲/精神科ナース
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