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原因不明の精神疾患

ーーーーー<自己紹介>ーーーーー
25歳、社会人4年目。
ミニマリスト/心理カウンセラー

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・気分障害(躁鬱状態)
・全般性不安症
・パニック症
・強迫症
・急性ストレス障害
・心的外傷後ストレス障害
・統合失調症
・パーソナリティ障害
・自閉スペクトラム症
・注意欠如・多動症

精神疾患と言っても、病名も症状も原因も極めて幅広い。
そしてこれらの疾患は全て薬物治療がメインであり、カウンセリングでは対処できない。
ひとたび精神を患ってしまうと、もはやカウンセリングに意味などないのだ。

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ところで、個人的に興味深い疾患が2つある。
全般性不安症と統合失調症だ。
精神疾患は一般的に、過去の経験や、環境的・遺伝的要素などが原因となることが多い。
しかし、先の疾患は、原因それ自体を特定することができないと言う。

『全般性不安症』は「不安が原因で引き起こされる症状」だ。
不安とは何だろうか。ある書籍では「漠然とした原因がはっきりしない対象への恐れ」とされている。
「よく分からないモノに対する恐れ」という極めて曖昧な事象が心を大きく蝕むらしい。
そしてそれは、動悸、呼吸困難、手足の痺れ、睡眠障害などを引き起こす。

『統合失調症』は「青年期に多発する、精神病のうちで最も頻度の高い精神病」だ。
罹患者の過半数が20歳前後で、精神科入院患者の60%を占めるとも言われている。

厄介なのは、「原因不明」の精神病であり「病識(病気の自覚症状)が欠如しやすい」こと。
原因が分からず、自覚もない。
何に苦しんでいるのか分からないまま、ただ心が蝕まれていく。そんな20歳前後の若者がたくさんいるのだ。

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どうやら人が精神を病むとき、必ずしも原因を特定できるとは限らないらしい。

このとき、少し切ないことが起きる。彼らに対して原因を持ち出そうとする人が現れるのだ。
「どうしたの?」「何かあった?」
優しさから出たはずのこの言葉が、時に彼らをより傷つけてしまうのである。
なぜなら、本人からしてみればどうもしていないし、何も起きていないのだから。

自身ですら向き合うことができない感情と、それを引き出そうとする他人。
きっと、この構図が良くない。

個人感だが、原因を引き出す行為の根底にあるのは「改善」だ。
改善は良いことのように思えるが、それは必ずしも正しく作用しない。
なぜなら、改善の根底にあるのは「現状が悪い」だから。
つまるところ「改善」とは、同時に「否定」を突きつける行為である。

そんなことを思った日から、僕はこの言葉を好んで使う。

「そんな日もあるよね。」

何も誰も否定しない、ありのままを受け止める言葉だ。

社会人4年目にして、思うことがある。
僕たちは社会に出ると、年に240日くらいは働く。
それだけ働いていると、さすがに年に2.3日くらい、想定外の出来事が起こることもあれば、大きなミスをすることもある。
それに対して落ち込んだり、時には怒られたりすることもきっとあるだろう。

だけれども、そんなものは労働に費やす時間のたった1%に過ぎない。
むしろ、残りの99%は社会人として問題なく働けているのだから、極めて優秀ではなかろうか。

「どうしたの?」「何かあった?」
何もなくたって、どうもしていなくたって、どれほど時間をかけたって、どれほど注意していたって、たった1%くらい、エラーは生じるものなのだ。

そんな日もあるよね。

それでいいんだ。

fin

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