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勢い余って雪山に駆けつけたヒノマルソウル〜舞台裏の英雄 #映画にまつわる思い出
映画にまつわる思い出といえば、私にとって忘れられない一本の映画があります。
オリンピックの実話を元に映画化された
『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄』
この映画に、長野の雪山で5日間、観客役のエキストラとして参加し、
後日、舞台挨拶に4組ご招待の公式キャンペーンに当選し、涙の舞台挨拶をナマで観てきました。
その思い出についてのお話です。
ヒノマルソウルという映画と主人公の不遇について
まずはこの映画について
リレハンメルオリンピックで、原田選手の失敗ジャンプで日本が銀メダルに終わったこと。
そして次の長野オリンピックで、その原田選手が、日本に金メダルをもたらしたことは、多くの人がご存知だと思います。
この映画は、その有名な表舞台の裏で、銀に泣き、金を支えた舞台裏の英雄、西方選手の物語です。
これは史実としてご存知の方がほとんどだと思うのでネタバレを恐れず書きますが、ネタバレ回避の方は、サッと飛ばしてください。
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リレハンメルで好記録を出して、日本を金メダルに手が届くところまで押し上げた西方選手は、
落ち込む原田選手に、次こそは一緒に金を獲ろうと誓い、共に次のオリンピックを目指して励みます。
そんな中、西方選手が、オリンピック前に怪我をしてしまい、そこから長野までにつらいリハビリを経て奇跡の復活を遂げました。選考直前には好成績を残したにもかかわらず、代表選手からはまさかの落選。
裏方であるテストジャンパーとして、オリンピックに参加することになる西方選手。その心の葛藤が描かれた映画です。
スポーツの世界で、表舞台に立てる選手はほんの一握り。表舞台に立てなかった多くの選手や、選手以外でもそれを舞台裏で支えるたくさんの人たちがいる。
スポーツ以外の世界でも、誰しも味わったことのある思いを、光と影の両方から生々しくも清涼に描いた、素晴らしい映画です。
ただこの映画は、オリンピックに合わせて公開される予定であり、オリンピックの延期に合わせて、二度も公開が見送られ、
華々しくオリンピックとともに迎えられるはずであった映画が、コロナ禍の特殊なムードによって迎えられることになります。
それについては、文末の『デリケートな話』で触れていますので、大丈夫な方はどうぞ最後までお付き合いください。
MISIAバージョン(映画予告動画)
マンウィズバージョン(主にメイキング映像)
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私の思い出 エキストラ編
まず、そもそもエキストラというのは極秘で募集され、極秘で撮影に参加します。
そして映画公開後であっても、ネタバレはもちろん、参加したことも秘密にしておくものです。
それが、このヒノマルソウルでは、
オリンピック会場の観客が足りないという公式さんの呼びかけに、たくさんの田中圭さんファンが反応し、
Twitterなどで声をかけあい、
飛行機や新幹線や夜行バスで、日本中から応援にかけつけました。
みんなで歓声をあげたり、ちぎれるほど旗を振ったり、かけがえのない思い出になりました。
実際の撮影現場を見て、
ひとつひとつのシーンが、どれほど時間をかけ、熱意とこだわりを持って作られているかを目の当たりにし、
こうやって映像作品が作られているのかと感動しました。
スタッフの方々の姿を見て、
こんなにも沢山の人たちが、力を一つにして一本の映画を撮っていることを知りました。
『みんなだよ、みんな』
映画も、映像に映っているキャストの方だけじゃなく、
沢山の人の情熱で作られているのだと実感した体験でした。
映画を見ると、普段舞台や舞台挨拶で顔を合わせるファン仲間のみなさんが写っていたりするのもちょっと面白いです。
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私の思い出 涙の舞台挨拶編
ここからは、本編ではなく公開舞台挨拶の感想です。
感動の舞台挨拶でした。
役じゃなく素の田中圭であんなに泣いてる田中圭さんの姿を初めて見ました。
クランクアップで泣かないという話を、つい先日ラジオでも聞いたばかりでした。
自分自身がやり切った、大変だったという話では泣かないのに、人からもらう愛であんなにも泣く田中圭さんが愛おしい。
メインキャストのみなさんが、心から田中圭さんを慕い、リスペクトする言葉にも泣かされました。
