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世界はなぜ地獄になるのか
『世界はなぜ地獄になるのか』
それは、人々の罪悪感を投影し合うからだ。
『世界はなぜ地獄になるのか』
橘玲さんという方が書いた著書があり、少し興味を感じて図書館で借りてみた。
この人はこの世界を地獄だと思っているようだ。
誰もはっきり言わない現実の地獄化という現象を、何を持って地獄というのか、そして答えは出たのだろうかと思って読み進めた。
内容は世界のどこかで起こっている戦争をテーマにしているわけではなく、日常的に起こる人々のいざこざや、キャンセルカルチャーと言われる偽善的な文化という細々としたものを背景としている。
より身近な出来事だ。
新しい問題は飽きることなく続々と出現する。
少し前に話題になった私人逮捕も偽善的行為の典型だろう。
個人的にはクマに襲われる事故も、立派な地獄絵図だと思う。
『人種や性別、性的指向などによらず、誰もが「自分らしく」生きられる社会は素晴らしい。だが、光が強ければ強いほど、影もまた濃くなる。「誰もが自分らしく生きられる社会」の実現を目指す「社会正義(ソーシャルジャスティス)」の運動は、キャンセルカルチャーという異形のものへと変貌していき、今日もSNSでは終わりのない罵詈雑言の応酬が続いている──。わたしたちは天国(ユートピア)と地獄(ディストピア)が一体となったこの「ユーディストピア」をどう生き延びればよいのか。ベストセラー作家の書き下ろし最新作。』(有るサイトからの得た、本の要約)
結論は世界の仕組みを正しく理解し、上手く適応することだそうだ。
ただ地雷を踏まないようにと。
この世界は地雷だらけなのだそうだ。
この世界にはどんな完璧な救世主が現れても、必ず反対の勢力が発生する構造がある。
「世界はなぜ地獄になるのか」
決まっている。
この世界は自身の罪悪感を投影し合う舞台なのだ。
答えを外に求めても、正しい回答が得られらはずがない。
ただの堂々巡りだ。
すべては自分自身の中にある。
簡単に答えが出ているのに、人々がその答えを受け入れることは難しい。
この世界の構造は、一定のリソース(資源)が安定と破壊を繰り返す。
延長される神の愛とは違い、有限なものを搾取などにより変化させるしか無いからだ。
分裂した心は世界を分断するためだけに有る。
地獄という世界になってしまうのは必然という事だ。