アイデアの散策と育成 / 書いてから、建て直す / Twitterを不便にする / RSP+最後の微調整
はじめに
ポッドキャスト、配信されております。
◇第百二十二回:Tak.さんとアナログ的デジタルとデジタル的アナログについて 作成者:うちあわせCast
今回は、序盤はNotion AIの話から始まり、途中『Re:vision』の成果の確認があって、中盤からは「デジタル的、アナログ的」の話になりました。
この辺の話は、見渡す限り十分に深められていない領域だと思います。デジタルなら「デジタルらしく」、アナログなら「アナログらしく」使うことが至上とされている雰囲気すら感じます。その辺を改めるような考察が欲しいところです。
〜〜〜Notion AIについて〜〜〜
上のポッドキャストでも話しましたが、AIはメチャクチャ強力で便利なのですが、その反面これまでの"力学"を大きく変えてしまう可能性があります。
たとえば、自分のために取っていたノートが、AIが残した情報を保存するためのノートへと代わってしまう。このとき誰が主体なのかはかなり曖昧です。ミームとしての情報が主体で、人間はそれをただ保存するだけの存在に成り下がる、というと大げさですが、それくらいの変容がやってくるかもしれません。
いわゆる「知的生産」においても、個人がほとんど「頭を働かせる」ことなく、AIのアウトプットを整形してはい終わり、なんてことになるのかもしれません。実際、それくらいのクオリティで問題ない"仕事"もたくさんあることなのでしょう。
でも、だからこそ、意図的に自らの意志を持ってノートを使うことを捨てたくないな、という気持ちが私にはあります。別にAIに抗おうというのではありません。何かしら自分の「領域」を守りたいという気持ちがあるだけです。でもってそれが「自由」に生きることではないのかと、個人的には思います。
〜〜〜ショートカット.appの追記について〜〜〜
前回、ショートカット.appでは「追記」が必ずファイルの末尾になるので対策が必要だ、と書いたら @haruna1221 さんから素晴らしい情報を教えてもらえました。ありがとうございます。
確認してみたところらたしかに「先頭に追加」も選べるようになっていました。一応弁明をしておくと、昔は選べなかったのです。「追加」はただ追加でしかなく、そこが選択ボタンになっていませんでした。きっとどこかでアップデートされたのでしょう。
というわけで、これでいちいちファイルを読み込まなくても、上に追記できます。さらにショートカットが短く構成できそうです。
〜〜〜Q〜〜〜
さて、今週のQ(キュー)です。正解のない単なる問いかけなので、頭のストレッチ代わりにでも考えてみてください。
Q. アナログツールの良さとはなんでしょうか。デジタルツールはどうでしょう。
では、メルマガ本編をスタートしましょう。今回は4つの記事をお送りします。
アイデアの散策と育成
前回までで考えたことを、少しメタファを交えて整理してみましょう。私たちの「idea-ing」はどのようなものなのか。その構図を描写します。
■散策
日常的な「アイデアとの付き合い方」は散策です。散歩すること。歩き回ること。
「散歩」だと、歩くことそのものが目的であるニュアンスになりますが、「散策」だと歩き回りながらあちこちを見て回るというニュアンスが出てきます。そちらのニュアンスの方が、イメージに近いのでここでは「散策」と呼んでおきましょう。
その「散策」はこんな感じです。
家から出て、あちこちを歩き回ります。近くの川に行っても構いませんし、すこし足を伸ばして山に向かってみるのもよいでしょう。ともかくどこかに向かって歩くのです。
ただ歩くだけでも十分ですが、散歩ではなく散策なので周りの風景にも目を向けましょう。風の音に、行き交う動物たちに、そして道端に落ちている種子に注意を向けるようにします。そして、面白そうだと思ったらそれを拾い上げておきます(これはあくまで概念上の散策なので所有権とかそういう話は無視してください)。
拾うのは種子だけではありません。形が面白い枝でも構いませんし、美しい花だって構いません。なんなら茶色の小猫を拾い上げたっていいでしょう(なんといっても概念上の散策です)。
そうした散策が一通り終わって家に帰ってきたら、あなたのポケットはいっぱいに膨れ上がっています。それらをポケットから出して、一つひとつ片付けていきます。しかるべき場所に置いていくのです。
種子ならば、畑に植えたいところですが、そのとき畑を持っていないなら植木鉢にでも植えておきましょう。枝ならば、葉を落として資材置き場に並べておき、花なら花瓶にさしておきましょう。川で石を拾ってきたならば資材置き場に、小猫を拾ってきたのならば家の中で遊ばせておき餌やりを忘れないようにしましょう。そのようにして物々を落ち着かせていきます。
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