『怪奇版画男』レビュー
『怪奇版画男』
唐沢なをき(著・彫?)
◇
マンガ界に名作・奇作数あれど、全編「版画」で描かれた、いや、彫られたマンガはこの本だけだと思います。
なんとゆうかもうめちゃくちゃですw
マンガとして面白いのは当然(!?)で、驚くべきことにすべてのページが全部版画! 漫画の絵だけじゃなく吹き出しの文字すら全部版画の写植いらず!(当たり前ですがw)
それにしてもホント細かい。めちゃくちゃ手間がかかっているマンガです。
後半には二色刷りや、さらに多色のカラー刷りまで!!
写真で紹介したいところですけれど、残念ながら奥付けに、電子的複製もご遠慮くださいってこれまた版画で(!)彫られているので、やめておきますw
たぶん、オビもこれ版画ですよねぇw
京極夏彦先生が激賞している解説文も全部版画ですw
なんでも、本の裏のバーコードまで版画にしようとしたけれど、それはダメと怒られたそうですw
(逆に言えばそれ以外は全部版画ってこと!!!)
恐るべき版画への執念。あらゆることを版画で漫画にしてしまうこの執筆(?)スタイル。じつは著者の唐沢先生こそが怪奇な版画男なのかもしれませんねw メタメタでごじゃります。
さてさて、私は文庫版で入手しましたが、単行本版は表紙の版画男の背景色が赤いようです。
文庫の方には書きおろし(彫りおろし?)の「HUNGER × HUNGER」(笑)と、先ほど紹介した京極夏彦先生の解説文版画が収録されていてちょっとお得になっていますw
どちらにせよ、これはやっぱり電子書籍より紙の本でコレクションしておきたい奇作マンガだとおもいますw
すっごい奇作・奇書マンガですけど、ちゃんと、おもしろいですよ?w
追記:こんなツイート見つけました。内容チラ見したい方はどうぞー☆
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