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肯定ノートを書いてみる
良いと思ったことは、とにかく始めてみる。
若林正恭さんの『ナナメの夕暮れ』に何度も救われてきた。最近、また読み直してみて、やっぱり良い。読むタイミング(自分の心情)によって刺さり方が変わる
また私を刺したのが「自意識過剰=他人を気にしすぎる人は、心の中で他人をバカにしまくるクズ野郎」という一文。
……はい、私です。身に覚えがありすぎる。
例えば、スクランブル交差点で信号待ちで後から割り込んで先頭を陣取った人に、歩くのが遅くて先頭集団のスピードに付いてこれない場合、実力過信という足払いをしたくなる。
満員電車で頑なに自分の位置を死守して動かないポジションガチ勢には、心の中で協調性というパイを投げつけている。
私の自意識過剰には、他人を否定する気持ちがある分、自分にミラー効果のように返ってきては、ぶっ刺さっている。
自分への自信が失われると、自分を保つために誰かや物事、社会への価値下げ(批判・悪口)をするようになるという若林さんの解釈。
いやもう、完全に私だよ!
でも彼は解決策も教えてくれた。それが 肯定ノート。
自分の好きなこと、興味があることに気付いたら書き込んでいく。この作業は他人ではなく自分の好きなことを客観的に見ることが出来る。自分の好きなことへの理解があれば、他人の趣味も尊重出来るようになる。 好きなことの次は、他者を肯定する言葉を書き込む。
若林さんは、他者への肯定に癖付け出来るようになれば、自分の行動や言動を否定的に見てくる人が、自分が思っているほどこの世界にいないのでは?という気持ちになったという。
解決策まで教えてくれるなんて、さすがは寄り添いのスペシャリストである。
まずは実践!肯定ノート
年末年始に感じた身近な半径5メートルの肯定したいことを書いてみた。
1. 奥さんの見えない家事
元旦のタイミングで家族全員分の歯ブラシを新しく替えてくれていた。 歯ブラシが新しいだけで「良い年になりそう!」な気がした。この気遣いが出来るのは日ごろから家族の事を考えてくれているからこそだと感心、そして感謝。
2. 6歳の娘の成長
玄関で散らばった靴を、何も言わずにこっそり揃えてた娘。
後ろから抱きしめて「えらいぞー!」と言ったら「パパ、やめて!」という有難いお言葉を頂戴する。
3. 10歳の息子の挑戦
「年明けまで起きてる!」と宣言した息子。23時で力尽きる。
年明けカウントダウンの10秒前で起こしてあげたが、5秒持たずにまぶたを閉じた。
普段スルーしがちな日常に、意外と肯定ポイントって溢れてる。
こうして書いてみると、ほんの小さなことでも心があたたかくなる。そして自分はそれが出来ているのかと、お返ししたいという気づきにもなった。
あと、これを書くにあたり、
「肯定ノート、続けられそう」って、今の自分を肯定してみる
まずはこれが、一歩目。