sho sano

沖縄で伝統工芸・知花花織の織り子→静岡へ移住、森町地域おこし協力隊(2021年4月〜)。二年間の放浪ハネムーン(2015〜2017)。二歳児の母。パートナーは古民家を改修している一級建築士。

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沖縄で伝統工芸・知花花織の織り子→静岡へ移住、森町地域おこし協力隊(2021年4月〜)。二年間の放浪ハネムーン(2015〜2017)。二歳児の母。パートナーは古民家を改修している一級建築士。

最近の記事

蛇口をひねっても水は来ない:里山再生プロジェクト⑤

山から水を引いて暮らす森町に住み始めて驚いたことが、 山間部には、上下水道が来ていないということ。 集落内で数軒ずつ協力し合って、川の上流から水を引いてきている。 素敵なことだと思ったし、今もそう思う。 沖縄に住んでいた頃は、水質や土壌汚染などが気になり、 飲み水をずっと買っていた。 沖縄にはお水屋さんがあちこちにあり、それが普通だった。 その経験もあり、次は水の良いところで暮らしたいと思っていたので、 カルキ臭くない、水質の心配もない山の水は、願ってもないことだった。

    • 可愛いすぎる害獣:里山再生プロジェクト④

      稲が成長できない田植えから約一ヶ月が経ち、 あれから稲がどうなったかというと、、 小さな棚田は、カモシカの餌場&遊び場となってしまい、 伸びては食べられ、伸びては食べられを繰り返して、 とうとう植えた時よりも小さくなってしまいました(泣)。 夜な夜なカモシカにつまみ食いされ、引っこ抜かれ、 昼間に抜かれた箇所を補植する、という 不毛なイタチごっこ。 全体の60〜70%まで荒らされて、やっと決心がついた。 「よし、電柵で囲おう」 シカ対策のために、穂が出るまでに電柵を設

      • 勝手に田植えフェス:里山再生プロジェクト③

        開墾の追体験?昨日は、田植えでした。 一面ススキの原だった、小さな棚田。 今年は、上から4枚の田んぼを再生しました。 数十年かけて自然に還ろうとしていた土地は、 ススキや葦が深く根をはり、掘り起こすのに一苦労。 まずは草を刈り、小さな耕運機で耕し、土を乾かし、また耕し。 畦は消失してしまったかと思いきや、溝を掘っていくと、 畦シートや土嚢がビリビリに破れながらも、痕跡が残っていた。 ゴミを拾いつつ、出来るだけ形を復元していく。 畦に沿って溝を掘り、土を盛り上げる。

        • 茶畑を救え!:里山再生プロジェクト②

          この茶畑、もう潰そうかな私たち家族が引っ越してきたのは、 森町の西亀久保という山あいの集落。 国指定重要文化財の友田家住宅がご近所さん。 10軒あるうち5軒しか住んでいない。 苗字はみんな友田さん。 友田家の目の前には、友田の人々が営んできた茶畑が広がっている。 一つはすでに茶の木が抜かれ、代わりに栗の木が植えられている。 が、残りまだ一反ほどの茶畑が残っており、 その茶畑を営んでいた友田さんも、とうとう昨年やめることを決意。 「この茶畑ももう誰もやらんで、潰そうかなぁ。

          棚田のある風景:里山再生プロジェクト①

          友田家住宅とカネさん ご近所の国指定文化財の友田家住宅の、 47代目当主のお嫁にきたカネさん。 嫁入り当時は、庄屋のお嬢様で畑仕事なんかしたことなかったと言う。 「はぁ、大変だったよぉ。教えてもらいながらやったの」 「嫁入り修行だって、お針やお花なんかやったけど、こっちじゃ全然よ」 斜面の畑を耕すのがいかに大変かと言う話や、 山奥の炭小屋から、焼いた炭を二俵も担いで下山した話や、 本人はあっけらかんと笑いながら話す。 大変でしたね、と月並みな返事しか出来ない。 「男

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          約1300年踊り継がれてきた舞楽を

          国の重要無形民俗文化財先日、教育委員会の文化振興係の係長さんにご挨拶をした時、 頂いた名刺の写真が目に止まった。 獅子舞と天狗の面を被った男性が、深い陰影と共に浮かび上がる。 「あ、これね、僕なんですよ」 目線に気づいて、係長さんが笑って言った。 マスクで隠れているが、目鼻立ちの凛々しい40代くらいの男性。 「国のね、重要無形文化財の舞楽なんだけど、知ってるかな?」 存在は知っていたけれど、いつか観たいと思っていた舞楽。 でも、いつどこで祭典があるのかなど、何も知らな

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          (仮)地域おこし協力隊になりました

          新しい旅の始まり「旅するように暮らし、暮らすように旅をする」 夫婦で海外を放浪したり(tramp track)。 沖縄の外人住宅でシェアハウス生活をしたり。 いろんな土地を、ゆっくり転々とめぐってきました。 沖縄での生活は居心地が良くて、 私にとって第二の故郷のような存在となり、 正直、離れたくありませんでした。 が、しかし。 町中の生活も楽しいけれど、もっと自然に近い生活をしたい。 そろそろ、大地に足をつけて、根をはった暮らしを始めたい。 次のステージに進みたい! そ

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