ラウガルのプレッシング (2016年当時)

ラウガルのプレッシング

今回のマラガ戦では前半のうちにバレンシアガが退場して右サイドでプレー。そこから連想して、少し前に思ったことを……。

シメオネ・アトレティコでは右サイドが多かった。彼はとてもドリブルが下手くそで、サイドで使うと、攻撃の時は近くに縦に動ける選手を置かないと詰まっちゃう。
これに対する解決策は、ラウガル本人はなるべくボールに触らないということ(笑)
全然役に立ってないじゃん‥‥‥‥
どうしてそれでも右サイドで起用していたのかなと考えると、

パンプローナのジダンからラウガルに。

ファイターのイメージが付く理由、荒っぽいイメージは
現在も同様に1番最初にプレス担当を担ってるから。

ラウガルはパスコースを限定させるのが得意だと思います。2列目の選手としての守備は1流と言える。ミッドフィルダーとして守備が巧い。


プレスをかける=自分がボールを取ることではない。

彼は常にミスを誘発させる囮役のようなもの。チーム全体の駒として90分間、100%のプレーがそこにある。

もし、自分でボールを取りたいなどという自我が出てしまえば、絶対に取れないだろう場面でプレスが弱くなってしまう。そんなことプロの世界でも良く見る。

昨シーズンのアトレティコにおいて、サウールはラウガルを受け継いでいるように見えた。
前線からのプレスがハマらず、ライン構築に移る場面では、サイドハーフは真ん中に絞る。この時、相手がサイドでフリーになるとしても、それよりもセンターバックの前にボールを運ばれるのを防ぐためにサイドハーフは絞らないといけない場面に出くわす。

自分の前にボールがくるとプレスをかけなければならないため、自分の前にボールがくると(相手がサイドにボールを展開すると)結局は、絞る動作のあとにもう一度サイドに動きます。
つまり、サイドにボールを誘導させるために絞って、またサイドに動くという工程を必ず行わなければならない。

もしかしたら、絞らずにそのままサイドに残っていれば相手にプレスをかける時間が短縮され、その場でボールをかっさらうこともできるかもしれない。

でも次にスプリントをしなければいけないことをわかった中で絞り、また間合いを詰めに出ていく。

この点はラウガルは素晴らしい。そして、これはサウールやコケに受け継がれてるようにみえる。

ただ、ラウガル氏は犠牲を受け入れてる分、運良く自分がボールを取った場合、味方に無茶振りプレーをする。慌ててるのか?自分のアピールか?

あとは、ラウガルの大きなサイドステップは凄い興味深い。
サイドステップで相手との間合いをとる。アジリティーが良いとは言えないからか、瞬発力で負けないために常にスタンバってる。

いつぞやのヤフー知恵袋でラウガルは守備が得意ではないという趣旨の回答がベストアンサーになっていたが、そんなことはないと断言できる。

彼ほどのおじさんはいない。

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