MUSICBLOOD、それは見る人も出る人も心揺さぶられた音楽番組でした #好きな番組 #十一月十一日は田中圭の日 #十一月十一日は圭の日
これが番組のテーマでした。
ゲストが、自分の血に流れる憧れの人=ブラッドについて語り、その人の曲を歌うという構成。
ゲストは、今現在の音楽シーンで、若者、音楽通が喜ぶアーティスト。
ブラッドには、有名・大物アーティストが登場し、
若者と親世代、音楽通とライト層、いろんな視聴者が楽しめる造りになっていました。
たとえば初回のsumika
片岡さんがアーティスト目線で語るスピッツの歌詞は、衣が薄〜い天ぷらに塩をふわぁふぁっとかけて食べる天ぷら。
自分だと、天つゆをかけたくなるところを!と憧れ半分、悔しさ半分な表情で語る片岡さんの表現力が素晴らしかったです!
『高校生の時に、年上のアーティスティックな、雑に扱われそうな女性と付き合いたかった』と言いながら見せる、スピッツの三日月ロックのジャケ写がこちら。
この表現力!胸がキューっとクーっとなりました。さすが歌詞を書く人。スピッツの歌詞が好きな人。
そんな大好きな憧れのスピッツと初めて実際に出会った時に泣かされた、
スピッツの粋な計らいのエピソード。
スピッツに憧れ、いつか同じステージに立つことを夢見ていたsumika。
初めての対バンで、スピッツがアンコールに演奏した曲は、片岡さんがずっと一番好きだった「仲良し」という曲でした。
この曲はスピッツが普段ライブでやらない曲で、珍しいと思って調べてみたら、なんとライブでやったのは20年ぶり。言葉では触れずにサラッと音楽でプレゼントをくれたスピッツの粋な計らいに、「僕の心に深い傷を作って去っていきましたよ」と感無量で語っていました。
お話を聞きながら、泣いたり笑ったり。
ちゃんと好きを伝えなきゃいけないな、とみんなでしみじみする中で、
「雄大、ちゃんと好きって言ってる?」という田中圭さんの問いかけに、
「よく言ってんじゃん、好きだよって♡」と雄大節で返す千葉さんに、違う違う、そういう軽い話じゃないのよ、と圭さんが突っ込むと
「人の好きを軽く見るな」と応酬。
仕上がってんなぁ、とsumikaのみなさんも和やかに笑っていました。
打ち解けた雰囲気の中で、さらに心の奥に踏み込んだお話へ。
バンドにとっての絶望的な大事件のVTR。
ボーカルの片岡さんが原因不明の病で声を失った時のお話。
熱唱できない、とかのレベルではなく、全くひと言も声を発することができなくなってしまったのです。
バンドを続けるどころか普通の生活もままならない、治る見込みもない、出口の見えない状態が何ヶ月も続きました。
絶望の縁にいる片岡さんにメンバーから届いたメッセージが、片岡さんの生きる希望に。
「声が戻らなくてもいいから、一緒にバンドをやろう。音楽じゃなくてもいいから、このメンバーで何かやろうよ」と。
片岡さんは、この人たちを一生裏切らないで生きよう。そう心に誓ったと話します。
例えば農業、という話にsumikaのみなさんが楽しそうにぴょんぴょんと跳ねながら農園で収穫している姿が目に浮かびました。
声が戻って最初にsumikaでやったことは、音楽ではなく、河原でキャッチボール。音楽だけではなく心で繋がっているメンバーの絆があらわれているエピソードでした。
目に涙をいっぱい浮かべて話を聞く千葉雄大さん。
本気で親身に打ち明け話を聞くように、うんうんと身を乗り出し聞き入る田中圭さん。
「これ聞いてからsumikaのいろんな曲を聴き返したら泣いちゃうかもしれない」
「こっちも変わるよね、知っていると知っていないだとさ」
その時の千葉さんと、田中さんの言葉がこの番組についての全てを物語っている気がします。
私も、この話を聞いた後に聴くsumikaの曲が刺さりまくって、涙無しには聴けなかったから。
このように、MUSICBLOODはゲストの音楽こルーツと心を深堀りしてくれる番組です。
番組スタッフの入念なリサーチと打合せで掘り出した内容。他の番組では語られなかったエピソードが綴られた進行表。
田中メモと名付けられた、その進行表を片手に、「なに?なに?なに?めっちゃ気になる!」と、身を乗り出して話に聞き入ったり。
MCのふたりが温かい雰囲気で、ゲストのお話を引き出してくれました。
まずはゲストの方々が大好きなアーティストを熱く語ってくれるコーナー。
自分の大好きなものを饒舌に語ることで、口がなめらかになるようで、いろんなアーティストの方が、今までテレビでは話したことのないような、深い心の内側まで話してくれました。
この番組の良いところをもう1つ。
それはバンドメンバーの一人一人をずっと抜き続ける固定カメラがあること。
テレビやミュージックビデオでは代わる代わるしか映らないバンドメンバーが、楽しそうにニコニコしたり、ぴょんぴょん跳ねたりしている姿を、まるでライブに行ったようにずっと好きなメンバーを見つめ続けられるところです。
中島美嘉さんが、耳の不調で、自分の歌声がどう聞こえているのかが全く分からなくなってしまった話。
近しいメンバーにも話していなかったことまで、番組スタッフに打ち明けてくれ、MCのお二人がそのメモを元に丁寧に聞き出してくれました。
入念な打ち合わせと、本番での雰囲気。
その両方が、中島美嘉さんの心をほどかなければ、成立しなかった神回だと思います。
ちゃんみなさんが、ネットの心無い声に傷つけられ、それをどう乗り越えたのか。
ここに上げきれないほど、毎回が神回でした。
こんな素敵な番組に自分の推しアーティストが出てくれたら、私だったら、きっと嬉しいと思います。
