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RuS Fjern デザイナーズノート

「Fjern」とはノルウェー・デンマーク語で「遠い」や、「遠い昔」だったりを意味する言葉です。ドイツ語だと「Fern」と綴るそうで、しかしそれではあまりに露骨なので、語源にあたる古ノルド語の「Fjärran」の案も考えましたが、そこまで行くとわかりづらいだけのただのカッコつけになるので、「Fjern」に落ち着きました。「Fjern」、今や遠い昔に思いを馳せた、温かみのある書体です。

※まず前提として、この書体は古書体学の専門家でも北欧の歴史家でもない、特段詳しいわけでもない一般オタクのちょっとした妄想と受け取っていただければ幸いです。間違っているところや、追記、余談などあれば教えていただければ助かります。


きっかけ

開発の始まりは今年2024年の3月頃に遡ります。遠い昔の話とは言わないでください、リリースが遅くなってしまったのは十分承知しております。デザイナーの大瀧翼さんに、ある一冊の同人誌のお話をしていただきました。アニメ『葬送のフリーレン』、総作画監督&アクションディレクター 仕事集 vol.1、「Wiedersehen Feiern」です。このお話をもらった時点ではタイトルは決まっていませんでしたが、『葬送のフリーレン』の同人誌のタイトルとノンブルの文字を作ってほしいというお誘いを頂きました。まず最初に思ったことが、作品の世界観設計や時代背景的に私が卒業制作にて発表した(だけでリリースされていない)、Munnin Antiquaという書体がちょうどいいのではないかということです。最初はそちらを使ってみるという案もありましたが、サブタイトル等を組むのにはありだなと思いつつも、メインのタイトルに大きく使うにはあまり合わないかもしれないとは感じていました。なので、新規に文字の開発に取り組むことになります。

今回お声がけいただけたのはとても光栄なお話であると同時に、私にとってはとても大きなチャンスになると思いました。なぜならお話を頂いた段階で、私の中のイメージとしてはなにかしらの写本文字をベースにした文字になるだろうというアタリがついていたからです。前述したMuninn Antiquaという書体も、実は北欧写本をベースにした文字になっているのですが、元々本文書体として作るという前提故に、かなり写本の文字から離れたものになってしまっています。書体自体はとても納得のいく出来になっており、いずれ発表出来ればと思っているのですが、写本の文字の要素をもっと色濃く残した文字を作りたいという漠然とした欲求は常にありました。

『葬送のフリーレン』が人名からもドイツ語圏を参考にしているのは明らかでしたので、そこに合わせる形での世界観設計に行き着くのはすぐでした。問題は、「どこまでやるか」です。タイトルの文字といっても色々なアプローチがあり得るわけで、アニメ・サブカルチャーで人気なかっこいい作字系の文字にするのか、はたまた原作のロゴに似たクラシカルさを持たせるのか。企画立案者である岩澤 亨さん、長澤礼子さん、そして私の作る文字をブックデザインに落とし込まなければいけない大瀧さんがどういったイメージを持っているのか。大瀧さんから、とくに固まったイメージはまだ無いと聞いたとき、ひとまず私の思う通りの『葬送のフリーレン』の世界観をぶつけてみようと思いました。

妄想、思索、そしてリサーチ

アニメで出てくる文字を見ると800~1000年頃の古い文字、またはイギリス、アイルランド等のラテン・英語圏の文字っぽく見えます。ドイツ・北欧圏の写本を知り尽くしているわけではないので、あくまでそうっぽく見えるというだけですが。アニメで出てきた文字が十分かっこいいので、違った方向性のものを提示するには説得力を持たせなければなりません。個人的に(フィクションを見るうえで正しくはないですが)現実の地球史に当てはめると、4世紀後半から始まったゲルマン民族の大移動を作中の人類の大移動に当てはめ、フランメの活躍時代頃を1400年~1500年頃としたブログ記事がとても面白かったので、作中で度々出てくるフランメの時代の魔導書に使われていた文字として地球史1400年~1500年頃のゲルマン圏の文字を調べました。和製ファンタジー特有の中世ヨーロッパ観である近世ヨーロッパ時代にも当てはまるのでちょうどいいかと思います。そこからフェルン率いる人間の時代がさらに1000年後となるとまた話も変わってくるのですが、そこはご都合主義ということで(作中ではフェルンの時代も印刷は少なくとも主流ではなさそうでしたし)。書き文字が今回の題材には合いそうですし、建築設計的にも近世ヨーロッパぽいので良いということにします。全ては北欧写本文字を作るためだけの策略です。

