やる気スイッチを入れてくれた黒いヤツ。
千葉県は言わずと知れた落花生の産地。その落花生の山地でも、あまり類をみない希少な落花生があった。休み明けに出勤してきたら、机に置かれていた試作品。
「なんだ。これは。」
手にとってみると、昨年ちょっと話に上がってた黒落花生ということがすぐにわかった。昨年は、「黒落花生の原料を持っている農家さんがいる。」そんな情報だけで、結局のところ進展はなかった。
頭の中には、ぼんやりとその記憶はあったものの、「今年は、おおまさりを強化していこう!」そんな思いもあったので、どうしても取り扱いたい!っていう気もなかった。
そんな中、届いた黒落花生の試作品。手にしてみると、まずはその粒の大きさが特徴的なことに気がついた。
「思ったよりも、小さいな。」
そう。従来の千葉県産に比べて黒落花生は粒が小さく、豆菓子などの加工に使われるような落花生に感じた。インターネットで調べてみてわかったが、Qなっつや千葉半立種とは違い、どうやら一つの莢に4個とか実がなるみたいだ。
タキイさんのオンラインショップに情報があったので、リンクを貼っておきますのでご参照までに。
https://shop.takii.co.jp/products/detail/ATY721
手元に殻付きのものはなかったが、殻の色は他の落花生と変わりがなく、中の粒だけが異様に黒いようだ。見慣れない黒さに、ついつい食べるのも少しの恐怖心があった。
「どんな味なんだろう。」
大抵の場合、従来品を超えてくるような味わいを感じるものがなく、紫芋にしても紅あずまや、紅はるかの甘みの方が、食べ慣れた甘い味わいが美味しく感じたり、種無しスイカなんかも「やっぱり種あった方が甘い気が。。。」そんな感想になってしまうのが、過去の経験であった。
まずは、1粒2粒手にして口に入れてみた。カリカリっとした食感はいつもの落花生と変わらなく感じた。ただカリッとした後の風味。
「あっ。香ばしい。」
思っていたよりも、美味しかったのだ。さらに次の粒を口に入れてみると、多くの粒を口に入れて噛んでみると、さらに甘みを感じるようになり止まらなくなってしまった。
「食べてみて。」
周りのスタッフにもすすめて食べてもらったが、スタッフみんなから「美味しい」との評価をいただいた。
黒落花生の見た目とは大きく違うその風味の良さに、一気に「これを販売したいなぁ」という思いに変わり、お盆明けにはすぐにサンプルを送っていただいた工場の担当者に連絡しようと思った。
どれだけカタチにできるかはわからないけども、少しずつでいいから落花生の新たな魅力をお伝えできるように、準備をしていきたいと思った今日この頃です。
千葉県産の落花生の魅力をお伝えしていきますので、引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。