炊飯
先日炊飯をやらせてもらった時、
やり方とか水の量、計量カップを教えてもらって、
いざ自分でやってみて、
炊き上がって中を覗くと
べちゃべちゃのお粥みたいになっていて、
あれ、水の量が多かったかな?
と思って水の量をちょっと変えてやってみたら、
やっぱりお粥になっていた。
炊飯器を開けて、
ふっくらと炊けているのを想像して、
いざ開けたらお粥の時、
やっぱりお腹にズーンときた。
3回目は、炊飯器を開けるのに恐怖を感じはじめて、
炊飯器の音が鳴っても蓋を開けるのを先延ばしにし始めた。
開けたら、失敗の証拠があるに違いないみたいな。
後でもう一度確認してもらうと、お米の量を計る計量カップを間違えて砂糖を入れる四角い大きいスプーンを使っていて、
米の量が圧倒的に足りなかったのがわかった。
3回くらい連続で炊飯に失敗した時は、
どこで間違えているのか
全然わからなかったのもあって
本当に失敗者というか
べちゃべちゃになった米と、
お釜の底にべったりとこびりついた米糊(洗うのもちょっと大変)みたいに、
自分が出来損ないの何もできない人間みたいな
惨めな感覚だった。
本当に自分は一生米をまともに炊けないような絶望感というか、
炊飯器が決して越えられない分厚い鋼鉄の巨大な壁みたいな感じがした。
だから4回目くらいで始めてまともに炊けた時は、ああ俺でもまともに米炊けるのか、、!
と自分が登頂できないと思ってた
山の頂に立ったみたいな感慨があった。