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年賀状じまい…なかなかつらい

2、3年前から自分の周りでもする人がちらほら。
そしてついに今年、「年賀状じまい」を行った。
これほどしんどいとは思っていなかった。

以前は25日くらいまでに片付けていた年賀状。最近では年の瀬のキワキワに準備して、なんとか30日ごろ投函していた。仕事が大みそかまであった年は、年を越してから書いたこともあった。おそらく3日に届いていただろう。それでも続けていたのは今思えば「年賀状が当たり前のこと」だったからかもしれない。

はっきり覚えてはないけど、たぶん小学校2、3年生のことから年賀状は出していた。中学校はどうだったかなぁ、高校受験の年は出さんかったかなぁ。でも高校からはプリントゴッコ、大学に入ってパソコンで作るようになったかな。とりあえず、それから欠かした年はない。はず。

40年以上続けてきた年イチのルーティンを止めるってのは人生の大ごとだった。

最後の年はどうしようか、ほんとに止めようか、止めていいのか、そんなことをぐるぐる考えていつもの年末に。そしたら24年秋に郵便料金値上げするって発表があって、はがき1枚85円になると。なかなか踏ん切りがつかなかったけど、ちょっとこれが背中を押したな。
ということで、寒中見舞いでご挨拶することに決めた。

24年の元日。旧友や会社の元同僚、OBからの年賀状が届く。明らかに枚数は年々減っているけど、それでもありがたい。同世代はそろそろ家族写真がなくなってきた。子どもが思春期どころかもう大人になっている家もあるしね。傘寿を機に、また50歳を機に今年でおしまいにしますというメッセージもちらほらあった。

そして今、自分からの寒中見舞いを書き終えたところ。

今年届いた一枚一枚にあらためて目を通した。年に一度の近況報告も多い。子供の成長に病気の話、転職もあったな。この人の手書き文字、また1年ぶりに見たな。
自分がそれぞれの宛て名を書くのも最後か。この長い地名、珍しいマンション名、逆にめちゃくちゃ短い住所(都道府県名と郡名を書かないので、「〇〇町△△ ■番地」とか)。最後どんな一言を添えようか。でもこの人の近況は来年も知りたいなぁ。そんな感情がいろいろ湧き起こった。

そして、年賀状の文化を子どもが引き継ぐこともなくなったというわけだ。うーん、ちょっと寂しい。

そもそも物を捨てるのが苦手な自分にとって、年賀状じまいは至難の業だったのかと思う。先方はそれぞれどう考えてるのかわからんけどね。



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