”下手な経験値”は必要ない #4
前回の投稿で、株価は多くの外部環境も含み変動してると言いました。
そのことから分かることは、先の株価は予測できないということです。よって”下手な経験”や”固定観念”はトレードをする上で邪魔な存在になるということです。しかもこれはかなり厄介なもので、一度その沼にハマってしまうと抜け出すのに一苦労します。
そして一番勘違いしてはいけないのは、ここで言っているのは”下手”な経験です。トレードにおいて、経験は大きく私たちの役に立ちます。重要なことは、有益な経験か、それとも、ある種固定観念のような経験であるのかを見分けることです。
ここでは全ての例を紹介することはできないので、一般的に陥りがちな無益な経験について説明していきます。
まず、銘柄の得意不得意についてです。「この銘柄ではいつも利益が出せる、失敗したことはない。」それはあなたを陥れる固定観念に過ぎません。先ほど株価の予測はできないと言いました。予測が厳しい世界なのですから、得意不得意が存在することはありません。得意と感じているのは、たまたま今まで成功してきただけに過ぎず、その先も成功し続ける保証はありません。また、「この銘柄は不得意だ」と言い、手を出さないのもチャンスを喪失することにつながります。その日その日、チャンス銘柄は変わってくるのですから。これらの固定観念を含んだ下手な経験は無視することが大切です。
次に「この曜日はこんな変動をする」「前場はこうだから、後場はこうなる」このような「あの時はこうだったから」という下手な経験も大きな損失につながります。正直、曜日ごとのパターンをよむことや、前場後場の比較から導きだすようなことをしている人がいますが、かなり危険ですし何の根拠もありません。それに損切りをするタイミングも躊躇ってしまうでしょう。もちろん、トレードではある種パターンのようなものは存在します。しかしそれらはいくつものパターンを検証した結果です。今紹介したものは非常に軽率なパターン化であり、確立させることに無理があります。
下手な経験では成功することはできません。なのでこの先の投稿で、検証した成功の高いパターンを紹介していきます。それらは非常に有益な経験から生み出したものです。もちろん100%の勝ちを保証できるパターンや経験ではありません。しかし忘れないでください。デイトレは”勝ち続けること”よりも”負けないこと”を意識しなければいけないことを。