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らせんの本棚

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SF、ファンタジー、実用書からマンガ、画集、絵本などなど、アトランダムに紹介するレビュー集。神楽坂らせんが読んで「グッ!」と来た本を不定期に紹介していきます。もちろんネタバレはな…
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2024年10月の記事一覧

『マン・カインド』レビュー

『マン・カインド』 藤井 太洋 (著)◇ 時は西暦2045年。ドローンなどの自動機械による戦争の反動で、お互いの兵器・兵力、勝利条件を事前に公開し条件をすり合わせて戦うことと、機械ではなく人間が引き金を引くこと、が定められた「公正戦闘」という戦争のルールが世界に浸透している時代。 プロの戦場カメラマンで配信レポーターの主人公、迫田城兵は、アマゾン川の源流近くでの戦闘を取材中、ありえない事態に遭遇する。 公正戦闘において152連勝そして0敗という(ありえない)記録をもつ公