他者は他者に興味なんてない。
自分のことが一番可愛い。それが生物として至極普通の状態。


でも私の場合は相手の視界に入ってきた。「腐敗を漂わせるごみ」として。
悪目立ちしてきた。そして蔑まれてきた。ごみを見るように。



だからアピールして確認してしまう。「私は嫌がられてない」って。
過剰に自分が好きな気持ちが前に出てきてしまう。だって、だって、みんな私を愛してくれない。認めてくれない。私は人じゃ無いんでしょう?ごみなんでしょう?



ああ、やばい。やばい。昔の記憶。私を心の底から蔑むあの目。
嫌だ。嫌われてないって思いたい。人として見られてると思いたい。

確かにあの頃の私は、身なりを整える術も客観性もなく、ごみのように臭かったであろうし、見た目も目も当てられなかった。
顔は無表情かしかめっ面で、滅多に笑うことのない子供だった。
周囲から見れば「暗いし臭いし不気味」で、存在が不快で、見下したくもなったかもしれない。


じゃあさ。同じ環境だったらお前は私みたいにならなかった訳?
お前が私を見下せるほどの立派な人間な訳?自分の力じゃねえのにね。それは「たまたま恵まれた環境に生まれ落ちて、それを享受できてきただけ」なのにね。
まあわかるけどね。嫌がりたくもなる。


でも、そういう奴らに限って人を笑うんだ。痛みを知らない奴が、全身が痛くて痛くて辛がってる奴を笑うんだ。

殺す。殺す殺す殺す。殺してやる。一体何度頭の中でお前らを殺したかな。
でも一番殺したのは父親だけどね。



「私は嫌われてる」がデフォルトなんだ。
だからさ、物語の中で嫌われていた、「GOTHの森野夜」と自分を重ねた。
美しくても、そこに死と暗がりの腐敗が漂っていれば、他者は蔑み遠巻きにする。
いつも自殺を夢見ていた。セーラーの少女はいつも夢見ていた。恍惚と自殺に憧れていた。だから森野夜は私の憧れなんだ。



だからさ、「ああ、この人は私に興味を持ってくれている、嫌われてない!嫌われてない!不快にさせずに済んだんだ。私は大丈夫、私はちゃんと受け入れて貰えてるんだ」と安心できるのだと思う。


だから、自分に最初から興味を向けてくれた人としか関われない。本当は色んな人と関わりたい。でも怯えてしまう。無意識にストッパーがかかってしまう。
大切にされてないと実感して傷つくのが怖い。だから、せめて自分に興味を持ってもらえた人くらいは、私からも関わっていいよね?
「私は相手の視界に入れてもらえてる」って、思ってもいいよね?
人間として。


だから、普通は他人に興味なんて持たないものなのに。私に興味がない素振りを相手が少しでも覗かせると「あ、もう駄目だ」と思う。

あ、興味をもたれて無いんだ。過呼吸がで始める。やばい。やばい。不快にさせた。気持ち悪かったんだ。自分のこと喋りすぎたから不快にさせたんだ。もう駄目だ。やっぱり私は勘違いしてたんだ。やっぱり不快なんだ。おこがましくてごめんなさい。勘違いしてごめんなさい。仲が良いとか一瞬でも思ってしまってごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。身の程を弁えてませんでした。ごみなのに。



ごみが他人から興味を持って貰えるわけないのに。

真っ暗になる。重た。
まあ、こうは言ってるけど、これはあくまで私の都合なわけで、これを読んだ貴方にあれこれ気を遣わせたくもないのも事実なんだ。




たぶんモンスターにまたなりかけている。人を刺す方の。
排除されてきた人間は、されてきたことの凝縮をそのまま他人にする。
愛された人はまた人を愛して、攻撃された人はまた人を攻撃する。それだけ。

髪の毛を引っ張って自分を傷つける癖が治らない。リストカットしない代わりに毛根を自傷している。なんか草。

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