ゴジラVSコングを 観た
ウオーッ!ほとばしる巨大質量の激突!
あ、既視聴者向けにネタバレ全開で書くから観てない奴は読むなよ!
コングさん、常にイケメン
この映画はコングとゴジラを観る映画なのだが、スポットライト的にはコングの方に割合が割かれている。これはゴジラのほうが超大御所であり多くを語らなくてもめちゃくちゃかっこよくてつよく恐ろしい存在なのは語るまでもないからだ。
映画はコングの朝の起床からのシャワーシーンで始まり、圧倒的質量、存在感、そして愛嬌を思う存分見せつけてくる。やはり元の造形がゴリラベースなのか、恐ろしさの中にもどことなく愛嬌と勇ましさを感じるキャラ立てだ。
全編を通してコングにフォーカスが当たる割合が非常に多く、合間合間に人間劇が一応はいる、いちおう。
狂人しかいねえ!
まずのっけからコングとゴジラが戦ったらコングが勝つと信じる狂人とゴジラは人類の守護者なので人類を襲ったのは理由があったと力説する狂人と地下に世界があると論文と本を出す狂人に自分こそが地球最強になると奔走する狂人と陰謀論にドハマリしてじゃあくな暗黒メガコーポから内部リークする狂人!狂人の春爛漫!
とはいえ、この映画の主役はコングでありゴジラである。
人間なんておれはどうでも良かったので正直もうちょっと人間の尺を削ってもまあ良かった。つーか一大企業のくせにセキュリティガバ過ぎない?場末のなんとかのほうがまだげんじゅうだぞ。
この作品は怪獣こそが真理であり神なので、タダシイ神を信奉することこそが生存への道であると見せつけてくるし、じんるいはそういう存在なのだろう。たぶん。あんまこの話では重要じゃない吹けば飛ぶくらいのそんざいだ。
だいたい前提の話が終わったところで速攻バトルが始まる。えらい。
巨大質量が惜しげもなく激突しまくる一大スペクタクル
護衛艦隊……コング積載……なにも起こらないはずがなく……当然のように現れたゴジラが容赦なくコングを襲う!一大スペクタクル海上大決戦!
ゴミのように国が買えるレベルの艦隊がゴジラの通過背びれスラッシュで分断され、コングの戦闘機スリケンがゴジラに炸裂する!あの状況でなんとか脱出するパイロットスゴイ!
ゴジラの放射熱線が天を裂き、コング八艘飛びからの海中取っ組み合い!
だが海中はゴジラの十八番、陸上生物であるコングは海中で延々戦い続けることは出来ない!危うしコング!
そして舞台は地下世界、デラックスコングカリバーを取り戻すコング!これでやれるぜ!
そして第二ラウンドが香港で始まる……!東京ばかり灰燼になってたら不公平だもんな。令和の時代なので香港にもめちゃくちゃ高いビルが増え、ゴジラとコングのほうが背じたいは低いがだからといってその恐ろしさが微妙になることはない。
むしろ高層ビル群をコングがジャングル代わりに飛び跳ね、それをゴジラが熱戦で焼き払い大都会香港がゴミのように吹き飛ぶ!ヒャッハー!良いぞ!もっとやれ!じんるいをほろぼせ!お前たちが絶対強者だ!
でもどっちも謙虚な大怪獣なので巻き添え殺はしても無益な殺生はしない。なんでさ。じんるいが狂人しかいないのでこの二人のほうがよっぽど理性がある気がする。なんでさ(二回目)
コングさんの方はコミュニケーションも可能なのでより一層理知の光があり、狂気にあふれているじんるいに絡まれたのがなんかもらい事故に見える。頑張れコングさん、あんただけが頼りだ。じんるいはもうダメだ。
しかもコングさんはちゃんと守っている少女が巻き添えにならないよう細かい配慮とガードを逐次おこなっており、マジで理知があり理性がある。しんのせんしだ。我々のコングさん。
そして二大怪獣の激突によって事態はさらなる大ハッテンをとげ……いい感じの、なんかに!巨大質量激突ジャンキーの俺はココロの中で起立ガッツポーズ!怪獣大勝利!ほろびろじんるい!ヤッター!
そうして悪は滅びた……いい感じにまるく収まったくうきを出しつつ物語はエンディングへ……
まとめ
・大怪獣の大質量超絶破壊バトルを浴びる映画
・人間模様は期待するな、狂人しかいないので一貫してガバガバ脚本
・コングさんマジイケメン
・コングさんの斧殺陣がめちゃくちゃカッコいいので斧派は観るべき
・ゴジラさん貫禄たっぷり
・大怪獣が好きなら映画館で観るべき
・登場する人間にはなにかを期待するな(二回目)
・まだ観てないなら売り場は覗くな劇場に直行しろ
・ゴジラとコングが好きならやはり観るべき
戦場へ
観たいものが観れたので俺的には大満足だった。
映画というか、劇場で観るアトラクションの趣が強いのでそういうのが好きな人は大満足だろう。そういう意味でも、やっぱり劇場で観たい作品だ。
今回はここまで、またな。
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