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夏の終わりのカロスキルで

鼻血を出して泣く子どもが 枝豆が飛び出るたびにわらっている 花が咲いても喜ばないおとこが 恋をなくした女を慰めている 「満月は明日だね" ・・ 窓の方を向いた汗ばんだ女の背中を 人さし指でなぞってやれば この世界にすべり落ちてくるまえに知っていた 天国の朝に  もういちど触れられるかもしれないと しぼんだ2輪の花にくちづけた そのまなざしは 冒険からでもなく あきらめからでもなく、 与えられた平等じゃない時間を どう生きていくか その胸に問いかける 顔をして

    • 秋分のひに

      人は親も、生まれ育つ環境も選べない。 だからって自分の魂の経験やカルマのためにチョイスした家族だって言われたところで、そこに感じてきたある種の不満の答えになれるほどの説得力はこの世界にはまだ通用しにくい気がする、(未だ) わたしは本当にお父さんに愛されて育ってきた。 お父さんのできる限りで本当にわたしを大切にしてくれたし、いまも会うたびに可愛がられてるなと思う。 自家製の梅干し作って届けにきたりするのもウケる だから、たぶんだけど、 満たされてこなかった父性の隙間で男