#プレイリストをさらし合おう ~秋の夜長に月を眺めて~
おばあちゃんのお家のような少し古い日本家屋、あったかい木のぬくもりの縁側。
木枠のガラス戸をカラカラと開け放った向こう側には、遠くに虫の鳴き声が響いている。
傍らにはまあるいお盆の上に、深蒸し緑茶の入った湯呑と急須。
涼しい風を感じながらブランケットに包まれて見上げた先には、強く光を放つお月さん。
膝の上にはキジトラがうずくまって、心地よさそうに目を閉じている。
『こういうシチュエーション』で聴きたい音楽。
そういうものを考えるの、俄然燃える。
(シチュエーションはすべて妄想です。)
はい、じゃあそんな情景を思い浮かべて。
浮かんだ?
大丈夫?
ついてこれとる?
オーケー、じゃあ再生ボタンを押そか。
* * * * * * *
1:タイムライン/clammbon
人にはそれぞれに日常があって、人にはそれぞれの物語がある。
そんな日々の様子をそれぞれの『タイムライン』として唄うこの曲。
ありふれた光景を切り取っているだけなのに、とってもやさしい気持ちになれる。
日常系を愛するnoterさんとは親和性が高そうな気がするんやけど、どう?
いくちゃん(vo.原田郁子さん)の歌声は、ブランケット代わりになりそうなくらい、やわらかくてあたたかいよね。
2:猫になりたい/スピッツ
妄想の中に猫が登場しちゃったらさ、もうこの曲を外すわけにはいかんよな。
スピッツ初期の、超超超超超名曲。
わたしは毎回この曲を聴きながら、マサムネさん(vo.草野マサムネさん)の腕のなかでうずくまるのを想像しとる。
いや、なに、もう、最高かよ(照)
聴いたらさ、みんなもきっと猫になって、憧れのあの人の腕の中に飛び込みたくなってしまうことは避けられへんと思う。
(ライブ映像しかなかったので、曲だけを聴きたい方は1:00あたりから先をご査収ください。)
3:霧の中/The Miceteeth
今回選んだ5曲のなかではキングオブエモな、この曲。
『夜』と『朝』、『雨』と『霧』な対比が美しい。
ホーン隊の情緒ある音の余韻が、耳に残る。
次松くん(vo.次松大助さん)の綺麗な言葉選びのせいかなあ。
歌詞の中で描かれる世界とは違うタイミングやシチュエーションやのに、こんなに月夜に合う歌はないと思わせる不思議。
4:横顔しか知らない/ハンバートハンバート
秋ってほら、なんとなく切なくなるやん。
胸の奥のほうが、きゅうううんってする感じ。
この曲の絶妙な具合の切なさが、ちょうどそこ、なとこに収まってくれる。
余談やけど、わたしはゆうほちゃん(佐野遊穂さん・左)みたいに可愛くてチャーミングでおもろいおかんになるのが夢。
機会があったらぜひ彼らの夫婦漫談、もといライブでのゆるすぎるMCを聴いてほしい。
5:くだらない中に/星野源
ギター1本でつま弾きながら、静かに唄われるこの曲。
はじめて聴いたとき、ガツンと頭を殴られるくらいの衝撃やった。
だってこんなに人間臭いラブソング、ほかにある???
源ちゃんの曲は、最近のキラキラとしたバンドサウンドの曲たちも楽しい。
でもこんなシチュエーションなら、断然これ。
温もりが恋しくなる、この季節。
息子の頭の匂いをくんすかしながら、頭の中でかけとるよ(幸せ)。
* * * * * * *
もっと紹介したいけど、今日も更けてきたからタイムアップ。
あきらとさん、楽しい企画をありがとう。
もしよかったら、あなたの秋の夜長の1曲も教えてね。
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