スピッツを好きになりたいー優しいということ【音楽文アーカイブ】
2017年9月21日
〈スピッツを好きな人は、優しい人〉。これは私がつい最近まで勝手に持っていた偏見である。最近まで、と言うのは、それが今は揺らいでいるからであるが、揺らぎ始めた結果、私は前よりずっとスピッツを好きになった。
私が小さい頃から無意識に耳にしていたのは、"空も飛べるはず”や"チェリー”、”ロビンソン”といったもはや国歌である曲達に加え、父が私の幼少期に歌い聴かせてくれたという"君が思い出になる前に”くらいで、そのどれもが「優しく」、「温かい」ものとして心に染