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集団陽キャ学生たちへの緊張感

中学校とかが徒歩15分の場所にあるのもあって、
夕方の下校時間くらいに近所を散歩していると、
下校途中の中学生たちとすれ違ったりする。
こないだは男子中学生たちが、
川の中で遊んだりしていた。
例によって、ウェーイと叫びつつ、
ちょっと卑しい笑い声を川の外に響かせながら、石を投げて遊んでいた。
で、妙に自分はその集団陽キャ男子中学生たちが、集団で川の石を投げるという微妙に脅威を感じる遊びをしていたのもあって、
なんとも言えない緊張感というか
近くに行きたくないような、
避けたい嫌な感じを感じた。
思えば確かに、幼児も含めて、子供は暴力的なところがあるし、
男子はその攻撃衝動が強いので、川の石を投げて暴力衝動を発散しているんだろう。
大人しめの男子とか、ひとりの陽キャ男子とか、女子中学生にはあまり感じないけど、
これらのカテゴリーたちも、
数人集まると、すれ違う時に
やはり微妙に近寄りがたい感じはある。
微妙に脅威に感じるというか。
数人以上の男子中学生には、微妙な嫌悪感がある。
電車の中でも、
集団になると、中高生たちは急にイキイキと喋り出すんだけど、
何かこう、赤信号みんなで渡れば怖くない
みたいな、人数が多い側が有利、
みたいなイキがるような精神力動を感じる。
で、その調子に乗っているような感じも若干ムカつくし、
それに若干怯え、脅威や不安を感じている自分も情けなく、嫌になる。
思えば今に始まったことではなく、
子どもの頃くらいから、自分が中学生だった頃も、ずっと陽キャ系男子中高生は嫌だった。
一度、小学生の頃に絡まれて脅されたこともあって、傷ついた感覚や憎悪があるのかもしれない。
しかし、SNSで中高生の子育て漫画を描いている女性の漫画を読んだ時、違う視点もあるのか、と思ったことがあった。
その漫画家さんが、
献血に行ったら陽キャタイプの男子高校生が
2人いて、
イキイキと若干うるさく話していたのが
微笑ましくかわいいかったという内容だった。
確かに、その漫画家さんからしたら
中高生は自分の子どもたちを重ねて見る年齢なのもあって、
可愛く感じるんだろう。
いやでも大人しい子とかならかわいいけど、
陽キャタイプのうるさいのが数人となるとそうは感じないんだよな、、と思うけど、
でも確かに、80歳のおばあちゃんとかからしたら、それすら可愛く見えるかもしれない。
結局、見る側の視点や状態で卑しく見えたり、愛らしく見えたりは、確かに変わるんだろう。
ヘレンが『天国から離れて』で、
治安が悪いしので有名なニューヨークの地下鉄に仕方なく乗った時、
乗客や騒ぐ子どもたちが汚く卑しく見えてウンザリだったけど、
突然、神の無条件の愛みたいなエネルギーの奔流が沸き起こって、全てが愛おしく感じた、
というエピソードがあった。
先述の80歳のおばあちゃんとか、子育て漫画家の女性は、
そのヘレンが体験した無条件の神の愛の視点に近くなっているんだろう。
散歩で、老人とすれ違う時に、
脅威をあまり感じないのは、
それもあるんだろう。
その点、父は全ての人を威圧するような、
範馬勇次郎みたいな獰猛かつ超然とした
雰囲気の人だった。
パワハラで新聞に載るくらいだから、
伊達ではない。
でも、真の自己を隠す鎧、仮面だったという意味では、伊達だったし、
男子中学生たちの獰猛さのように見えるものも、
彼らの全てではなく、
その向こう側に純粋な自己があるんだろう。
それが常に見えればいいけど、
道は長そうである。

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