見出し画像

歴史と伝承から読み取る禁止と罰則

残念ながら…禁止と言っただけでは、人間には一切、全く、これっぽっちも効果は、ない!

しかし、世の中にはただ禁止すれば人はやめる、そんな風潮がいまだに根強く残っている。
今回はちょっとそれに異をとなえたい。

人間は元来、自由を尊ぶ生き物

人間にとって、自由とは非常に重要な位置付けとなっている。
人それぞれ不自由に対する耐性は異なるが、人生における不自由が増すほど大なり小なり人間はストレスを溜める生き物だ。これはお読みの方も自分の経験を振り替えっていただければ、ご納得いただけるだろう。

不自由を与えられると、人間は何とかそれを回避しようとする。世の中にはそういう、法令回避の実例は枚挙にいとまがない。密漁、脱法薬物、違法取引、脱獄、保釈からの出国などなど、もちろん理由があって禁止されてる訳だが、罰則が付随してなお実例が生じる事が人間の性質に根拠を与えている。

このように、ただ禁止と罰則を決めれば無条件で守られるなどというのはまったくあり得ない。それどころか取り扱いによっては多大な弊害すら生じる。

歴史から読み取る、人間と禁止の関係

遥か古代から、集団のルールを作る人々はただ禁止と言った所でなんら効果が無いことを自らの経験と実例から理解していた。

そこから禁止に効果を持たせる為に、付随が始まったのが数々の伝承や刑罰だと読み取る事が出来る。

身近な所では、秋田のナマハゲのような「悪い子をお仕置きするためにやってくる謎めいた存在」は世界各地に類似した伝承がある。

もっと組織統率に直結している物だと、刑罰や軍律がそれにあたるだろう。このような規則と罰則は、人間は大昔からしてほしくないことをいかに辞めてもらうかに知恵をしぼってきた証左だ。

ただ、最近の調査では罰金を課したらかえって尊法精神は下がったなどという例もあり、禁止に付随すべきルールはまた新たな性質を求められている段階だ。

どうすれば止めてもらえる?

人間が行動する時には基本的になにがしかの要因が存在している。
ゲームであれば、楽しいから、ストーリーを読みたいから、周囲と話題を共有するため、といった具合だ。
犯罪であれば、真面目に働くよりも収入がよい、楽である、それ以外に働き口が無いといった具合だ。

行動理由を想定すると、何故人が禁止されてもやる時はやるのかも見えてくる。禁止されたところでやりたい、やらなければならない理由は残ったままだからだ。その残ったままの行動理由が、禁止規則を回避してでもやりとげようとする行動につなげる。

ここで、必要なのは行動理由の解消だと判断できるのではないだろうか。ゲームであれば楽しいからやっているのだから、他の行動にも楽しいところがある事を体験してもらえたらゲームのプレイ時間は自然と減るだろう。

仮に勉強をしてもらいたいのであれば、学ぶことの楽しさを体験してもらうことが大事だ。さいわい人間は未知を知る体験に喜びを感じる傾向がある、そこを活用してまず学びの楽しさを経験してもらうのが近道だ。

まとめ

・単純な禁止は効果がない
・その為、今までは罰則とワンセットだったが罰則を与える弊害も存在する
・禁止と罰則よりも、行動理由の理解と解消こそが重要だと提案する。

実例から、禁止と罰則の効果の薄さを解説してみた。もちろん、状況に応じては必要でもあるが、まずは相手の行動理由を理解することから初めてみるのをオススメしたい。

今回はここまでだ、またな。

現在は以下の作品を連載中!

弊アカウントゥーの投稿はほぼ毎日朝7時夕17時の二回更新!
主にロボットが出てきて戦うとかニンジャとかを提供しているぞ!

#コラム #毎日投稿 #タブー #ルール作り

ドネートは基本おれのせいかつに使われる。 生計以上のドネートはほかのパルプ・スリンガーにドネートされたり恵まれぬ人々に寄付したりする、つもりだ。 amazonのドネートまどぐちはこちらから。 https://bit.ly/2ULpdyL