恋愛小説 36

「カプチーノ。あ、シナモンは要らない」

♪カランコロン♪

扉の鈴が鳴った時も、私は澄ましてカップに口をつけたままだった

視線を上げなくても、あなたが来たと言う予感があった

カプチーノ

シナモンは要らない、ね

そんなもの頼むんだ

目を上げた

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