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ハイヤーセルフと聖霊


「奇跡のコース」でイエスが語っている真実へと、わたしの考えを調整していった点に一番大きく影響しているのは聖霊という存在かもしれない。

聖霊とは簡単に言って「正しい心」であり、それと対象にあるのが自我の「間違った心」である。

聖霊は世界が分離して神の声を聞くことができなくなった人間を助けるためにが送った良心のようなもの。

正解不正解はもちろん、この世の中の道徳的なことでも常識的なことでもなく、昨今のスピリチュアルや自己啓発的な、自己肯定とか、自分の心に忠実にとか、正直にとかいうものでもない。そのままで良いのですよ〜なんて事は決して言ってくれない。

何しろ自我を目の敵にしているから自我に支配されている人間の心を全否定するところから始まる。「あなたの見ているものは何の意味もない」とか、「あなたは何も理解していない」とか、まったく容赦ない。コースの分厚いテキストを投げ捨ててしまいたい衝動に駆られることは珍しくないらしい。

ほぼ自我と同化している人間が神の国を思い出す事ができるように、人間の心に派遣された聖霊は、常にそばに寄り添い必要な導きをする。しかし決して出しゃばる事はないので人間が積極的に指導を仰がないといけない。その奥ゆかしさが自我と違うところである。

常に聖霊の声を聞くことができるようにする。


人には何十体という霊がついているらしく、守護霊とか指導霊とか、ご先祖さまがついていてくださるそうだが、わたしはそれらの方をほとんど気にしていたことがなく、守ってくださっていたならとても申し訳ないのだが、すべてハイヤーセルフ一体でまかなっていた。

いつも近くにいると意識していたのはハイヤーセルフだったし、カードを引くときもハイヤーセルフに願って答えをもらっていた。

ハイヤーセルフは人によってイメージが違ってくるかもしれない。わたしの場合は高次元の自己、また真我とも言い、真我は自我の対語としての意味合いで使っていたので、まったく自我のない状態の自分である。またツインソウルはハイヤーセルフを共有していると認識している。(と思う。)なのでいわゆる神の国の人なのだけど、しかし自己という枠での存在ということで、コースでいう最終的な全一という状態ではない。

聖霊は全一の霊であるからどの人の心にもいるのは同じ聖霊である。

わたしはコースを実践していくことを選択することで、慣れ親しんだハイヤーセルフに変わって聖霊を常に身近に置くことにした。

しばらく心が痛んだ。

しかしここに来て、これもハイヤーセルフの導きかもしれないと思うようになった。


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