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軽井沢移住計画(11)-ヴィンテージ古着-

前回から少し空いてしまった。実はこの間にもいろいろとあって、それも追々書いていきます。

さて、2023年6月の話。リフォーム業社A社さんからオススメしていただいた物件の中から、気になった物件を見に行くことに。

信濃追分駅で不動産屋さんと待ち合わせて、車で後をついていく。アスファルトの道路から未舗装の脇道に入り、ぐるぐる二周くらい。不動産屋さん、道を間違えたみたい、、、

そして到着した物件は、木々の間にひっそりと佇んでいた。まるで隠れ家のように。

外観は想像していたより大きく、古く見えない。というか、築50年にしては綺麗で、丁寧にメンテナンスされていたことが窺える。

実は大きく見えたのは、増築されていたからだった。ネットの掲載では「建物面積:70平米」と記載されていて、よく見ると下にちょこっと「※未登記の増築あり」と注意書きがある。これは見過ごしてしまうわけだ。その未登記部分が実際には約30平米だったので、合計100平米でぼくの条件にマッチ。

室内には家具もまだ置いたままで、まるで昨日まで人が住んでいたようだった。

トイレとキッチンはリフォームされていたが、全体的に内装は古い別荘そのものといった感じ。よくいえば味わいがあり、悪くいえば古臭い。床は湿気を吸ってか、ぶよぶよになっていた。

面白いのが(?)、増築されている関係からか、階段がおかしな構造になっていた。詳しくは書かないが、「このまま住む」という視点でみれば、この物件を購入するという選択は難しいかもしれない。

でも、ぼくは決めていた。ここだ。ここを買う。

ぼくの持論だが、家は分譲の建売住宅でない限りは、同じ物はふたつと存在しない。特に中古物件は立地や建物、すべてが異なる。

これはヴィンテージの古着と同じだと思った。出会いが大切なのだ。


若い頃、ヴィンテージの古着と時計にハマっていた時期があった。ヴィンテージは出会った瞬間に購入するか否かを判断する必要がある。掘り出し物であればあるほど、悩んだら手に入らない可能性が大きくなる。自分の直感を信じるしかない。

ヴィンテージになる可能性があるかどうかを見極める。フルリノベーションする予定なので現状の内装を気にする必要はなく、重要なのは器と環境と価格。器はまだしっかりしてそうだし、環境は素晴らしく、価格は、、、なんとかなりそう。なんとかなるに違いない。

不動産屋さんに案内していただきながら、この家がどう変わるか脳内シミュレーションしていた。

(続く)

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