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樹になりたい。

樹になりたいと思った。
大きくなくても良いから、
ちょっと美味しそうな実が生る
樹になりたい。

小さな村のはずれにあって、
人の行き来を見つめながら
ゆっくりと年月を重ねていきたい。

春、麗らかな陽射しを全身に受けて
長い冬から目覚める。

夏には、誰かの木陰になってみたい。

秋には、実りを喜び…そして自らも実をつける。晩秋には、木の葉を落として、少しずつ少しずつ

眠る準備を始める。
自分の中に栄養をたくさん
蓄えて、
冬には、深い眠りにつく。

実は自分の一部、私は多くを
分け与えられないかもしれない。
でも、必要とする人に
手にしてもらえれば、
それだけできっと幸せだ。

樹だけど、きっと幸せだ。

人と共に生きる樹になりたい。

私は結局、人からは離れたくないんだ。

お読みいただきまして
誠にありがとうございます。

今日は、桃の節句でしたね🎎

次の節句は、端午の節句🎏

日本の節句文化は、季節を
よく感じさせてくれます。
これからも、あり続けて欲しいものです。

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聲樹(しょうじゅ)
書く事は生きる事、これからも自分なりに書き続けていきます。いただいたサポートはこれからの自分の心の充実のために、ありがたく使わせていただきます。