Rasty

現役の公立小学校教員です。適応障害での休職から復職。教育を通して社会を見つめて感じたこ…

Rasty

現役の公立小学校教員です。適応障害での休職から復職。教育を通して社会を見つめて感じたこと、思ったことを絵や文で綴っていきたいと思っています。LGBTQ当事者でもあります。様々な差別や偏見も含め、インクルーシブな社会を目指して、その視点でいろいろ発信したいと思います。

最近の記事

人から”らしさ”を奪う魔法

メンタリストさんの発言が炎上している。 そういう話題でSNSは盛り上がっている。 内容は見ていない。 後から、言い訳動画を作ったり、謝罪したり、いろいろ弁明しようとはしているのかもしれない。 けれど、僕は恐怖と怒りしか感じない。 それは、発信者本人に対して…というか、こういう排除に関わる価値観を容易に発信したことが、良かれ悪かれ広まってしまう社会に対して。 「〇〇〇はいらない。」 この種の排除の言葉は、その言葉が存在するだけで、見事に人の自尊心や尊厳を奪っていく魔

    • 休職から復帰してもつづくよどこまでも

      休職してよかったと思っている。 もちろん不安もあるけれど、自分の考え方を少し見直すこともできた。 何より、本当に病気になってしまう前に休んでよかった。 超絶自分勝手な考え方やけれど、その超絶自分勝手を少しずつ表に出せるようになっていけたらなぁと思っている。 あぁでも、この半年の過ごし方が人間としても丁度よかったのではないか…、そんな気もしている。 だから、迷惑かけまくり、足引っ張りまくり、好き放題したけれど、復帰したら挽回できるように頑張る!何てことは絶対思わない。 「

      • 西暦2020年~ゾミアと群青~

        コロナの年、鬼滅の年と言われているこの1年。 世界や人々の変化を感じ、この世の中の澱みを浮き彫りにしたこの1年。 僕にとっても、特別過ぎる1年だった。 前年度は中途半端に強制終了し、転勤。 そしてコロナ対応に休職。 正直、自分が何をしたのかとかあんまり分かっていない。 どうするべきだったのかも分からない。 でも休んでよかったと思っている。 自分に言い訳しながらも、迷い揺れながらも、いろいろ考えた。 いろいろな人に甘え、でも結局自分勝手に行動しながら考えた。 自分の

        • 自分サルベージ④~3つの要因~

          こんなことで悲しめる自分 こんなことでも笑える自分 こんなことで苦しんでいる自分 政治的なことに興味のある自分 最近の音楽とかも知ってる自分 ちょっと変わった奴な自分 今まで通りのことをしておきたくない自分 こんなところにもいったことがある自分 こんな人とも知り合いな自分 どれもこれも、周囲から自分がどう映るかが僕の行動基準だということに気づいた。それはマウンティングでもある。しかも意図的ではなく、ごく自然にオートマティックにそれを行うのだ。 だから、自分が心底思っているこ

        人から”らしさ”を奪う魔法

          自分サルベージ③~自分じゃない~

           脳内哲学をしているとき、6つの休職をした理由について考えていて、ふと何か大きなものが欠けている感覚があった。6つの理由が全くなくなったからといって、きっとその「何か」を解決しないかぎり、僕はまたしんどくなってしまうんちゃうか…。そこから始まった自分サルベージ。  カウンセリングに通ったり、本を読んだり、学習会に参加したりして、何となくはっきりしてきた。というか、きっと初めから分かっていたことやけど、僕が見ないようにしていたんやと思う。  僕は甘ちゃんなので、うじうじ考え

          自分サルベージ③~自分じゃない~

          『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』は本当の理由なのか

          ダイビングが趣味なので、沖縄には年に1、2回は行く。普段もふいに沖縄に行きたいなぁとソワソワすることがある。自分の中で作り出したものなのか分からないが、僕は沖縄に魅力を感じている。 青い空、青い海、温暖な気候、独自の文化、朗らかで穏やかな人々…。 このイメージを僕も持ち続けている。 でもきっと、そこに住むとなると、また全然違う景色が見えてくるものなのだろう。 この本の筆者は、沖縄に長く住み、生活することによって得た沖縄の本当の姿を記している。 「しーじゃー」や「もあい

          『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』は本当の理由なのか

          STAND BY ME ドラえもん2

          ストーリーや設定はともかく、菅田将暉さんの歌で泣ける映画やった。一生そばにいるから~一生そばにいて~♪(近くのお子が口ずさんでいた。) 1作目はあらゆる感動を詰め込みすぎて、取っ散らかった感があったが、今作は一応落ち着いて作られているかな。のび太の家族を通した成長物語で、ほっこりできる。(設定は無茶苦茶やけど、まぁしゃーない。) でも、それ以上に見ていて思ったのが、そろそろドラえもんとは決別しないといけないということ。別にドラえもんが嫌いとかじゃないけど、ドラえもんに安心

