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クランボルツさんが僕のキャリアを救ってくれた話

計画的偶発性理論(プランド・ハブンスタンス)という言葉をご存知でしょうか。 キャリアプランを明確にせず、行動していくことで偶然巻き起こる事象や出会いによってキャリアアップを見込めるという、行動理論です。 近年注目されている新しい理論ですが、なぜ計画的偶発性理論が注目されているのか。

識学総研

皆さんこんにちは、レイです。

僕はプロフィールにもあるとおり、メガベンチャー企業で勤務をしており、いまはマネジメント人数が30人を超えるマネージャーに従事しています。
最年少でマネージャーに。すごく聞こえはいいですが、とっても悩んだ時期がありました。

今日はそんなときに僕を救った、クランボルツさんについて話をできればなと思います。皆さんはクランボルツさんをご存知でしょうか?


Make Career Co.Ltd より引用

クランボルツさんとは、スタンフォード大学の教育心理学者で冒頭に引用した計画的偶発性理論を唱えた人です。

計画的偶発性理論って長いですね…。ざっくり言うと、偶然をチャンスに変えることがキャリアップが見込めるんじゃないの?って理論です。

今日のこの記事では、学術的な解説などはしないので、詳細が気になることはぜひ下記リンクにアクセスしてみてください!


旧来のキャリア形成の理論では、「自分のキャリアは自分で仕事の経験を増やしていくことで作り上げられるもの」と考えられていました。それに加え「自分の持っている特技、スキル、環境、興味などを分析していけば、目指すべきゴールが明確になる」とも考えられてきました。

また、その理論の延長にあるゴールから逆算して、自分のキャリアを作っていこう!って感じです。

この理論だと、自分の決めたことにこだわって、極端に言うと自分の決めたキャリアの方向性以外の可能性を捨てているのと同じです。

それに比べてクランボルツさんは、個人のキャリアの8割は自分が起こした行動や周りの環境の変化に合わせた行動を自分で積極的にすることで決まっていくと唱えたんですよね。

つまり逆算するキャリアより、目の前のことに全力を注いでいこう!
また、その偶然が起こるように環境の変化に目を向けよう!
その結果、自分のチャンスは広がるんだよ!ってことです。

この考えに触れ、自分の業務や組織の状況を考えた時に、今僕がやるべきことがクリアになり今のキャリアを作りました。その詳細をストーリー形式でお届けします。



やりたい仕事がない中での就活


話は就活生時代から遡ります・・・

就活時代、僕はなんとなく年収高いところがいいなと思い片っ端から年収ランキングサイトの上位の総合商社や外コンなどのインターンシップや早期選考に参加しました。

就活の軸とかキャリアイメージもどうやったら内定をもらえるか自分を偽り就活をしてましたが、選考を進めるたびに不安が増し自分がやりたいことが余計分からなくなるって感じで迷走してました。
(当時は外コンで内定承諾をし内定者インターンを少ししてました)

そんなこんなで色々な人に相談し、OB訪問してなどを繰り返し、やりたいことがないからこそ、せめて自分がどういたいかをしっかりと言語化し就活をしなおします。

その時にできたのが、20代でできることを増やし、市場価値が上がっている状態といういかにもありがちな抽象的な理想状態ができました。
そのためには、

  1. 裁量権がある(早いタイミング×質の高い仕事×量)

  2. 年功序列ではなく、成果+成果に至る過程を評価している会社

  3. 今後も成長性が見込めるのか

の3つの軸が必要だ~となり今のメガベンチャーに意思決定をします。
ただ、入社した後も結局やりたいことができず、キャリアイメージを語る周りの社員にすげぇ~ってなりながらなんとなく日々を過ごしてました。

