玉井すあま

宇宙ウサギ(鬱病)

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最近の記事

「赤いまま」という怪談について

子供の頃に読んだ怪談で、「赤いまま」というものがあった。「まま」とは「ご飯」の意味。怪談といっても幽霊や怪異の類は出てこない。以下がその内容である。 江戸時代、その中の飢饉が起こっていた時期。農村では作物が取れず、皆ひもじい思いをしていた。 そんなある日、農家の子供が村人に 「赤いまま(ご飯)食べた」 と言って回った。 赤いご飯=赤飯と思った村人は、村に住む農民が我が子に赤飯を盗み食いさせたと考え、父である農民の男に詰め寄った。男は必死に違うと訴えたが、なお「赤いまま食べた

    • 酒をいっぱい飲んでいる

      酒量が日に日に増えている。わたしは特別酒好きというわけでも、酒に強いというわけでもない。ひたすらに強い酒を求め、空きっ腹にデパスと共に投げ込み、気持ち悪くなったらトイレに駆け込み血痰が出るまで吐いて、それでもなおアルコールの残存した、肝臓を確実に痛めつけた証の赤黒い顔で過去の失態を振り返り泣きじゃくるのが一連の流れだ。楽しくもなんともない。むしろ痛いし苦しいし、確実に無茶をしている。でもやめられないのだ。 大人になると、何か過ちを犯しても親のように叱ってくれる人などいなくなり

      • 実家にいます

        都内から実家に避難して10日が過ぎた。実家の暮らしはとても健康的だ。飲まずにはやってられない日が年間250日あると豪語してやっていたワインのガブ飲みもしていないし、寝ているだけでちゃんとした食事が出てくる。猫もいる。 詳細は割愛するけれど、今月頭に精神的にかなりショックな出来事があり、そのストレスで体のあちこちがボロボロになってしまったため、実家で過ごしているのだ。縁起でもないことを言ってしまうと、あの精神状態で一人暮らしを続けていたらセルフネグレクトのようになって、身の回り

        • 閑話休題・FGOメンテに翻弄される愚かなマスターの話

          9月も半ばに近づき、世間はすっかり秋モードだが、合も変わらず最高気温が30度超えの日々は続き、蝉は鳴き、台風が現れてはジリジリ暑い空気が土地を覆う。9月は夏の嫌な部分だけを凝縮したような、ネチネチした時期であるように思う。夏の綺麗な部分はみんな8月に置き去りにして、高速で動くでかい虫とか酷暑とか、そういうのばかり残していくのだ。 待てができる人間になりたい。唐突にソシャゲの話をするけれど、FGOでメンテが続いている。メンテ。5時間。来る確率が高いランサー坂本龍馬のためにちま

          玉井の夏休み・中間報告

          実家にいる。どこもかしこもクソみたいな田舎であり、自由はない。人権もない。 去年は烏の行水のような帰省だったが、今年は少しだけ長めに過ごそうと思う。有給がどうとか悩まなくていいというのは休職様様だ。今年はコロナで中止していた祭りやイベントも徐々に再開し始め、本来の夏の姿を少しずつではあるが取り戻しているように感じた。わたしも同じように健康を取り戻したいと思った。 さて、デパス酒がやめられないという話。デパス眠剤酒ともいう。酒は専ら安い赤ワインで、下戸のわたしはワイングラス2

          玉井の夏休み・中間報告

          玉井の夏休み・プロローグ

          あっという間に梅雨が明け、酷暑と言われて久しい今年の夏。季節はどんどん移り変わるのにわたしの病気は治らない。自分だけが何かに置いて行かれているような気がする。 断薬・寛解してから職場復帰というプランを組んで療養していたが、どうやらそれは無理なようだ。いつも飲んでいる抗うつ薬の離脱症状に苦しんでそう思った。「平穏に日常生活を送れる体」の基盤に完全に向精神薬が居座っていて、なかなか消し去れるものではないということに気付かされたのだ。医者のミスで1日分少なく処方されたのが理由で1回

          玉井の夏休み・プロローグ

          腐女子になれなくて生きづらい二次元限界オタクの話

          おはようございます。二次元限界オタクの玉井すあまです。 突然ですが、皆さんに推しはいますか?アイドルさんや配信者さんなどの三次元の方ではなく二次元で。 平たく言えばアニメや漫画・ゲームなんかのキャラですね。わたしはいます。3年くらい推している男キャラが。 ここで「たかが3年?私は10年推してるけど?」という推し歴マウント女が脳内を過ぎりましたがそれはそれ。推しへの愛を証明するのはひとえに期間や金額だけではないと信じてやまない一方で、推しにはいい飯を食べてほしいので、わたしに

          腐女子になれなくて生きづらい二次元限界オタクの話

          鬱病の救済措置・アルコールについて

          アルコールは全てを解決する…とまではいかないが、全ての悲しみを包み込み、悠久の丘へと誘うだろう。そしてアルコールが切れたら、わたしはまた酒を浴びるように飲むのだろう。 ──玉井すあま(1996〜) どうも、酒クズです。 以前銀座で飲んだ赤玉スイートワインの味が忘れられず、近所のスーパーで買ってはガブガブ飲んでいる。安酒なのがありがたい。550mlで622円という破格でベロベロに酔えるのだから世話はない。葡萄ジュースのような甘さと飲みやすさ、ストゼロと違って発泡酒ではない(わ

          鬱病の救済措置・アルコールについて

          日記・皐月の玉井 2022(遅刻)