早速リサーチを始め、1300年以降の写本も含めて調べていきながら目星をいくつかつけていきました。ゲルマン写本らしさという意味で個人的に好きなのは、アイスランド写本の1200~1300年頃のカロリン・インスラー体なのですが、プロトゴシックの影響が強すぎたり、詰めて書きすぎる故にディスプレイものとして参考にするには少し向かなかったので、かなり悩んだ末にもう少し後の時代のノルウェーのものを見ていきました。ノルウェー、アイスランド共に1400年頃を過ぎると公文書も本も契約書等書類もほぼすべて文体が所謂ハイブリッド体(ゴシック・セミカーシブ)と、一部の法律書等で少し見られるテクスチャリス的なブックハンドで二分できます。古書体学に対する解釈がブレにくいのは大きな利点で、字形も乖離が少なくなります。

13世紀アイスランド写本のカロリンインスラー体(GKS 2365 4to, 11v

1400~1500年頃といえば、ドイツでは活版印刷が発明され、北欧での導入はもう少し後になりますが、文化の流入も激しく、海を渡ったアイスランドですらキリスト教が主な信仰の対象となってからだいぶ経ち、(かなり広義でいえば)神話の時代から人間の時代への移り変わった時代になります。活版印刷が発明されたとはいえ写本文化はすぐに無くなったわけではありません。1500年代頃はもちろん、1700年代以降に入っても法律書が手で書かれたものが残っています。それに手稿は綺麗にまとめられた本だけではありません、カタログや契約書といったものは手書きで発行され続けました。それこそアニメで出てくる2次試験の通知のように。解釈のズレも発生しづらく便利だろうという憶測と、文化が成熟していった時代感が、人間の時代へと移り変わる作品の世界観に合うだろうという気持ちもあったためです。欧写本の文字の形の推移をまとめている論文がいくつかあるので、需要があればそのうち紹介します。

フラヴンケルのサガ(Hrafnkels saga Freysgoða, AM 156 fol. )などはハイブリッド体のいい例です。ゴシック体とゴシック・セミカーシブ体の違いがわかりやすい本としてAM 65 4toなんかは、3人の書き手がおり、1-65vと80r-99v、65v-77vはゴシック体で書かれており、77-79vはゴシック・セミカーシブとなっています。あとは写本ではなく契約書ですが、AM Dipl. Isl. Fasc. II,8などがゴシック・セミカーシブ体で書かれています。今回ゴシック・セミカーシブ体を元にすることの問題点としては読みづらいという一点に絞られます。あくまで同人誌のタイトルなので、かっこよかったり世界観があっていることは大事なのですが、馴染みがなさすぎる文字で全く読めなくても困ります。参考資料も多いのは参考にする上で魅力的ですし、かっこいいのでかなり悩みましたが。

14世紀アイスランドの契約書(AM Dipl. Isl. Fasc. II,8

次にテクスチャリスやレリーフとその派生であろうバスタルダ体に近しいものがあります。ここではカーシブではない正体のものとします。時代や場所、書き手によって少しづつ違いますし、細かい分類もあるのですが、今はそこの区別の研究をしているわけではないので厳密さは欠きます。ドイツの有名な写本だと英雄譚で知られる『ニーベルンゲンの歌』があります。原典にもっとも近いとされるB写本(Cod. Sang. 857)がデジタルアーカイブになっています。とても綺麗な本なので是非ご覧ください。

