『男たちを知らない女』レビュー
『男たちを知らない女』クリスティーナ・スウィーニー=ビアード (著) / 大谷真弓 (翻訳)
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新型コロナ禍の渦中に書かれたパンデミックSFです。
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とてつもない感染力をもつ、イギリスを発生源にしたこの疫病は、女性には健康被害を与えないかわり、感染した男性のじつに9割を死に至らしめます。
この疫病の第一発見者であり、早い段階で危険を察知し独力で感染経路までも特定した優秀な女医が警鐘を鳴らしたものの、関係機関(の男性たち)は女性特有のヒステリックなたわごととして一笑