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シナリオブック『おっさんずラブ』について語りたい(仮)

#おっさんずラブ

読んだ部分から順番に追記していきます。

田中圭さんファン目線です。


はじめに

おっさんずラブのシナリオブックが届きました。
この厚みは辞書…いや、気持ち的には聖書かな。


まずはカバーの帯部分ををめくって、「マフラー本」の可愛さにほっこり。


早速シナリオとドラマの照らし合わせをしてみました。


ストーリー・役・セリフを生み出し、作品を形にするプロデューサー、脚本家、演出・監督が素晴らしいのは言うまでもありません。
その点は、このnoteの最後の締めに感謝を書かせていただきました。


シナリオブックが出るまでに、毎日エンドレスリピートでドラマをたっぷり楽しんだ上で、
このnoteは、シナリオと実際のドラマとの違いを探して楽しんでいます。


尚、このnoteでは、シナリオブックを買わなくて済むような種明かしはしていません。
ここがおもしろかったよ、と一緒に共感したい、シナリオブックを購入済みの方向けの内容です。


禁断のグータンヌーボ 前編

わちゃわちゃシーンで春田がジャブのようにツッコミ続けているガヤは、
セリフに無い田中圭のガヤ。


P492
営業所シーンで、武川さんが和泉さんに向けた『クソ!』はアンナチュラルの井浦新さんの口癖のオマージュで、私はおもしろかったのですが。

武川さんの『クソって言ってごめんね』は、シナリオを救う優しいアドリブなんじゃないか?と話題になっていましたよね。

シナリオを読んだ結果は、予想の斜め上でした。(笑)

ダブルデートは、わちゃわちゃセリフとリアクションが、自由度高め。
2人が勝手にやってるのを切り取ってるみたいなライブ感!ナチュラルに春田と牧が戯れてる日常みたいに見えるのが好き!

公安クレープデート

P501
セリフはほぼシナリオ通り。
秋斗の、何とも言えず生意気で人を食ったような言い方。
生意気だけど、小悪魔的な魅力に溢れていて。

表情では、
時には、大好きな和泉さんに、自分の言葉が与えた反応を息を飲むように見守っていたり。
愛おしさが溢れて隠しきれない、小さな微笑みをたたえていたり。

言葉と表情が相反するところが、
意地っ張りで不器用だけど、中身がピュアでまっすぐな秋斗の人柄を、わずか数十秒で体現していました。


徳尾さんがオススメしてくれていたように、
自分が脚本の文字だけを見て、それをどう想像するかを考えてみると、
文字を、目に見える形で感情を乗せて人の心に届ける役者というお仕事は、表現者だなぁとつくづく感じます。


すっぱ!の勢い(笑)

コピー機シーンの春田が、文字で見るより甘々に見えるのは、その後ラブスイッチがはいった春田とのコントラストを際立たせるためかな?

個人的には、牧の脚が春田の脚の間に割って入っているワイルドさが見逃せません。


禁断のグータンヌーボ 後編

P506
お鍋の仕込みは自由度高め。

私的にキュンなのは、片栗粉をふりかける
『ぱ、ぱ、ぱ?』が田中圭オリジナルな語彙だということに打ち震えています。可愛いかよ!


P509
みんなでお鍋を囲むシーンは、ほぼほぼ、ただの鍋パ。

牧これ何鍋〜?と聞かれて、
遣都くんが『牧特製〜、わんだほう〜』
とやりはじめた時の、
おもしろいオモチャ見つけたみたいに光る、圭くんの表情。春田じゃなく、遣都をおもしろがる田中圭(笑)

いこいこいこ?(煽るw)

この後の、和泉さんにティッシュを取るところ。
ピピっと二、三枚を素手で掴み取る遣都くんに、箱ごと取れ!とツッコむのも春田じゃなく田中圭さんw
春田と牧だったら、絶対逆ですよね。笑


武川さんの首から腰までがめちゃくちゃ気になってます。笑
ここ、徳尾さんnoteもおもしろかった。笑


うるせぇ唇

P512
菊についての2人のセリフの、ちょっとした差異も好きです。


カットされたシーンも見たかった。(撮ってるのも場面写真で見たので)
円盤に未公開シーンかディレクターズカットで収録されますように。


ある物で止血しようとしたのが変更されているのは、その後、そのアイテムが必要になってくるから。
ここは現場での打ち合わせや演出での変更かな?
すごく好きな仕草です。

ここもシナリオに沿っているのですが、
私がシナリオを読んでも、あんな素敵な仕上がりを想像できない。
やっぱり、シナリオの良さ、プラス演じる人の表現力。
狂おしいほど動揺する秋斗と、和泉さんの優しく愛おしむような仕草。

ここでまた、ちゃんと春田が『なーんそれ!』って言ってるのもファンサで好きですw


P516
シナリオ通りなのですが
牧が、菊が和泉さんに褒められてパーカーばっかり着てるって気付いたところ。
牧も、同じような服、何着か持ってますよね?
ちょうどこの時に着ている服。
これ、春田さんに似合うって褒められたんじゃないかな?ってちょっと思いました。


シナリオでサラッと書かれていた麻呂のテーブルクロス引きに、これほどの尺を取って、全力でやってるところが、おっさんずラブ全開で好きです。笑

田中圭さんの本気笑いを聞いてるだけで、一生分の幸せがもらえます!

