アニメ『キン肉マン』『ドラゴンボール』の主題歌にまつわる2人の音楽家に関する謎
もしかしてこの謎に気付いているのは世界で私1人かもしれない…?
『キン肉マン』に『ドラゴンボール』。どちらも40代を中心に圧倒的な知名度を誇るアニメタイトルです。原作漫画とアニメのどちらにも熱狂したという人は多いだろうし、その主題歌もまた、そんな人々の心を揺さぶり続ける名曲がそろっています。
しかし皆さん、その主題歌の作詞者並びに作曲者に注目したことはありますか?
この記事ではどちらの作品にも携わった、ある作詞家と作曲家、お2人の話をしたいと思います。
その名は、作詞家・森雪之丞氏と作曲家・田中公平氏。
何と奇しくもお2人は、どちらも1954年生まれ。誕生日はきっかり1月違い。そんな2人はほぼ同時期に、アニソン界に名を轟かせます。作詞・作曲に限れば森氏の方がキャリアは長いようですが、アニソンでの活躍時期となるとまあ大体被ってると考えていいのではないかと。
ちょっと知らない人のために、お2方がどういった歌を作られたのか説明しましょう。
田中公平氏は、『ONE PIECE』の映画の劇伴とか、「トップをねらえ!」シリーズ、「サクラ大戦」シリーズなどの音楽を手掛けてらっしゃる方です。2012年放送のTVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』の主題歌「ジョジョ 〜その血の運命〜」も田中氏の作曲です。
そして忘れてならない作品に、TVアニメ『ドラゴンボール』の「魔訶不思議アドベンチャー!」と「ロマンティックあげるよ」があります。ただ、作風などは何せ私が音楽センスゼロなので、詳しく語ることができません。すみません…。
一方、森雪之丞氏は、『キン肉マン』と『ドラゴンボールZ』で少年の心を鷲掴みにする歌詞を次々と世に放った作詞家です。
「キン肉マンGo Fight!」、「肉・2×9・Rock' Roll」、「CHA-LA HEAD-CHA-LA」、「僕達は天使だった」などをはじめとするOP・EDのほとんどが森氏の作です。インパクト抜群でムチャクチャ熱い燃える曲から、どんな頭してたら思いつくの?というような無軌道な曲まで様々。また「こち亀」の「葛飾ラプソディー」のような抒情的な名曲もあり、「プリキュア」シリーズの主題歌と映画の挿入歌なども手掛けてらっしゃいます。
…まあこのように、多くの名曲に携わった田中氏と森氏なのですが、2人ともキャリアが長く近いフィールドで活躍してらっしゃるというのに、何故か共作がほとんどないのです。
私が調べたところお2人の共作は、「キン肉マン音頭」のみ!
お2人とも『キン肉マン』にも「ドラゴンボール」シリーズにもガッツリ関わってらっしゃるのに! 他にも『悪魔くん』、「ガンダム」シリーズ、『ONE PIECE』、『らんま1/2』にもお2人とも参加しておきながら、まさかのニアミス!
何で、何でなんだよォ―――! 大御所といっていい、超有名アニソン作家のお2人。是非共作を聞きたいじゃない? 少なくともここまで調べるほどそれを熱望している人間が1人います。
何だろう? 音楽性が合わないのかな? 一応1曲は共作してるんだから、事務所の問題とかではないと思うんだけど。
この謎、解ける人がいたら是非教えてください。あるいは他にも共作あるよーって情報もお待ちしています。