          STAND BY ME ドラえもん2

          自分サルベージ②~休職の理由探し・後編~

           こんな自己満足な内容を人様に見せるためにnoteやらfacebookやらに投稿している時点で、自分の自己顕示欲や承認欲求ってのは相当なものだということがわかる。でも誰かに向けて書いている体裁をとった方が、書きやすいのでそうする。  さて前回、表面的な休職の理由の内、3つについて考えてみた。そして、3つ目の「③受け持った子どもたちのしんどさ」の部分で、結構自分のやらかしてしまった感を赤裸々にしてしまった。  書いていて、ずーーーんってなった。表面的な理由はすべて引き金であっ

          自分サルベージ②~休職の理由探し・後編~

          自分サルベージ①~休職の理由探し・前編~

           休職している間、暇やし1人やしで、自分の中で脳内哲学を繰り広げてきた。それが時にはしんどくなることもあるけれど、自分の中にたまっていた澱みを掬いだす作業にもなっていたなぁと思う。  そのサルベージ作業をしてみて、考えたこと、感じたことをせっかくなので整理していおこう。  最初に始まった作業は、「どうしてしんどくなったのか。」ということの理由探しだった。単純には言えないことには気付いていたけれど、当初はここまで自分の生き方が影響しているとは考えていなかった。(このことについ

          自分サルベージ①~休職の理由探し・前編~

          休職延長しても続くよどこまでも2

          10月初旬で3か月の病気休暇が終わり → 唐突に学校から連絡 → 休職の手続きを1週間以内にしないといけない → え… → もういっそ復帰するか…と思う → でも悩む猶予は欲しい → かかりつけ医を予約して診断書を書いてもらう → かかりつけ医に紹介してもらって、府指定の病院の予約を無理やりねじ込む → 電車とバスに乗ってはるばるその病院へ → ねじ込んだのでめちゃ待たされる → 「あ、ハイハイ」という感じで特に診察もせずに診断書を書いてもらう(ほぼコピー) → 自筆の申請書

          休職延長しても続くよどこまでも2

          『異端の鳥』(The paited bird)

          用事の帰り、時間があり、映画でも見ようと映画館に行ったら、時間が丁度よかったし、ホロコースト関係の話ということで興味も沸いたので見てみました。(少し内容に触れます。) っていう軽いノリで見るような内容ではなかった…。かなりの胸糞映画です。後で予告を見たけど、途中退席者が多いのもうなずけます。現に僕が見ている間にも何人か退席していました。(そもそもガラガラやのに。) 出てくる人、誰一人笑わない・楽しそうじゃない・幸せそうじゃない。主人公の少年は次から次へと災難に振り回されま

          『異端の鳥』(The paited bird)

          違和感

          休職中ということで、市役所で用事をしてしまおうと思い、出かけたある日。ふと前のグラウンドを見ると、幼稚園(こども園?)の子たちがズラーっと並んでいました。お、運動会の練習だ、と思いしばらく外から勝手に見させてもらいました。小学校は何となくわかるのですが、幼稚園は今時どんな練習をしているのだろう…と興味津々。 感想は「あれ?」 そこには、今まで散々見てきた運動会の練習が行われていたのです。 きっと、先生方は熱心で、園庭では狭いのか、バスでここまで連れてきています。さらに、フ

          違和感

          『はりぼて』なのは(ネタばれあり)

          え、この人も?次のこの人も?不正の数珠つなぎ…。 これは一体なんなんや…。笑けてくるけど、富山の話で終わらせるわけにはいかん内容。これ、日本の政界の縮図ですやん。 富山の市議会議員の不正を次々に暴き、その実態を地元チューリップテレビの記者がドキュメンタリー映画として描いた『はりぼて』を見た。最後のやりきれなさも含めて、今の日本の姿やと思う。 「みんなやってる」 「悪いと思ってなかった」 「ばれなければ大丈夫」 あぁ、自分もそうだな。と思う。全然他人事ではない。誠実に、正義

          『はりぼて』なのは(ネタばれあり)

          休職延長しても続くよどこまでも

          適応障害の診断で1か月の病気休暇 → 夏休み明けに復職を考えるのがしんどくて、管理職の配慮もあり2か月延長決定 → しばらくは嫌なことから遠ざかることができたので、快復傾向 → 夏休みが終わり、周りが働き始めるとともに不安感 → 何者でもない自分を感じる → 復職することを少し考えてみる → 少し気が大きくなる → 朝出勤するつもりで起きてみる → おは朝(おはよう朝日です)を見るだけで気持ちがしんどくなる → 仕事は続けられない…と思う → でも、次の仕事がないことの不安感

          休職延長しても続くよどこまでも

          先生死ぬまえに、変えよう

          今日から新学期に入り、短い夏休みをろくに休めもせず、猛暑の中登校してくる子どもたちの体調に常に配慮しながら学習を進めていくのは至難の業だろう。 「先生死ぬかも」ツイッターでトレンド入りしたこの言葉。全国の教職員が苦しみながらも、この新型コロナウイルスによってねじ曲がった学校を、何とか進めていこうとしているのだろうと思う。 この状況を改善するためにも、より教育に対して、予算をつけ、人員を増やし、業務の改善をしていくよう国は方針を出さなければならない。文科省から「教諭等の標準

          先生死ぬまえに、変えよう

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          カッパせんせい3

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