P518
春田が牧を好きなところ。
90%田中圭オリジナルです。笑

P520
私の好きな、ちょこちょこしたやりとり!
全部田中圭(号泣)

シナリオの最後の1行が、最高に徳尾節です!爆笑



春田と牧の新婚初夜

ぽんぽこぱんぽんぴーん!みたいな効果音

シナリオブックで確かめましたが...
ですよね?(笑)しってた。w

ビールを飲んでるところのわちゃわちゃも、マルッと自由時間ですし

2人が笑っちゃってるところは、アドリブもしくはセリフをアレンジしてふざけてるところ。

半纏どこで買ったんですか?なんて
答えられるはずの無いアドリブをぶっ込む遣都くんとか。笑

お小遣いや、家事当番、お風呂のいたずら、など...

だいたい、見ていてここがアドリブだろうなぁと感じるところは、予想通りでした。

シナリオのセリフは声を張ってちゃんと言いながら、それに対してちょこちょこ挟む感じで好きなこと言ってますね。笑


こたつの横で揉み合うシーンで、危なくないようにクッション側に遣都くんを倒そうとする圭くん。
グラスやビールが乗っているコタツ側に倒そうとする遣都くん。
春田と牧とは違っていて...
中の人の感性を好きで可愛いと思っている俳優ファンからすると、たまらんご褒美でした。

どこからどこまでがアドリブかと楽しみにしていましたが、そもそもまるっとそのあたり全部エチュードでした。笑


編集の仕方もファンサだな、って感じました。



余談ですが、
おっさんずラブやってるなら、また見てみようかな?ぐらいの感覚で見たリア友たちと話すと、
みんな楽しく笑えるラブコメとして見ていて。

新婚初夜の部分は、いらんかな?と言う意見が多めでした。これ本編でやると視聴者置いてけぼりになるよ...と。

作品ファン目線での、最高のご褒美。
役者ファンからすると仲良し俳優の舞台を見ているようなライブ感がこれまた最高のご褒美。
新婚初夜を、本編ではなくスピンオフにしたのは、ニーズの棲み分けを『わかってるよね〜』という話に落ち着きました。



すなわち、新婚初夜と禁断のグータンヌーボは、ファンサであり、カテコ(カーテンコール)ですね!


本編

まずは全体を通して。
作品に携わったいろんな方の記事やインタビューで想像していた通り、
セリフは脚本にわりと忠実(鋼太郎さん意外)
その前後のわちゃわちゃなどが自由度高く付け加えられている感じ。

書かれたセリフの間に差し込まれる小さなリアクションや、細かい受け答えなど、
行間に大いなる遊び心あり。


春田と牧が、再会した時に、2人を見ている人影は、私が思ってた人とは違ってた。
あぁ、じゃあもしかして、計画的?と、
新たな疑問が湧いてきました。


みんな大好き(?)動画でもよく切り取られていた春田のあのセリフがアドリブだったこと(爆笑)


#おっさんずラブ

1話の和泉さんの

人生もコントロールZできたらいいのに

1話では私も笑って見てたけど
今見返すと、めちゃくちゃ泣ける

あれから和泉さんは
あの瞬間を何度思い出し
何度、時を戻せたらと願ったのか...

最後に感謝を込めて

ひたすらアドリブを愛でる流れになっていることを、改めて最後にお詫びしておきます。


物語を導く道しるべとしてしっかりとセリフやト書きを置きながらも、
演じる役者の自由度を奪わないように削ぎ落されたシナリオに、
徳尾さんとPのおっさんずラブチームへの役者としての力量への信頼を感じました。

この辺りは、私が徳尾さんのnoteを読んでいたからこそ気づけた点であり、
他に、それぞれの監督の編集の味の違いなど、たくさんの楽しみ方を知り、徳noteには感謝しきりです。



過去の3冊のおっさんずラブ作品のシナリオブックを読んでいた時は、
俳優さんたちのファンとしてシンプルにアドリブにキャーキャーとツイートしていました。

自分のシナリオと変えたところを喜んで、
徳尾さんは気を悪くしていないのかな?と少々気になっていたのですが、
圭くんも同じことを気にしていたことを対談で知り、「ですよね~」と思いました。


役者のアドリブにキャーキャー言うことを含めて一つの楽しみ方として良しとしてくれる徳尾さんの懐の深さにも感謝しています。


徳尾さんがオススメしてくれていたように、
自分が脚本の文字だけを見て、それをどう想像するかを考えてみました。

自分が脚本に書かれた文字から何を表現できるか思い浮かべた時、自分の想像力のあまりの無力さに、役者の方々の技に改めて打ち震えます。

文字を、目に見える形で感情を乗せて人の心に届けるという、職業。役者とは表現者だなと改めて驚嘆しました。

最後に...この作品を生み出してくれてた、制作、キャスト、スタッフの方みなさんに、心から感謝しています。
たくさんのプレッシャーや抱えるものがあったと思いますが、リターンズしてパワーアップして、最後に物語を優しいところにそっと下ろしてくれたことに感謝しています。


このnoteは、ドラマとシナリオの違いを楽しむnoteです。

ドラマの感想は、また別のnoteに書いています。

よろしければ、のぞいて行ってください。

おっさんずラブ感想note


公安ずラブ考察note


この田中圭現象に名前をつけたい

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