河嶌レイ

好きなものはことばと写真。短歌など。東京在住0年目。Twitter: ray_kwsm Instagram: Instagram.com/ray_kwsm

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最近の記事

天上の月

    • 灰色の空

      「灰色の雨」 今日もまた、少し遠い空に稲妻が走る。 空の半分は薄青い色をしているのに、 もう半分は鉛色の雲に覆われている。 また雷雨がやってくる。 きみの声は聞こえない。 雨が止むのを待つつもりだ。

      • instaxと海

        最近今までとは違う形で写真を楽しんでいる。いや、ずっと撮ってはいたけれど、現像・プリントするという行為からはしばらく遠ざかっていた。 上の写真は、instax専用の小型プリンター(instax SHARE SP-2)で印刷したものだ。instax(あるいはチェキ)は今現在わたしが滞在している国でも人気なのか、街の家電量販店でもフィルムを扱っているくらいなので、カメラ本体もそれなりに売れているのだろう。 わたしはなぜかカメラ本体ではなく、専用の小型プリンターの方を持って

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        • 気になる記事
          1本

        記事

          歌集『夢のあとに après un rêve 』有村桔梗さん

          ついに歌集を手に入れた短歌をお休みしてからしばらく経つ。書くことは好きだから相変わらず短編小説やことば遊びなどは続けているけれど、短歌という形でことばを紡ぐことからは遠ざかっていた。だけどやっぱり短歌は好きで、機会があるごとに少しずつ読んでいる。 実は4月末から5月上旬まで一時帰国をしていた。帰国理由はまあ置いておくとして、わたしは事前にスケジュールを調整し、楽しみにしていた5月6日開催の第二十六回文学フリマ東京に立ち寄った。Twitter上で告知されていたいくつかの作品を

          歌集『夢のあとに après un rêve 』有村桔梗さん

          千原こはぎさんの『ちるとしふと』

          千原こはぎさんの歌集『ちるとしふと』(書肆侃侃房・新鋭短歌シリーズ39)がとうとう発売された。もちろん、早速いち千原こはぎファンとして買ってしまいましたよ。いや「こはぎ推し」としては買わねばなるまい。そのくらいずっと発売を待っていたのです。 (写真はこはぎさんのブログからお借りしました) 歌集『ちるとしふと』刊行のおしらせ (『ちるとしふと』の販売先をまとめた、こはぎさんのブログ記事に飛びます) ここでは彼女の歌集を初めて手にする読者さんのために、『ちるとしふと』を読ん

          千原こはぎさんの『ちるとしふと』

          影のあるところ

          光が当たって、影ができる。 光を遮るものがなければ、影はできない。 影が教えてくれる。 そこに何があるのかを。

          影のあるところ

          東京駅丸の内中央口

          あの日はすべてがモノクロだった気がする。 何度思い出してもあの日の思い出はモノクロだし、 いつ行ってもモノクロの思い出しか残らない。 東京駅丸の内中央口から見る外の世界はいつもモノクロで、 冷たい鋼色をしている。 強い日差しが体の中を通過する。 だから影は黒くて長い。 白と黒のコントラストが、わたしの胸を潰す。 冬のビル風が、わたしから体温を奪ってゆく。 あの日の思い出が強すぎるから、わたしはいつもあの冬の日に戻ってしまう。 熱い抱擁と別れの儀式。 悲し

          東京駅丸の内中央口

          溶けてゆくリアル

          昨日までそこにあった、 あったはずのリアル。 溶けてゆく 溶けてゆく 溶けて消えてゆく。 水や空気でできているはずの 世界、その輪郭が溶けてゆく。 そして誰かが新しい 名をつけて意味を与える。 リアル リアる リある りある り ぁ る ぅ・・・

          溶けてゆくリアル

          朝まだ若いノアール

          朝まだ若いノアール

          Listen, I'm here

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          朗読:「ゆめのまたゆめ」より一首

          【告知】 11/24 東京文学フリマ F-19にて販売されるcahiers〜カイエ〜創刊号に「ゆめのまたゆめ」で参加しています。

          朗読:「ゆめのまたゆめ」より一首

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