ニーベルンゲンの歌 B写本(St. Gallen, Stiftsbibliothek / Cod. Sang. 857, p.293

リサーチを進めていく上で方向性を見せるために、2つラフとしてパス化しました。1つ目に先ほどの『ニーベルンゲンの歌』のB写本を元にしたものと、2つ目にノルウェーやデンマークの法律書のうちの1冊(AM 95 b 4to)を主に参考にしたものです。アニメの設定はドイツに近いんだろうなと思いつつも、北を目指す物語だしと勝手に解釈しながら北欧写本に向き合いました。明確な文学的根拠は不明で、解釈は難解です。個人的に2案目の方が、ゲルマン写本文字らしい刺々しさを残しながらも、優しさのあって可愛らしさすら感じるにじみと丸さが特徴的になっていて、作品に合っていると直感しました。同時代の法律書が昔ながらのプロトゴシック(AM 56 4toAM 342 fol. 等)かゴシック・セミカーシブ、カーシブなもの(AM 321 fol.等)が多い中、文字のくっついていない正体でありながら、ゴシックすぎない字体に一目惚れしました。

16世紀ノルウェーの法律書(AM 95 b 4to, 1v
1案目、鋭さが強い
2案目、フェルンぽくない?

この時点で大瀧さんとイメージのすり合わせを行い、議論の末2つ目のノルウェー写本のものを基盤に、タイトルで使いやすいように細くし、にじみも軽減させることでスッキリとした印象を目指すことにしました。ラフの時点では初期作業として太さやにじみ具合など写本に近い状態を目指していたのですが、この時点で自分の中で開発方針がシフトしました。一目惚れした写本の雰囲気と要素は残しつつ、ただ復刻ではなければトレースでもない、あくまでデジタル書体であるということを念頭に置きました。そもそもデジタル書体の時点で手書き感の再現には限界があると思っています。コンテクスチュアル・オルタネイトを増やし、ランダム性を増すことによってそれっぽさを増すことは出来ますし、実際今回の書体でも実装しています。しかし手書き特有のブレや不均一性は、デジタルで再現すると違和感ではない味として表現するのは紙一重だと思っていますし、出来たところで手書きに勝てるものではありません。同じ土俵で勝てない勝負をするのではなく、あくまでデジタル書体として書体らしいメカニカルな基盤を処理を元に整理し、均一感と統一感を持たせながら出せる味は出す。あくまで参考にしながら新しい形の書体として纏めることを意識しました。結果的に私が一目惚れした字の可愛らしさが残ったかどうかはもう私には定かではありませんが、「Fjern」はまとまりを持った答えの一つにはなったのかと思います。

進めていく上で

進めていく上で一つ問題となったのは、当初参考にした写本が資料としては少し足りないということです。現存していることに感謝しつつも、12ページしかなく、登場する文字にも偏りが多いのです。とくに大文字に関しては、「B、C、E、M、S、R」と「I(J)」ぐらいしかありません。Munnin Antiquaで王の写本を見ていたときも同様の問題があったのですが、大文字自体参考に出来るものが少ない上に、言語的に存在していなかった文字も多いのです。見つからない場合は後の時代のカリグラフィーを参考にしながら、写本の書き手の癖を見て創作するしかありません。それでもできる限り同時代の写本からできる限り書かれていた文字の形を探します。たとえば「I」や「J」なんかは、Hrafnkels Saga(AM 156 fol.)のものを参考にしています。こういう有名な写本が大変便利なのは、翻訳以外にもオリジナルのテキストの書き起こしが存在することです。これにより色々な文字の形を疑いなく見つけることが可能になります。

Íslandi(Hrafnkels saga freysgoða, AM 156 fol., 17v

それでもやはり一部文字に関しては見つけられないことが多いです。とくに見つかりづらいのが「w」とその大文字です。それもそのはず、古ノルド語には「w」や「j」などの文字がそもそも存在しません(第一文法論文に「ú」を「w」で表記するとありましたが、実際に使われることはほとんどなかったそうです)。ノルウェーの写本では1300年以降には「w」が出てくるようになり、現代のノルウェー語にも「w」が存在しますが、古ノルド語の原型を色濃く残したアイスランド語には現代でも外来語の綴り以外で「w」は使わないそうです。どうしてこれが問題になるかというと、この時には仕事集の本のタイトルが『Wiedersehen Feiern』になることが決まっていたからです。一番大きく使われる文字をなんの資料もなく作るのは気が引けましたし、そもそも見栄えよく作れる自信がありませんでした(実際初期に出したラフの「W」は全く納得の行く出来ではありませんでした)。