こんなステキなメンバーで、まるで合宿のように泊まり込みで作り上げた映画。
その熱意と愛情が本編にも溢れていて、
全ての人に見てほしいと改めて思いました。
こちらが田中圭さんを号泣させた、
みんなの愛の詰まったフラッグです。
そしてこちらが涙の舞台挨拶。
ダイジェスト版(サクッと確認したい方へ)
ロングバージョン
この舞台挨拶は、田中圭史上に残る最高の舞台挨拶だったと思います。
配信、アーカイブもしてくれた公式さんに感謝です。
家に帰って、夜中にまた一人で見て、タオルを握って嗚咽するほど泣きました。
田中圭さんの現場での在り方を共演者のみなさんが語ってくれて、それを聞けたのも幸せでした。
テストジャンパーの方たちのメッセージビデオ。
寄せ書きのフラッグ。
最高のプレゼントでした。
こんな最高のメンバーで作り上げた映画を、
今度は私たちも一緒に背負って飛びたい。
ささやかですが、私もこの映画の良さを周りに伝えたいと思っています。
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Blu-ray BOX特典
涙の舞台挨拶オーディオコメンタリー。
自分が号泣してる映像について、ひとりで見ながら語らせるというドS企画(笑)
田中圭さんをリスペクトして、愛してやまない土屋太鳳ちゃん、山田裕貴くんたちと一緒にやっていたら、
涙の二次会になってさぞかし感動をさそうコメンタリーになろうところを。
これを冷静な時の田中圭さんに見せて、
ひとりで語らせるという、謎のドS鬼企画。
大好物です。ありがとうございます。(早口)
照れて恥ずかしがる田中圭さんが大好物なので、夜中に見て、ひとりで転げ回るほど楽しいひとときでした(笑)
ちょっと素の私がバレてきたところで、
気を取り直して、おすすめを。
私が人生で見た中でも最高に泣けた映画です。
金メダルを陰で支えた人たちに光を当てたストーリー。
今これを書いていても、思い出して泣きそうです。
主人公の西方さんの無念、複雑な感情。
そしてそれが時を経て、この映画で良い思い出に消化されたいう清々しい笑顔。
反して、表舞台の英雄だった原田さんの中にある、未だ消えない苦悩。
女子ジャンプがオリンピック種目にないので、テストジャンパーに夢をかけている小林さん
難聴者の高橋さんには、劇中何度も泣かされました。
主人公だけでなく、いろんな人たちがいろんな思いで吹雪の中を飛んだこと。
きっと観た人それぞれの心に刺さる何かがあると思います。
この映画、本当に観てよかった!
自信を持ってオススメします。
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追記 すこしデリケートな話
(ネタバレを含みます)
オリンピックに合わせて華々しく公開されるはずであったこの映画は、
コロナ禍によるオリンピックの延期とともに、2度も公開を延期されました。
また、映画の予告編では、劇中のセリフ
『オレが原田に金を獲らせます』は、
『オレが日本に金を獲らせます』に差し替えられていました。
ひとりの男として、ライバルであり良き戦友である原田に対しての悔しさを飛び越え、ともに戦ってきた原田を友として陰で支えると決めて命懸けで飛ぶ、熱い想い。
『オレが原田に金を獲らせます』は、その熱い思いのキーワードであり、この映画の肝でもあります。
この変更が、製作側のネタバレ防止のためだったのか、プロパガンダ的なスポンサーの意向だったのかは、私にはわかりません。
ただ折しも、コロナ禍で開かれることになったオリンピックが、
政治的に戦犯のように受け止める人たちもいた時期での公開。
『日本に金を獲らせます』というこの映画のキャッチコピーにも、一部の人は公開前から嫌悪感を露わにし、
ご時世的にもオリンピックやそれにまつわるものを応援しづらい特殊なムードに包まれていたのです。
もしもコロナがなくて、『お、も、て、な、し』と言っていた頃の、オリンピックアゲアゲムードの中で公開されていたら。
田中圭さんはオリンピックの俳優代表のように取り上げられ、
オリンピック放送で代表選手が悔しい思いをした場面では、ヒノマルソウルの主題歌が流れ、
私たちは応援上映でヒノマルの旗を振り...と、
叶わなかったことを嘆いても仕方ないけれど、並々ならぬ覚悟で挑んだ主演の田中圭さん、制作、キャストの皆様にはこの名作にふさわしい栄誉を受けてほしいという願いを込めて。
これから何十年先まで、オリンピックの度に再放送され、名作として長く愛される作品になると信じています。
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