『LIFE!』
独自の浅い解釈とネタバレを含みますよ!
先日EXITりんたろー。さんのnoteを読みましてね。
思わず歓喜の雄叫びをあげたのですよ。
これだぁ🤪↓
https://note.com/rin_official/n/n92c283f4f637
好きな作品の一つ、『LIFE!』を彼の誕生日に贈った。
(ホントは『きっと、うまくいく』と悩んだんだけど、インド映画は長すぎて多忙な彼には観る時間が無いだろうと思ってやめた)
主人公ウォルターは過去にも現在にも様々な事柄を抱えている。冴えない男ではあるが、真面目でわりと素直に生きている。
ある日突然事業編成で、ウォルターの部署が危機に陥る。新しく赴任してきた上司はヒゲの嫌な奴。
ひょんな事から大切なネガを探すため、ネガの撮影者のショーンを探すため、旅に出ることになる。
踏み出す一歩は、自分の意思で。
過去に旅に出る直前、ウォルターの父が他界した。
ウォルターがスケボーの大会で優勝した事を喜んでくれ、髪型をモヒカンに剃ってくれた父。
ウォルターが17歳の火曜のこと。
ウォルターは家のために木曜に髪型を変え、その日のうちに働きに出た。
ショーンを探してたどり着いたアイスランドのファストフード店は偶然にもウォルターが働いたパパジョンズだった。
旅に出る前、記録用にとノートをくれた父だった。
そんな父の一言が諦めかけていたウォルターの背中を押した。
やっとの思いでたどり着いたヒマラヤでウォルターはショーンを見つける。
大切なネガの在り処を聞き、ウォルターぶちギレ。
『傷つくなぁ』とショーン。
大切なネガをそんな風に扱うなんて!と怒るウォルターは、「少しも気付かなかったのか?」とショーンに問われ返す言葉を失う。
そこへ通常幽霊ネコ、ユキヒョウが姿を表す。
2人は互いにファインダーを覗く。
たがショーンは写真を撮らない。
時々、その瞬間が自分にとって好きな瞬間ならカメラに邪魔されたくないのだとショーンは言う。
なんの写真だったのか、そう問うウォルターにショーンは『あの写真は“幽霊ネコ”だな』と告げ、近くでやっていたサッカーに加わるために走って行ってしまう。
(ここでショーンペンが目線を一瞬ズラすシーンがあって、そこがこの映画で一番好きな瞬間)
この後ロスに帰ってきたウォルターをアクシデントが襲うが会ったこともない、けれどきっと良き友人のトッドが助けてくれる。
(観た人にしかトッドの良さは伝わらない)
ウォルターが探していたネガは実はずっとウォルターと一緒にいて、最後の旅の時は静かにウォルターの帰りを待っていた。
そのネガを嫌な上司に叩きつけるように渡し、ウォルターは告げる。
『嫌な奴にはなるな。
そんなのは額に入れて飾っておけ』
解雇されたウォルターはシェリルと再会。
そこで最終号の発売日だという事に気づき、売店で表紙を見る。
そこには間違いなくライフ誌の真髄があった。
本当に必死に真面目に真っ直ぐにやっている仕事や事柄は必ず誰かが見てくれている。
ショーンはウォルターをしっかり見てくれていた。
型にはまりがちな私の価値観を変えてくれた映画だった。
大切なことは何をするにも、どんなアクションを起こすのも自分の考え方一つ。
錆びれたバーで酔っ払ったパイロットの操縦するヘリにウォルターが飛び移ったのは空想上のシェリルが『トム少佐』を歌ってくれたから。
そのシェリルはウォルター自身が作っていたのだから。
主張しすぎない音楽。
やたらと綺麗な風景。
ごりごりに押してくるわけでない恋愛模様。
特に問題が解決したわけではないけれど、
それでもそこに希望を感じられるラスト。
いやぁ、イイ!
りんたろーさんに観てもらえたこと、
リプをもらったこと、
それを含めてこの作品がもっともっと好きになった。