Wが迷走している進展

ブレークスルー、そして完成へ

今回の制作を一変させ、完成に至らせた一冊の本に出会ったのは、本の入稿一ヶ月前でした。AM 79 4toをHandritsのデジタルアーカイブで見つけた時は鳥肌ものでした、実物を見れないのが本当に悔しいです。この本は1580年頃にノルウェーで書かれた、King Magnus the Lawmender’s Norwegian National Lawという改法王マグヌス6世のノルウェーの法律書の写本です。数多くの写本が存在するマグヌス法ですが、その中でもこの本が衝撃的だったのは、北欧写本ではあまりみない様式でありながら、前述のAM 95 b 4toと似た字形を有していたからです。色インクを使ったものや、装飾的な写本というのは北欧写本ではかなり後半の一部のイラストなどを用いた写本以外ではあまり見かけません。保存状態もよく、現存していてデジタルアーカイブになっているページ数もかなり多く、また大文字が文中、スワッシュキャップ(赤インクで書かれたより装飾的な文字)を含め数多く登場します。

Danish/Norwegian Legal Manuscript ; Norway, 1575-1599 (AM 79 4to, 117r-117v)
Fjern

この本を見つけたことによって大文字の字形問題がほとんど解消しました。テキストの書き起こしが存在しないために解読が難しい部分が多くはありましたが、バージョン違いのマグヌス法の書き起こし(Specimen from approx. 1590.)があったためそちらを参考にしながら、目次などを参照するなどしある程度当てはめていきました。そう、この本には目次(11r-16r)があるのです。これによってもう一つの懸念点が解消しました。仕事集の本にて、ページ番号を振るために数字を作らなければならなかったのですが、私は北欧写本で数字を見たことがありません。前述の王の写本にはページ番号が書かれているのですが、それがどの時代に書かれたものなのか、誰が書いたものなのかわかるものがなく、これだけ明確に本文の一部として数字が書かれている本を見たことがありませんでした。北欧写本の古書体学について書いているような本や論文等でも数字について言及している記述も見つけたことがなかったので、完全にお手上げになっていたところに舞い降りたこの写本はまさに感動そのものでした。

AM 79 4to, 14v-15r

元々基盤にしていたAM 95 b 4toと大文字の字形が合うところも多く、二つの融合体としての書体がすり合わせやすかった点も、この写本との出会いが決定的だった大きな要因になります。AM 95 b 4toの大文字の「E」なんかは最初は読めなかった文字なのに、AM 79 4toで似た「E」を見つけた時は自分の書体の方向性が間違っていなかったと自信に繋がりました。大文字の「A」なんかも、AM 95b 4toで見つけたものへとデザインが変わっていきました。自信、という意味ではルター聖書のゴシック文字の解釈もまた解釈の方向性の一致という意味では自信に繋がったりもしました。

AM 79 4to, 59v
AM 95 b 4to, 1v
Fjern
Fjern
写真・大瀧 翼


AM 79 4toとの出会いによって、『Wiedersehen Feiern』の文字は完成しました。この難しいオタク語りのような書体を非常に上手く使って頂いたデザイナーの大瀧さんには感謝しかありません。 またもちろん、この文字を良いと言ってくださり使っていただいた岩澤さんにも感謝の念しかありません。夏コミで本が頒布され、その内容はもちろん、一部で文字について触れてくださっていた方もSNS上などで見られ、嬉しかったのを覚えています。また元々この本のために作ったこの文字を一つの書体として発表する許可をいただいていたため、夏コミの終わりは私にとって新たな作業の幕開けになりました。

書体として

書体として発表するということは、本で使う特定の文字列が綺麗に見えていればいいというわけではないからです。メカニカルに整えるといっても、手書き特有のブレや線の一種の無秩序さは、違和感にならない程度に含めていました。文字のスペーシングやペアカーニングが莫大な量になり、大文字に至っては小文字と組むことを第一に作られているため、大文字同士の組み合わせはあまり想定していない使い方とはいえ、ほぼ全ての組み合わせをペアカーニングで調整せざるをえなくなりました。スクリプト書体の宿命ですから、仕方がありません。

