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Weekly R-style Magazine 「読む・書く・考えるの探求」 2018/04/02 第390号

はじめに

はじめましての方、はじめまして。毎度おなじみの方、ありがとうございます。

さて、4月に入りました。

4月といえば、エイプリルフールです(たぶん)。昔はブログでネタ記事アップするのを楽しんでいましたが、最近は「そういう記事をアップするのが当たり前」みたいな風潮になっており、天邪鬼検定1級の私としては、乗っかる気持ちが薄れつつあります。

それでも、ふと4月1日に目が覚めて思いつきました。「もしも、TwitterのタイムラインからアイコンとID名の表示が消えて、誰の発言だかわからなくなったとしたら」

実装は簡単です。フォトショップ的なもので消すこともできますが、それよりもブラウザ拡張機能のStylishを使って、該当箇所を表示させなければいいのです。

具体的には、

1.ブラウザのデベロッパーツールで表示を消したい領域(多くはDiv)のclassを特定する。
2.特定したclass名を使い、Stylishでそのdisplayをnoneにする。

以上です。

もし消したい領域がclass="context"ならstylishにて

.context{
 display:none !important;
}

と指定するということですね(!importantはちょっとしたおまじないです)。

で、そうして完成したのが以下の「タイムライン」。

アイコンとID名だけでなく、「〜〜さんがリツイートしました」という表示や、画面の大きな領域を食う画像も一緒にhiddenしました。

おかげで、ものの見事に誰の発言だかわかりません。そして、Twitterの楽しさも綺麗さっぱり漂白されています。どの発言も「ノイズ」に思えて、ツイートを読もうという気にならないのです。

このことからわかるのは、(少なくとも私に関しては)それぞれのツイートを読むときに、「誰の発言か」を加味してその意味を咀嚼している、ということです。

〜〜〜ライブ変換〜〜〜

作家の藤井太洋先生のツイートを見かけて、急にライブ変換に興味が出てきました。

 >> ATOKをやめてOS Xの標準日本語入力で一ヶ月過ごしてみたけれど、ライブ変換が気持ちよすぎて、もう戻れない身体になってしまった。 辞書もテキストファイルだから、編集するのも楽だし、何より軽快。つまづくのは数字だけだなあ。 <<
※https://twitter.com/t_trace/status/979445145404817408

こんなことが書かれていたら、思わず使ってみたくなりますね。私もATOK愛好者ではありますが、Macのメニューから簡単に切り替えられるので、物は試しとばかりに使ってみました。

で、しばらく使ってみた感想は、「非常に心地よい、ただし8割程度」です。

ライブ変換は入力した言葉がリアルタイムで変換されていくので、細かく変換キーを押す必要がありません。でもって、その変換の精度はかなり高いものです。だから、変換を気にせずバンバン書き進めていけます。

よくガジェットなどへの褒め言葉で「ぬるぬる動く」という表現がありますが、それに近しいかもしれません。これまで変換キーを押して区切っていたリズムが、ライブ変換では発生しないのです。文章執筆がぬるぬると進んでいきます。

とはいえ、慣れも必要です。

特に大切なのは文章を入力している途中の誤変換を気にしない姿勢です。

たとえば、「変換キー」と入力したいとき、「へ・ん・か・き」まで打つと「変換器」と変換されます。普段の入力ならここで変換候補を探したくなりますが、次の促音記号を入力すれば見事に「変換キー」となってくれます。つまり、機械を信頼する多少の辛抱がライブ変換の特性を活かすためには必要なわけです。

実は、今ここで書いている原稿もライブ変換を使っています。日常と乖離した言葉遣いを多用するシュールな小説以外では、ライブ変換が活躍してくれるかもしれません。

ただ、少し「これでいいのだろうか」という不安感もあります。機械に言葉を先取りされているような感覚があるのです。神林長平の「ワーカム」の世界ですね。

〜〜〜首の運動〜〜〜

自律神経系が弱ってからは、体のことに気を配っています。

特に気をつけているのは、首回りを冷やさないことと、コリをためないことです。前者は常に首にタオルを巻くことで、後者は小まめなストレッチで対応しています。

首にタオルを巻くのは、いかにもおっさんくさいのですが、実際効果は高いです。熱が逃げないだけで、こんなにも違うのかを驚かされます。

ストレッチに関しては大げさなものではありません。外のカフェで作業することも多いので、そういう環境でもできるものです。

1.両手をだらんと下に向けた状態で両肩をあげる
2.そのまま両肩(と両腕)を背中の方に寄せていく
3.腕を再びだらんと下げる

これを繰り返すだけでも、随分とストレッチ感があります。あとは、首を回したり、手を組んで前に伸ばしたのち、上に伸ばすのも効果的です。

細かい運動ですが、何もしないよりははるかにマシでしょう。でもって、細かい運動だからこそ、日常に紛れ込ませることができます。細かさは大切です。

〜〜〜書きたくなるブログ〜〜〜

具体的にどのブログというのではありませんが、記事を読んだあと、自分でも何か書きたい気持ちが湧き上がってくるブログがあります。

特にその記事に言及したいとか、反論したいとかではないのです。単に「自分の記事」を書きたくなるのです。

おそらくそれは、そういうブログが読み手を納得させようとしたり、説得しようとしたりしているのではなく、単に語っているからでしょう。

語りは響くものです。心の奥の方に。

〜〜〜Q〜〜〜

さて、今週のQ(キュー)です。正解のない単なる問いかけなので頭のストレッチがわりにでも考えてみてください。

Q. 思索を行うとき、自分以外の誰かが顔を出すことはありますか。

では、メルマガ本編をスタートしましょう。

今週も「考える」コンテンツをお楽しみくださいませ。

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2018/04/02 390号の目次
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○「システムの構築」#BizArts3rd #タスク管理 #システム論
 タスク管理を掘り下げていく企画。連載のまとめに入っています。

○「消えた偉業」 #ショートショート
 読み切りのショートショートです。

○「書き手への益提供」 #新サイト作り #知的生産の技術

○「フロー、ストック、グロー[3]」 #やがて悲しきインターネット

○「集中力はいらないのか」 #知的生産の技術

※質問、ツッコミ、要望、etc.お待ちしております。

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