ジュンテンドーの歌詞の謎
ジュンテンドーの店内ソングの歌詞のサビ部分が曖昧で聞き取れないから
歌詞を調査してみた、
という内容だったんだけど、
これが意外にも面白かった。
店員さんに聞くと
「全品 最高よ」
で、
曲の歌詞を作って発注した
ジュンテンドー販売企画部の人に聞くと
「便利 最高よ」で、
曲のプロデューサーに聞くと
「元気 最高よ」で、
最近出たジュンテンドー公式の歌詞つき動画では
「便利 さ行こうよ」
になってて、
曲を作った人たちまでそれぞれ
勝手な解釈を思いこんでいたというのが
面白かった。
事件や事故が起こった時、
後で犯人とかの情報を得るために目撃者たちを
集めて事情聴取すると
それぞれの目撃者が
犯人の特徴とか起こった出来事について
微妙に違う証言をするので、
どれが真実なのかわからなくなるという
有名な話を思い出した。
みんなてんでバラバラの解釈を信じて、
しかもそれが正しいとすっかり思い込むから
口に出すことも疑問に思うこともなく何年も経って、
誰かが疑問を発すると
みんな真実を知らなかった、
という流れは推理小説みたいで面白い。
人間の知覚と記憶、解釈は本当に
真実・事実を歪曲したもので、
みんな勝手に解釈したバラバラな思い込みの中で、
しかもそれが周知の共有された事実だと
思い込んでいるっていうのを感じた。
デイヴィッドはよく
「みんな同じひとつの世界に住んでいるって思うけど、
誰も同じ世界観で生きてないんだよ。
解釈はみんな違うから、
だから議論が起こるし、
同じ解釈で同意できないんだよ。」
って言ってたけど、
まさにそうだなと思う。