他にも、せっかく北欧写本を元にするならば個人的には含めなければならない文字がいくつか存在します。Oオゴネク(Oフック、Ǫ, ǫ)は、古英語の文字資料の校訂などに使われ、実際の写本にはほとんど登場しませんが、古ノルド語の第一文法論文には記述があったりもします。実際には「ø」や「ꜵ」などで記述されることが多かったそうですが。Long s(ſ)も北欧写本で活用されるため、文字列によって自動で文字が置き換わる「前後関係に依存する字形」を利用して組み込む必要がありました。合わせて、他の文字にも異自体を用意し、ある程度シンプルなプログラムを書くことによって、多少のランダム性を持って字形を差し替えることができます。これによって毎回同じ形の文字列にならないようにしました。組み変わる文字自体はそこまで多くないのですが、頻出する字形が出てくる度に全く同じ形じゃないだけでも、反復的な印象は緩和されました。「前後関係に依存する字形」は他にも、一部大文字のデザインで状況に応じて不適切なものを置換したり、スラッシュを大文字小文字、アセンダーの有無などで差し替えたり、大文字の後に出てくる「r」を「rounded r(ꝛ)」に差し替えたりするにも活用しています。

前後関係に依存する字形

また、北欧写本に限ったことではないですが、北欧写本にも略字が存在します。一番わかりやすいものだと、第一文法論文にも記述してある、「rr」や「nn」といった同じ文字の並びに対して別の字形をあてがうものです。これは実際に活用されており、王の写本でもスモールキャップのような文字で置換されていたり、頻出する単語を語源のルーン文字で置換していました。これを実装するためにも、スモールキャップを書体に実装する必要があり、またそのスモールキャップが小文字の羅列の中に突如現れても濃度のバランスを崩さないよう調整を施さなければなりませんでした。また、せっかく一部のスモールキャップを実装するならば全て実装してしまえと進めた結果予想以上に時間がかかってしまい、リリースが遅れたのはほとんどこのスモールキャップと前述のペアカーニングのせいと言っても過言でありません。

nnがɴになっている略字の例(GKS 2365 4to, 34v
Fjern告知画像でも、ggがɢ表記に

最後に

他にも語りたいことはありますが、すでに長くなりすぎてしまったのでまた今度。評判がよければちょっとしたものを紹介するブログをこれからも書いても良いかなとも思っています。もっと詳しくなりたいなと思いながらも、現状僕が持つ知識の中で提供できる最大限の書体でした。繰り返しますが、古書体学の専門家でも北欧の歴史家でもない一般オタクのちょっとした妄想と受け取っていただければ幸いです。書体自体は諸々使いづらさは承知しつつも、ファンタジー作品を始め同人誌やTRPGなど、使い所はあるかと思いますので、是非お手にとって頂いてお試しいただければ幸いです。

今のところ、アップデートではさらなる異字体の追加、ルーン文字の追加、追加の言語対応、オーナメントなどを考えております。いつになるかは未定ですが、アプデ前に購入してくださった方にはもちろん無料でアップデートを配布予定ですので、是非お買い求めいただければと思います。使って頂いた際に教えていただけると、とても嬉しいです。もしかしたらブログで紹介したりしたいかもですね。また、ファンタジー文字や架空文字開発等のお仕事ございましたらお待ちしております。

冬コミではアニメ『葬送のフリーレン』、総作画監督&アクションディレクター 仕事集 vol.2が頒布される予定となっており、そちらでも引き続き当書体を使っていただいております。是非、足を運んでいただければと思います。

また、キービジュアルを書いてくれたはやしなおゆき氏には大変感謝しております。正直、僕のデザインセンスでは文字だけでは告知画像に華がなくて困っていました。とても書体に合った雄大で温かい絵をありがとうございます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
是非、これからも書体『Fjern』をよろしくお願いします。

参考資料

AM 156 fol.
AM 79 4to
AM 95 b 4to
GKS 2365 4to
Cod. Sang. 857
Lutherbibel
Old Norse - Icelandic Literature and Culture The Nordic Languages, An International Handbook of the History of the North Germanic Languages
The Nordic Languages Volume 1
Icelandic Manuscripts in North America Palaeography and Codicology in Iceland
無限∞空間 2号館


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