パンプローナのジダン②
そもそもパンプローナに来た理由を忘れてはいけない。
牛に会いに来た。牛乳マニアな自分にとってはこれほどワクワクするものはない。
そう、牛である。
街を死ぬほど走らされた牛は、最終的にこの狭くて丸い所に押し込められ、人を突き飛ばすのを求められる。
牛は人間の期待に応えるように人をどつきまわし、人は意味もわからぬ間に宙に浮く。大地は赤に染まり、宇宙は青く輝いたパンプローナの歴史を感じた。
宇宙世紀は面白い。
周りには住宅や店が密集していて、道幅もそこまで大きくない。
闘牛場に向けて石畳を滑走するのである。
違った。パンプローナのクラブを見に来たんだった。
タイミングが合わないので試合観戦できないのはわかっていたが、スタジアムだけでも見に行く。
エル・サダルだ!
エンブレム。
ショップ内にはこれまでのユニフォームがたくさん。
パンプローナに満足した私は、こうして壁の多い公園近くのバス停から緑色のバスに乗り、サンセバスチャンに向かった。
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