          今年の5月は去年と違って、諸事情により慣れないエロBLで苦悶していたわけだが。そして地雷を地雷と気付けず地雷原でタップダンスを踊り、その分手足が吹き飛ぶレベルの後遺症を負った。具体的に言うとキャラ改変、特にヤンデレ化が地雷だったのだが、それを知らずにヤンデレ化した推しを書いていたら、いつの間にか大好きだったはずの推しを「ヤンデレストーカークソ野郎」と呼ぶまでに重症化していた。大好きなキャラが大嫌いになってしまうのは、やはり同じキャラを愛する人や公式など多方面に申し訳ないし、そ

          日記・皐月の玉井 2022(遅刻)

          BLのことを考えていたら救急車を呼ばれた話

          誰か助けてください。 タイトルの通りです。 検索避けのためにCPや作品名・キャラ名は伏せます。 まず、わたしはとあるゲーム作品に出てくる男性コンビが好きなのですが(それぞれ単体も好き)、所謂腐女子ではありません。支部でコンビ名を検索しても、R-18タグはもちろん、腐向けのタグはほぼ避けるようなオタクです。二人が仲良しでいるのは好きですが、最初から交際していたり恋人としていちゃいちゃしているのには違和感を覚えてしまうタイプです。ゆるゆる健全畑の中で慎ましく二人の絵を描きなが

          BLのことを考えていたら救急車を呼ばれた話

          日記・ゴールデンウィークの玉井

          月1でnoteに日記を書くようになってから早1年。わたしはあれから何も変わっていない。社会復帰もロクにせず、鬱を言い訳に自堕落している。(先月の日記は走馬灯シリーズで書いたということにしてほしい) 休職して2年、鬱と言われてから1年半ほど経つが、鬱になった理由は、自分でもよく分かっていない。環境の様々な要因が複雑に絡み合って、それが悪い方向に作用してしまっているのだと思っている。だから適応障害のように、嫌な人から離れるとか職場を変えるとか、とにかく環境を変えるだけでは解決し

          日記・ゴールデンウィークの玉井

          わたしの走馬灯・其の肆 〜桜の季節はモラハラの季節〜

          先日、街中で元彼と鉢合わせた記念に。 前回のあらすじ 仕事で精神を病んだ結果休職までこぎつけた玉井。そこに光明が差し込むようなラブロマンスの到来。そのタイミングでできた彼氏が玉井を適応障害から鬱病にステップアップさせてくる逸材だとは、この頃の玉井は知る由もなかった。 登場人物 玉井(わたし) 某大企業に勤めている。クソ真面目で融通が利かず自分を追い込みやすい性質がある。プライバシーもへったくれもない地獄のような泊まり込み研修を受けて働くも、仕事のスタイルが合わず1年後に適

          わたしの走馬灯・其の肆 〜桜の季節はモラハラの季節〜

          わたしの走馬灯・其の参

          これは遍く人類に共有したいことなのだが、鬱やその他精神疾患を抱えながら外に出て生きている人に「元気そうだね」と言うのははっきり言って禁句である。元気そうなのではなく、薬をあれこれ飲んで、日内変動を乗り越えて、ようやく人前に出られるレベルに精神を持っていっているのである。あと、(特に病による)休職はサボりでも怠けでもない。まともに働けないほどに病に苦しみ押し潰されそうになっている状態を「毎日休みなんて楽しそう」「働かなくていいなんて楽でいいね」と言うのは侮辱とすら思えてくる。し

          わたしの走馬灯・其の参

          わたしの走馬灯・其の弍

          わたしがデパスを一気飲みするのは、トリップとかヤクキメとかそういうアングラなメンヘラ思考ではなくて、単にそうしないと眠れないからである。一応書いておくがブロンやコンタックなどの咳止め薬のODに手を出したことは一度もない。日内変動というものは本当に恐ろしくて、朝は目の前にあるもの全てがわたしに悪意を持っているように見える。敵に見える。そして時が経ち昼になると、それが全て治まってくる。他の精神疾患にも当てはまるものだが、健常者には絶対に見えない世界が見えてくる。鬱というのはそうい

          わたしの走馬灯・其の弍

          わたしの走馬灯・其の壱

          首都圏で一人で暮らすようになって7年が経った。そのうち4年は大学生として、そして2年は休職期間だから、社会人としてしっかり働いていた期間は1年しかないというポンコツぶりだが、今日もこうして死なないでいる。時に親の脛を齧り、時に会社の福利厚生に甘え、時に知人に愚痴をこぼし、時に向精神薬に頼りながら、鬱病という大きすぎるハンデを背負ってこの都会で息をしている。さっきもデパスを11錠キメた。何故こうまでして生きていかねばならないのだろう。わたしはどこで道を間違えたのだろう。後悔は幼

          わたしの走馬灯・其の壱

          日記・弥生の玉井

          昨夜からツイッターの更新を休んでいる。呟かないがTLは追っているしトレンドを覗いたりするくらいの心のエネルギーはある。フォロワーの皆様、ご心配をおかけしています。来月頭には戻ってきます。 体調が思わしくない。恐らく春休みに伴う人出の増加のせいだろう。どこに行っても混んでいる。混んでいることは、東京というコンクリートジャングルに棲息している以上避けては通れない問題であることは百も承知だが、それでも学校や仕事がある平日の特に昼間は、東京といえどどこもある程度は空いているものだ。

          日記・弥生の玉井