寝かしつけに創作絵本を作ってみた
夜、寝る時に下の子は絵本を読んであげるのが日課になっている。私の休みの日は、私が寝かしつけのルールとなっている。
ただ、私は既存の絵本に対して飽きている。
なんパターンか、強弱を変えたりして絵本を読んでいるが、読む事に飽きている。
なので、完全に創作で自分で絵本風に物語を書いてみた。仕事上で、お前はこういう奴という風に勝手にカテゴライズしてくる奴を皮肉ったことを題材に絵本風に仕上げてみた。
「飛べない鳥でも、もうええでしょうの話」
ある農場に、一羽のにわとりがいました。名前はコッコ。赤いトサカが自慢ですが、彼にはひとつ悩みがありました。
「アイツ、鳥なのに飛べないんだぜ。」
そんな声が、風に乗って聞こえてきます。コッコはいつも、広場でみんなの空を舞う姿を眺めながら、ため息をついた。
「ぼくには大きな翼があるのに、上手く飛べないんだ。」
コッコはぽっこりしたお腹を見下ろして、呟きました。
ダイエット大作戦!
悔しさに燃えたコッコは決意します。「このお腹をどうにかしてやる!」
草ばかり食べ、エサを控え、ついにスリムな体に。だけど飛んでみると、筋力が足りず、すぐにバタバタと地面に戻ってしまいました。
筋トレ開始!
次に、コッコは筋トレを始めました。目指せ、細マッチョ!毎日、腕立て伏せにジャンプの練習。そんなある日、農場主がやってきて言いました。
「コッコ、それ以上ムキムキになると、美味しくなくなるからやめてくれ。」
「美味しく…?」コッコは呆然。農場主は、冗談だと笑いながら、コッコの頭を撫でました。
「飛べなくても、君は君だ。」
「いいか、コッコ。鳥だってそれぞれ違うんだよ。カラスみたいに飛べても、奴らは光るものを盗んだりゴミを荒らしたりして、手癖の悪いちょっと困り者だ。でも、君は違うだろう?」
「ぼく?」
「まず、君の赤いトサカ。あれは他にはない個性だ。それに、君は毎朝『コケコッコー』と鳴く。あの声でみんな目を覚ましているんだよ。大きな声は君の特技だ。」
コッコは目を丸くしました。「そんな風に思われてたなんて…」
農場主は笑顔で続けます。「そうさ。みんな違って、それでいいんだ。そして君には、もうひとつ最高の魅力がある。」
「まだあるの!?」コッコは期待に胸を膨らませました。
農場主はニッコリして言いました。
「君は美味しい。」
「ガーン!やっぱり食べる気じゃん!」
コッコの大きな叫びが農場に響き渡りました。
おしまい
意外と子どもたちに好評だったので、また作ってみよう