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祭りが、帰って来た。

春季祭禮を終えた地域も、早い所ではもう
あった事かと思います。

祭りの中でも私は、獅子舞が特に心惹かれます。
10年ばかり、私も獅子舞に携わらせてもらっていたから
今でも、YouTubeなどで地元の近隣の
獅子舞の動画を見て、心を躍らせます。

いやいや、それもそうだけど

『また祭りが出来る世の中になって来て、本当に良かった。
ただただ、嬉しい。』

この言葉に尽きます。
中にはまだ、再開できていない祭りも
あるかもしれませんが、
きっと始められる事を祈念したいです。

私が初めて、祭りの参加者として九歳の頃に
感じたのは
『神がかる』とか、『魂』という
非日常のものでした。

奥深い世界に、とにかく惹き付けられて
祭りの翌日もなんだか
いつまでも太鼓と笛と鉦の音が
少し遠くから聞こえて来て
ずっと終わりの無い感覚に、とらわれていたものです。

夢から覚めても、終わらない。
まるで、自分を迎えに来たのかと思う程に
一晩中聞いていた音色に
不思議な切なさを感じました。

祭りの後の寂寥感って、とても
独特だと思うのです。
だって、数時間前まではあんなに多くの
観衆の中、夜中まで続いていたのに…。

もう、来年の事を想ってしまうくらい
早くまたこの季節が巡って来ることを
望んでいる自分がいました。

何て、先が長いんだろう。
そんな事を思いながら、また
日常に帰って行くのに。

私の心の中の特別。
叶う事なら、あの日のあの場所で
もう一度舞い、振るう姿をこの目に心に
…に焼き付けたいものです。


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聲樹(しょうじゅ)
書く事は生きる事、これからも自分なりに書き続けていきます。いただいたサポートはこれからの自分の心の充実のために、ありがたく使わせていただきます。