罪悪感とThe shackの岩

映画『神の小屋』で、
主人公が娘の命を奪った犯人への気持ちを
感じていた時、
行き止まりみたいな山道の奥にある、
巨大な岩に近づいて、
岩にぶつかるみたいに顔から突っ込むと、
岩をすり抜ける、みたいなシーンがあった。

自分が誰かを傷つけた、とか、
攻撃的な態度を取った、みたいな記憶を
思い出す時、
自分の魂とか心の一部が真っ黒に染みついて、
その部分は決して取り返しがつかない、
絶対に揺り動かせない、
強固で絶対的な黒い絶望感、
みたいな感覚があって、
この絶対陥落しない無敵な硬さがある真っ黒な金属みたいな絶望感が、
『神の小屋』の巨大な岩と同じだったのか、と
思った。
少し離れて、見ているだけだと、
あまりにもその岩の実在感が
圧倒的に強固で絶対的で、
その『向こう側』に通って行ける、
なんて全く思えない。
接近して、その向こう側に行こうとしたら、
顔がぶつかって傷つく、痛い思いをする、
としか思えないから、
そこに近づこうとも思えない。
でも、いざ触れると、スッと通り抜けて、
その向こう側に行ける。
実際は罪悪感とかもろもろの
痛々しさを感じるから
そう楽にスッとはいけないけど、
その痛みをもたらす岩自体がリアルなわけではないというか。
デイビッドたちがmove throughって言ってたのは、これだったのか。
でも、なかなか勇気がいるし、
確かに、ひとりでは難しいな。
だから、聖霊と共に、なのか。

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