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おまじない
節分の日の朝、4歳になったばかりの次女が登園を渋った。
「今日は、保育園に鬼さんが来るから行かない」とむくれている。笑
かわいいなあ。
私:本当に鬼がくるわけじゃないんだよ
娘:え?
私:豆をまいて、おまじないのするの
娘:おまじない?
私:うん、お怪我したとき、「痛いの痛いの飛んでいけー」ってするでしょう?あれとおなじ。
娘:まほうのこと?
私:そうだね、魔法みたいなかんじ。悪いことを追い出して、良いことがいっぱいあるように、っていうおまじないだから、大丈夫。
そんな会話をしながら、
そういえば、日常の中に、
母から教わったいろんなおまじないがあることを思い出す。
たとえば、服を着たまま針を通すとき、母は「脱いだ!」と私に言わせたものだ。
このおまじないを言えば、針が体に刺さらないのだとという笑
むちゃくちゃな話だけど、今、私が娘にも同じことをしている。
みかんを食べる時に「おいしくなあれ」と言って皮をもみもみする。
なんだか甘さが増す気がする。
娘たちは必ずもみもみしてから食べるようになった。
おまじないとして、わかりやすいものも、あれば、そうでないものも。
日々の料理でも、おいしくなあれ、
これを食べて健やかになあれ、と思いを込める。
こういうおまじないは、一体いつから、誰がはじめたものかわからないけれど、誰かの幸せや無事を祈る心が生んだ所作だと思うと、じんわり温かい気持ちになる。
人生において、何か大きな勝ち星をあげようとか
そういうことだけではないなぁ。
こうした日々の祈りを、おまじないとして、
小さい人たちにつないでいく日常が、とても愛おしく感じる。
大切にしていきたいと思う。
そんな2022年の節分。旧暦だと、大晦日。新年への願いを込める。
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