成果が出た時に余計に迷走しちゃった


僕は、先日投稿した以下の記事にも記載しましたが、営業が1年目からうまくいき、ベストルーキーや単月ギネス売り上げなど成果がありがたいことに出ました。

自分の会社は事業を急拡大中で、どんどん人が入ってきます。
ある日、上長に呼び出されて「キャリアイメージは?LDとかになってみないか?」と聞かれました。

すっごくありがたいお話ですが、めちゃくちゃ悩みました。
本当にやりたいかと言われたら業務量も増え、たいして給料も増えない、LDになってからのキャリアは正直見えずらい状態の組織でなるべきなのかなって。

違う部署で単価が高いM&Aの事業からも声がかかっていて、プレイヤーとして極めるチャンスもありました。

考えれば考えるほど迷走する日々。
ネットでキャリアを検索し、Youtubeで動画を見て色々調べました。
でもなんかしっくりこない。だってやりたいことが本当になかったんです。。

そこで出会ったのがクランボルツさんのこの著書。

この1冊を読み、僕のキャリアが動き出します。

価値観の変化 自分のWANT×組織のMUST


この本には冒頭でも触れたように、

「個人のキャリアの8割は自分が起こした行動や周りの環境の変化に合わせた行動を自分で積極的にすることで決まっていく

つまり逆算するキャリアより、目の前のことに全力を注いでいこう!
また、その偶然が起こるように環境の変化に目を向けよう!
その結果、自分のチャンスは広がるんだよ!」

って書いてありました。(もっと他にもいろんなことは書いてあるのでよかったら読んでみてください)

僕なりに色々考え、

目の前(偶然)のことに全力を注ごう!
でもそのためには、せめて自分がどういたいかのWANTを言語化しそれに沿って考えよう!!!

また、偶然が起こるように環境の変化に目を向けよう!
つまり今この組織にはどういう人材がいなくてはいけないのかのMUSTを言語化しよう!!そこに新しい偶然を取りに行くんだ!

と解釈しました。

当時の僕にとっての偶然は、LD(3名のマネジメントをしながら自身も営業をする)でした。

僕はどういたいか=WANTは、成長実感を得られ続けること+この会社で働く人に楽しい、もっと頑張りたいって思ってもらえるような価値を提供できる人になりたいなと思いました。

僕の会社は上昇志向が高く成長したいって人が多いのですが、その分成果が出ないときに、折れてしまう人も多いという状況でした。

そして組織にどういう人材がいなくてはいけないか=MUSTは、急拡大していくことが想定されるので、次のLDを育成できる人材がいなくてはならないと考えました。

自分のどうありたいかのWANTとこの組織のMUSTを照らし合わせ、自分の目の前の偶然にコミットしながらも、MUSTと重なるような施策に挑戦したり勉強したり、上長(マネージャー)の仕事を積極的に取りに行きました。

色々ありましたが、その実績も認められ最年少マネージャーとしてのキャリアを築きます。

いまだにやりたいことはない


僕はマネージャーになった今もやりたいこと、キャリアイメージは全然ありません。

ただ、今のWANTは前向きに働き充実した人生を送る社員を増やしたい、この会社(成長したいって入ってくる人が多い)に入ってくる人をもっと増やして、日本の働くをもっと前向きにしたいと考えてます。
(また、いい父親にもなりたいのでプライベートも色々頑張ってますw)

いまの組織のMUSTは、事業の拡大は順調に進み多角期に入り新規事業をどんどん打ち出して、参入した事業でシェアを取っていくために、0→1の立ち上げができる人材、マネジメント経験を活かし組織作りができる人材が求められてます。

WANTとMUSTを掛け合わせ、やりたいことがない中でも充実した日々を送っています。

いつかやりたいことが本当にできた時に、より高いアウトプットが出せる人材でいたいなと思ってます。

さいごに


クランボルツさん、ありがとう。
皆さんもキャリアに迷い、転職をするか残って頑張るかなど色々考えますよね。

ぜひ自分のWANTと組織のMUSTが掛け合わさる場所がないかを探してみてください。

もしそれがない場合も掛け合わさる会社は絶対にありますし、そこの掛け合わせにコミットしていけば自ずとキャリアは形成されていきます。
皆さんの働くが少しでも前向きに、幸せになることを祈っています。




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