望郷 オクジーくんの場合
やっぱりこの作品に戻ってしまう。
こんなにど直球でこの世界の不条理を語っているセリフはない。
15世紀に限った事ではないかもしれないが、この理不尽な世界で生きながら、当時の人間が何を思っていたのか少し垣間見れた気がした。
天国があると思っているのだ。
この人生が終われば、絵に描いたような楽園に行けるという希望を持っている。
もはやそこにしか希望がない。
考えてみたら仏教では極楽浄土に行くために功徳を積む。
同じような思想を持つのだな。
宗教とは結局、死後の世界に希望を持つ