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[生汁日乗]もう夕方だった。涼しい風が吹いてきた。:2024年11月4日(月)


今日も晴天。連休、嬉しいけれどいつだってあっと言う間に過ぎて行く。

哲椀の第11椀のレコメンドリストを作る。

昼ご飯を適当に済ませ、午後は読書。

夕方、Title詣で。ミッシェル・ド・セルトー『日常的実践のポイエティーク』が置いてある。限られた書架なのに。すごい。僥倖。迷わず購入。それともう1冊、文庫の取り寄せをお頼み。店内は賑わっていた。

夕食を囲みつつ、本日もブラタモリ特別編。伏見、淀と続き、本日は枚方、守口、そして終点、大阪の高麗橋。ああ、終わってしまった。また、特集組まれると良いな。

生活クラブ生協のオーダー。もうクリスマスの注文が始まっている。うう。

寝る前に少し本読み。

・内田樹『図書館には人がいないほうがいい』読了

毎度頷く他ない内田師の言葉。本書は「図書」に関するオムニバス。重複する言説があるのは毎度のことで、それだけ繰り返し伝えたいことなのです。図書館、司書、そして書物の持つ役割についての論考集。

師の盟友、平川克美さんが荏原中延に開設したという「隣町珈琲」にはいつか、行ってみたい。

・フランツ・カフカ『カフカ断片集』読了

苦悩から絞り出された様な短い文章。奇妙な話だが、そこに小さな美しさの欠片を感じる。

もう夕方だった。

涼しい風が吹いてきた。

その涼しさがさわやかでもあり、もうそんな風の吹く時間かと疲れも感じた。

わたしたちは古い塔のそばのベンチに腰をおろした。 「すべて無駄だった」とあなたは言った。「でも、もう終わった。ほっと息をつくときだ。それにふさわしい場所だ」

フランツ・カフカ『カフカ断片集』

あとがきには、読書に関する言及もあった。

自分の城の中にある、自分でもまだ知らない広間。

それを開く鍵のような働きが、多くの本にはある。

フランツ・カフカ『カフカ断片集』

短編集も読み進めよう。あと、日記も。

結局、トロールの森には行けなかったが、まぁ慌てずゆっくりと見に行こう。

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