SNS(主にTwitter)の感想を見ていると、
ファンの方たちが、とても喜んでいました。
出演したゲストも喜んでくれていました。
出たがってくれるアーティストもいました。
ゲストのことを知らなかった人たちが、
興味を持った、好きになった、という声が
SNSに溢れていました。
MCファンで見ていた者としては
歌い手ではないけれど、
俳優としてのブラッドを聞き出す、
田中圭さん回、千葉雄大さん回もやってほしかったです。
そういう意味では、
この番組は、MCのお二人を乗せるのも上手かった。
スカパラの谷中さんを引っ張り出すというサプライズで、
歌謡特番でお二人に生歌で「美しく燃える森」を歌うことを承諾させたのです。
ドラマ「あなたの番です」で、挿入歌を歌ったときも、
頑なに、あれは田中圭ではなく「手塚翔太」(役名)だと言い張っていた田中圭さん。
役者として高いプロ意識を持っているだけに、
音楽をプロとしてやっている方の領域に、安易に踏み込んではいけないという考えだと感じていました。
でも、番組ですでにやる流れになっているのを知り、
「やるからには楽しんで、全力でやろう!」と
即座にマインドの舵を切り替えていたのが田中圭さんらしかったです。
MUSIC BLOODの最終回でもまた、
台本に無いサプライズで、その曲を歌う流れに。
やるからには楽しんでやろうぜ!という田中圭スピリットで有終の美を飾ってくれました。
事前に歌ってくれと言ったら、やめとこうと言ったかも…
先に歌わないと断られたら、サプライズではなく騙し討ちになってしまう。
うまいよねMUSIC BLOODさん。さすがです、そういうとこ♡
私は、格別音楽に造詣が深いわけではないのですが、
進行に手慣れたアナウンサーや、
トークの得意な芸人さんではなく、
俳優さん二人だけがMC。
音楽では一般人に近い視点を持つお二人を通して話を聞くことで、音楽への敷居は低くなる。
と同時に、少し違う畑で、苦労を経て、
俳優として第一線で活躍しているプロ同士だから分かち合える気持ち。
また、俳優としての職業柄持つ、高い共感力。
その二人を通して、アーティストの話を聞くことで、
アーティストの心情がグッと自分事に置き換えられました。
気の置けない、仲間同士の楽しい空間にお客様を迎える…という感じのアットホームな雰囲気も良かった。
「では、語ってください!」というかしこまった空気では引き出せなかった心の内を、二人の温かい聞く力で引き出してくれました。
そんなMUSIC BLOODは、約一年前、2022年10月の番組改編で、突然終了を迎えました。
MCの田中圭さん、千葉雄大さんも長く続けたいと言っていたので、驚きでした。
ネットに溢れる、終了を惜しむ声。
真偽はわかりませんが、1社提供のスポンサーさんの大人の事情で終了を迎えたのではないかとネット記事で見ました。
緩い理解で間違いもあるかもしれません。
詳しく、正しく知りたい方は、検索して調べてみてください。
MUSIC BLOODは、smashという音楽系アプリと連携していて
その宣伝の意味合いもある番組であったようです。
smashには、アーティストのメンバーひとりひとりを固定で抜いてくれるカメラがありました。
私含め、私の周辺の推し仲間は、当初smashに課金していたのですが、
カメラが俳優を抜いてくれないことがわかり、少しずつ加入者が減っていきました。
仮に、smashへの課金が進まずに番組が終了したのなら、番組継続のためにささやかながら課金したかったな。
Twitterでも同様の声をいくつも見ました。
もし、再開していただけるチャンスがあれば、ぜひMC俳優カメラもお願いします。
ずっとお二人の挙動をガン見していたいのです。
固定カメラはファンとしての私の夢です。
このnoteを、田中圭さんの記念日である
#十一月十一日は田中圭の日
に書こうと思い、改めて初回を見直してみました。
既成概念をぶっ壊してやろうという意気込みが随所に感じられました。
ネット世代に向けてか、番組中に分からないことはスマホで調べながら進めたり、
ゲストは直前まで秘密で、ネットと連動しながらゲストを明かしていったり。
番組最後の方は、番組存続のためにいろいろと変更を加えなければ続けていけなかったのかな?というもがきも見えました。今となって思えばですが。
最後に…
田中圭さん、千葉雄大さんのファンの方をはじめ
MUSIC BLOODの復活を望む方へ…
もっと番組を続けて欲しかった。
打てば響く、圭&雄大のやり取りを、ずっと見続けていたかった。
夢と願望を語ればキリがないです。
X(旧Twitter)、Instagramのアカウントを残しておいてほしい。
日テレさんの番組公式HPを残しておいてほしい。
特番で一夜限りでもいいので復活してほしい。
その時にはまた、圭アンド雄大で歌ってほしい。
MUSIC BLOODフェスをやってほしい。
最後のゲストにスカパラさんをお迎えして、美しく燃える森を歌ってほしい。
MUSIC BLOODの円盤を出してほしい。
番組終了時には、
友達と今までに話していたり、Twitterで見かけたみんなの思いを、
溢れる程の感謝の言葉とともに、日テレさんに送ってきました。
日テレ、リクエストフォームはこちら
MUSIC BLOODよ、永遠なれ!
♥️オマケ♥️
圭&雄大ファンの方は、毎週金曜日のお昼にSNS配信された、こちらのわちゃわちゃ動画まとめ集もどうぞ
まとめvol.1
まとめvol.2
まとめvol.3