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リトマス試験紙(USAIDに関して何も語らないメディア)

今、SNS上で大騒ぎになっているUSAIDの情報開示は、アメリカだけでなく、日本も含む多くの西側諸国のマスメディアやジャーナリストたちが偏向報道報道に加担していなかったかどうかを知るリトマス試験紙になるだろう。

USAIDはSNS上では大騒ぎになっているのに、オールドメディア(主流メディア)はこれに全く触れない。SNS住人にとってはオールドメディアの反応が予想通りすぎて、もはや誰も驚かなくなった。(USAIDが何かご存知ない方は、ぜひ、XやYouTubeで検索してみてください。山のように情報が出てきます)

今回、イーロン・マスクがUSAIDのお金の流れを洗い出してくれたおかげで、アメリカ政府のとんでもなく無駄な支出だけでなく、さまざまな不正なお金の流れが明らかになってきた。そのお金の行先は日本にも及んでいるらしい。

主流メディアがこれほどの大問題を無視しているのは、誰が考えても不自然。報道機関(であるならば、だが)にとって、これを取り上げずして、他にどんな大問題があるというのだろう。まさか、フジテレビやTBS問題のほうが大問題だとでも?

主流オールドメディアと有力な政治評論家やジャーナリストが、この件に関してどういう態度をとっているか、何を"言わない"か、注意深く見ていくと何が見えてくるだろうか。

オールドメディアの偏向報道や印象操作はずっと前からあっただろう。私がはっきりこれに気づいたのは2020年のアメリカ大統領選の時からだが。以来、あのお注射の件、トランプとバイデンに対する報道姿勢、財務省解体デモ、そしてこの度のUSAIDの件に至るまで、日米の主流オールドメディアの主張や態度は気味が悪いほど足並みが揃っていた。

主流オールドメディアは、口では多様性とか多様な価値観の重要性のようなことを言っているにも関わらず、常に一方の意見や見方しか示してこなかった。あのお注射に関しては専門家から否定的な意見も多く上がっていたのに、完全に無視した。トランプ氏に関しては悪い印象を与えるような情報ばかり抜き出し、あるいは恣意的に切り取って報じ、バイデン氏に関しては多くの疑惑があるにも関わらず、それらは全く報じずに持ち上げることばかりしていた。

アメリカ民主党政権が、USAIDを通じてとんでもない無駄遣いをしていたことがどんどん表に出てきているが、テロ組織にまでそのお金が流れている可能性があるという。

さらには、USAIDからBBC経由で各国のメディア、NHKにもお金が渡っているという。しかも、メディアだけでなく、6000人以上のジャーナリストにもお金がばら撒かれているそうだ。もちろん、バイデン民主党政権に都合がいい情報を流すためだろう。他にどんな理由が考えられる?

ほとんど全てのオールドメディアは「トランプは民主主義の敵」と言い続けていた。言論の自由を蹂躙しているバイデン政権こそ、民主主義の敵だと思う私は間違っているだろうか。

この件についてSNSでは活発に論じられているが、主流メディアはダンマリ。名の知れた政治評論家や政治ジャーナリストもダンマリ。普通に考えて、今この件について黙っているのは、後ろめたいことがあるからだろう。USAIDからお金を受け取ったことがあるのだろうと思われても仕方ない。

そういう意味で、この件に対してメディアが何か語るどうか、また、語るとしたら何を語るかによってメディアのリトマス試験紙の色は変わる。私は、USAIDで名前が上がっているメディアやジャーナリストのリトマス試験紙は、全部同じ色に染まるのではないかと思っている。

USAIDについて触れないメディアやジャーナリスト、アメリカの熱心な民主党支持者たちが、今、何をしているかというと、相変わらず、躍起になって「トランプは独裁者」、「マスクにこんな重要な仕事をする資格はない」と言い続けている。もうそこじゃない。

以前、ある政治学者が言っていた。

政府やメディアが何を言っているかではなく、何を言わないかこそが重要だ、と。

オールドメディアが何も語らないことが、何かを雄弁に語っている。




らうす・こんぶ/仕事は日本語を教えたり、日本語で書いたりすること。21年間のニューヨーク生活に終止符を打ち、東京在住。やっぱり日本語で話したり、書いたり、読んだり、考えたりするのがいちばん気持ちいいので、これからはもっと日本語と深く関わっていきたい。

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