見出し画像

私のタスク管理のやり方 やること編

下処理編では、たくさんの「気になること」の種類を紹介しました。この種類によって、微妙に扱い方は変わってきます。

で、それらの中で「実行が必要な行動」と判断されたものは、タスクリスト関係に回されます。今回はそちら方面の紹介を。

やることいろいろ

それがもし「今日」やることならば、デイリータスクリストに記入します。以下のようなScrapboxページがそれです。

ただし、このリストは超難関です。ケンブリッジ大学ぐらい難関です。ぜひとも今日やらなければいけない、みたいなものしか入れません。いわゆる「マニャーナの法則」が効いています。

私は一日のうちで、「特に何をするとも決めていない」時間が結構あるので、そこにこうしたタスクをはめ込むことはできますが、それでも限りはあります。あれもこれもと思いつくものをどんどんデイリータスクリストに詰め込んでしまえば、パンクするのは必定です。だから、今日mustだと判断するものだけをデイリータスクリストには入れます。

では、「今日」ではないものは? たとえば明日は?

そこで活躍するのが一週間ページです。名前の通り一週間を管理するページですが、実体は一週間分のデイリータスクリストページへのリンク集となっています。

「今日」ではないもので、直近に実行したいものはここに書き込んでおきます。ただし、注意したいのはそれは「スケジュール」ではない、という点。つまい開始時刻を自分で変えられるものがここに入ります。言い刈れば「明日」のところに書いておいても、必ずしもそれを実行するとは限らない、というものです。スケジュールとして扱い、カレンダーに入力してしまうと、「これは今日やらければならない」感が出てきますが、当日よくよく考えてみたら、別に今日じゃなくてもいいな、と思えることは結構あるので、スケジュールとは分けて管理しているわけです。

これも「混ぜるな危険」と同じ発想ですね。

プロジェクト

上記は単発の行動(つまりタスク)の話ですが、「やること」には複数のステップ・長期間の実行を必要とするものもあります。そういうのは「プロジェクト」扱いです。具体的には、プロジェクトのページをScrapboxで作ります。

最終的に為したいことを設定し、そのために必要な行動を明らかにする。GTDでお馴染みの操作です。

で、これ以降、このプロジェクトに関する「気になること」を思いついたらここに書き込んでおきます。そのページを見れば、そのプロジェクトに関する情報がだいたい引っ張り出せる。最低でもリンクなどの動線を持つ。そういう状態を目指します。

でもって、こういうプロジェクトはいくつも生まれるのですが、そのすべてにフォーカスすることはまずありません。だいたいは三つまでと決めています。たとえば、しばらくは確定申告に注力するから、新しい本の企画案を進めるのはいったんお休み。そういう形で上限を設けるわけです。それ以上できる余力があるにしても、あえてそうしないようにする。バッファーの考え方です。

で、フォーカスする(≒コミットする)プロジェクトに関しては、デイリータスクリストのテンプレートに取り込んで、自動的にデイリータスクリストに放り込まれるようにしてあります。

もちろん、以前にも書きましたがそうしてテンプレートに取り込まれても、毎日実行する決断をするわけではありません。消すこともありますし、リストに書いてあっても実行されないことはあります。完璧な実行が保証されるわけではありません。

ただ、そうしてテンプレートに入れない状況よりは実行率は上がります。個人的にはそれで十分です。

My way

この手法のポイントは何かと言えば、デイリータスクリストを「夢のリスト」にしない、ということです。「これができたらいい」「あれもできたらいい」というものを詰め込むのではなく、だいたいできそうであるし、やった方がいいと思っていること、だけを入力することです。

もちろん、このやり方では「最大量の成果」はまず生まれません。パズドラを15分し、アイデアメモを30分整理して、25分漫画を読んでいる時間を「生産的」な仕事に割り当てれば、もっとたくさんの成果が生まれるでしょう。

でも、それって続けられるのかな? という心配はありますし、嫌にならないのかな? という心配もあります。

でもまあ、そういうのは所詮言い訳に過ぎないのでしょう。で、言い訳であっても別にいいのです。私はそういうスタイルで仕事をしていくことを選んでいます。それが私における「自分の方法」です。

もっと大きく名を成したいのなら、こんなものではぜんぜん足りないのでしょうが、私はそういうのは蟻の触覚ほども望んでいません。だから、これでいいのです。

結局、この部分での答えが出ないと、軸みたいなものは見えてきません。でもって、ある程度の実践を経ることでしか、その軸みたいなものは掴まえられないのだとも思います。だから、とりあえずいろいろやってみるのが吉です。

※この記事はR-styleに掲載した記事のクロスポストです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?